- 2021.12.26
「焚き火の作法」_寒川一さん_5
高橋:さぁ、アウトドアライフアドバイザーの寒川一さんとの焚き火を囲む会。
焚き火で入れるレンメルコーヒーを飲んで・・・
焚火でマシュマロを焼いて・・・
夜風は冷たいけど、焚き火のおかげで心も体も暖かい。
そんな時間もそろそろ終わりが近づいてきました。
ということで最後は寒川さんに、片付けも含めた「焚き火の作法」、改めて伺います。
>>>>>>>>>>>>>>
<< 取材レポートの様子 >>
高橋:さあ、焚き火、おいしいコーヒーもマシュマロもいただいてだいぶまったりしてきましたが
寒川:やるべきことをやってちょっと落ち着いた後が、
ここからお楽しみ時間ですね。
高橋:そこでお聞きしたいのが寒川さんが出された焚き火の作法ですけど、本当に寒川さんの思いや知識が余すことなくぎゅっと詰められていると思ったんですが、どういう想いで書かれたんですか

寒川: 20年近く焚き火カフェというのを続けていて、
20年ぐらいずっとやっているとなんで火ってあるんだろうとか、
火って何なんだろうみたいな、余計なことを考えちゃうんですよね。
それで1冊にまとめたいという気持ちがすごくあったのと、
もうひとつは今のこの時代がやっぱり
焚き火を多くの人が求めるようになって、
キャンプ場でもみんな焚き火をやっているんですよね。
燃やすこと自体よりしまうこと、どうやって片付ければ良いのかとか、
そういうことをどこかでしっかりと皆さんに伝えないと、
これをやることで人が人になったわけですから、
人はそれを絶やすわけにはいかないですよね。
100年後も1000年後もこうやって焚き火を楽しんでもらうためには
今何をやらなければいけないのかなということを
本に残さなきゃいけないなという想いですね。
高橋:そういった想いが書かれている本が「焚き火の作法」、“作法”という言葉を使ったのはなぜですか

寒川:作法って、ぱっと思い浮かぶのがお茶の世界なんですよね。
お茶って作法があるじゃないですか。
でもお茶って本当に実はすごく原理原則みたいなものを
ちゃんと押さえていればもっと遊んで良いわけなんですよね。
ただその原理原則みたいなものを知らないところで
いろんなことをやっちゃうと、本道から外れていってしまう可能性がある。
次の世代に残せなくなってしまうかもしれないという意味で。
あと僕が焚き火をしている、薪をくべる作業というか所作、
コーヒーを作るときのひとつひとつの振る舞いが、
お茶を入れているみたいですねとすごく言われたんですね。
自分は全く意識をしていなくても。
それでお茶に興味が湧いていろんな方にお話を伺ったんですよ。
そうすると、端的に言うと宇宙とつながるひとつの方法なんだと。
実は自分の横に咲いている花とか、
身の回り、小さな空間にこそ無限の広がりを感じるとか、
今日も僕は風を読みながら火起こしして、
どちらからどのぐらい風が吹くかなとか、
それによって用意する燃料の量もあるし、
こういうのがきれいになくなるくらいがすごく美しいなって。
ここをToo Muchにしたくないので。
だから全て自分がある程度想像して、ある程度読んで、
それが目の前で本当に起こるかどうかを検証するみたいな。
お茶の世界も結構、実験要素が強いじゃないかなって思いますね。
高橋:本の話もそうですが今日の話でも、
やっぱり焚き火を出来るように次の世代に伝えていきたいとおっしゃっていましたけど、よくお子さんに火をつける体験なんかをインスタグラムなんかで拝見しますが、お子さんたちに焚き火のことを教える時ってどういう風に何を伝えてらっしゃるんですか
寒川:今の一般的な暮らしの中に火ってないんですよ。
火を知らない子供たちがたくさんいるんですよね。
見たことないという子もいるんです。
電化生活になっていたりとか。僕は今日の話のコアな部分ですけど、
子どもも大人も関係ないんですよ火って。
人間という目線で見ないといけないと思うんですよね。
人が火が必要だと、子どもにとってどうと言うより、
子どもがそれを知ることで次の、
僕はあとどんなに頑張っても数十年でこの世からいなくなるんですけど、
今子どもたちにこれを伝えられれば、
子どもたちは僕よりももっと長くそれを味わえるし、
また次の人たちにバトンタッチしてくれるんじゃないかな
という思いがあるんですね。
大人と一緒に楽しむ焚き火も良いんですけど、
子どもたちに何か自分の持っている考えとか、
それもすごく子どもにわかるように話をしないんですよ。
あんまり噛み砕くこともしないんです。本当にありのままの。
高橋:私たちに話すように?

寒川:基本的には同じですね。
火にはどういう効果があるか、何で火が起こるかという科学的な話も。
もちろん理解するしないはあるんですけど、
本質的に子どもって、ちゃんと大人が、
ちゃんと人として向き合って話をすると言葉がわかるわからないではなく、
何が伝えたいのかを理解します。間違いなく。
それはひょっとしたら言葉を知っている大人よりも
理解の幅がめちゃくちゃ広いかもしれないです、彼らの方が。
僕らはそれを、言葉で教えるのではなくて、
何かもっと違うコミュニケーションの仕方が、
子どもって言葉だけじゃダメなんですよね。
今僕らが言葉でこうやって会話をしていても
、言葉って限界があるんですよ。
だって組み合わせのセンテンスでしかなくて、
一見お互いわかっているようで全然わかっていなかったりするわけですよね。
でも子どもはやっぱり言葉だけじゃないですよ。
違う知覚で理解しようとする。あれに何かすごく魅力を感じるんです。
子どもとの時間っていうのは。
それはさっきの先住民の人たちが持っているのとかなり近い気がします。
例えばサーミとかアイヌの人たちは、基本的に文字を書かないと言われている。
今の人は書きますよ。もちろん書くけど本来の人たちは
文字を書かないことがすごく差別の対象だったわけですよ。
彼らから言わせると文字を持っている方がよっぽど表現力が低い。
だってABCとかあいうえおを組み合わせるしかないでしょう。
そんなもので表現できないものが自然の中にはたくさんあるんだと。
今日は寒いねではなくて、その寒いはどんなふうに寒いのかと言うのを、
どれだけ言葉で説明できるかと言うことじゃないですか。
だからそれを歌にしたり絵にしたり、
芸術的な部分は伝達手段の中に普通に組み込んでいるわけですよ。
だから伝達力の幅がむちゃくちゃ広いんです。
僕は知らないだけなんですそれを。知らない人間が差別をするんですよ。
でも全くそうじゃない。むしろ字を書かない選択をしているんです。
文字は人を狭めるので。子どもはそれに近い存在だなっていつも思います。
足りないものを何かで補おうとしている一生懸命さとか、
もどかしいところももちろんあるんですが違う能力を全然持っているなみたいな
。僕はそれを知りたい。子どもから教えてもらいたいし、
子どもと接することで自分が失っていたものを、
僕も持っていたんですが忘れた、どこかに捨てたものが何だったのかを、
もう一度探したい。いつも彼らの反応を見ています。
おもしれえな~って。いつも思います。
世の中にそういうこともまだたくさんありますよ。。
>>>>>>>>>>>>>>
高橋:焚き火好きな方、ぜひメッセージお待ちしています!
「どんなシチュエーションで」「あなたの焚き火の作法」などお待ちしています。
メッセージは番組webサイトからお寄せください。
◆寒川一さんの最新刊「焚き火の作法」は、学研プラスから発売中です!

◆寒川一さんInstagram
◆寒川一さんFacebook
◆UPI OUTDOOR
【今週の番組内でのオンエア曲】
・ Night on the planet/クリープハイプ
・ Memories/maroon 5
焚き火で入れるレンメルコーヒーを飲んで・・・
焚火でマシュマロを焼いて・・・
夜風は冷たいけど、焚き火のおかげで心も体も暖かい。
そんな時間もそろそろ終わりが近づいてきました。
ということで最後は寒川さんに、片付けも含めた「焚き火の作法」、改めて伺います。
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高橋:さあ、焚き火、おいしいコーヒーもマシュマロもいただいてだいぶまったりしてきましたが
寒川:やるべきことをやってちょっと落ち着いた後が、
ここからお楽しみ時間ですね。
高橋:そこでお聞きしたいのが寒川さんが出された焚き火の作法ですけど、本当に寒川さんの思いや知識が余すことなくぎゅっと詰められていると思ったんですが、どういう想いで書かれたんですか

寒川: 20年近く焚き火カフェというのを続けていて、
20年ぐらいずっとやっているとなんで火ってあるんだろうとか、
火って何なんだろうみたいな、余計なことを考えちゃうんですよね。
それで1冊にまとめたいという気持ちがすごくあったのと、
もうひとつは今のこの時代がやっぱり
焚き火を多くの人が求めるようになって、
キャンプ場でもみんな焚き火をやっているんですよね。
燃やすこと自体よりしまうこと、どうやって片付ければ良いのかとか、
そういうことをどこかでしっかりと皆さんに伝えないと、
これをやることで人が人になったわけですから、
人はそれを絶やすわけにはいかないですよね。
100年後も1000年後もこうやって焚き火を楽しんでもらうためには
今何をやらなければいけないのかなということを
本に残さなきゃいけないなという想いですね。
高橋:そういった想いが書かれている本が「焚き火の作法」、“作法”という言葉を使ったのはなぜですか

寒川:作法って、ぱっと思い浮かぶのがお茶の世界なんですよね。
お茶って作法があるじゃないですか。
でもお茶って本当に実はすごく原理原則みたいなものを
ちゃんと押さえていればもっと遊んで良いわけなんですよね。
ただその原理原則みたいなものを知らないところで
いろんなことをやっちゃうと、本道から外れていってしまう可能性がある。
次の世代に残せなくなってしまうかもしれないという意味で。
あと僕が焚き火をしている、薪をくべる作業というか所作、
コーヒーを作るときのひとつひとつの振る舞いが、
お茶を入れているみたいですねとすごく言われたんですね。
自分は全く意識をしていなくても。
それでお茶に興味が湧いていろんな方にお話を伺ったんですよ。
そうすると、端的に言うと宇宙とつながるひとつの方法なんだと。
実は自分の横に咲いている花とか、
身の回り、小さな空間にこそ無限の広がりを感じるとか、
今日も僕は風を読みながら火起こしして、
どちらからどのぐらい風が吹くかなとか、
それによって用意する燃料の量もあるし、
こういうのがきれいになくなるくらいがすごく美しいなって。
ここをToo Muchにしたくないので。
だから全て自分がある程度想像して、ある程度読んで、
それが目の前で本当に起こるかどうかを検証するみたいな。
お茶の世界も結構、実験要素が強いじゃないかなって思いますね。
高橋:本の話もそうですが今日の話でも、
やっぱり焚き火を出来るように次の世代に伝えていきたいとおっしゃっていましたけど、よくお子さんに火をつける体験なんかをインスタグラムなんかで拝見しますが、お子さんたちに焚き火のことを教える時ってどういう風に何を伝えてらっしゃるんですか
寒川:今の一般的な暮らしの中に火ってないんですよ。
火を知らない子供たちがたくさんいるんですよね。
見たことないという子もいるんです。
電化生活になっていたりとか。僕は今日の話のコアな部分ですけど、
子どもも大人も関係ないんですよ火って。
人間という目線で見ないといけないと思うんですよね。
人が火が必要だと、子どもにとってどうと言うより、
子どもがそれを知ることで次の、
僕はあとどんなに頑張っても数十年でこの世からいなくなるんですけど、
今子どもたちにこれを伝えられれば、
子どもたちは僕よりももっと長くそれを味わえるし、
また次の人たちにバトンタッチしてくれるんじゃないかな
という思いがあるんですね。
大人と一緒に楽しむ焚き火も良いんですけど、
子どもたちに何か自分の持っている考えとか、
それもすごく子どもにわかるように話をしないんですよ。
あんまり噛み砕くこともしないんです。本当にありのままの。
高橋:私たちに話すように?

寒川:基本的には同じですね。
火にはどういう効果があるか、何で火が起こるかという科学的な話も。
もちろん理解するしないはあるんですけど、
本質的に子どもって、ちゃんと大人が、
ちゃんと人として向き合って話をすると言葉がわかるわからないではなく、
何が伝えたいのかを理解します。間違いなく。
それはひょっとしたら言葉を知っている大人よりも
理解の幅がめちゃくちゃ広いかもしれないです、彼らの方が。
僕らはそれを、言葉で教えるのではなくて、
何かもっと違うコミュニケーションの仕方が、
子どもって言葉だけじゃダメなんですよね。
今僕らが言葉でこうやって会話をしていても
、言葉って限界があるんですよ。
だって組み合わせのセンテンスでしかなくて、
一見お互いわかっているようで全然わかっていなかったりするわけですよね。
でも子どもはやっぱり言葉だけじゃないですよ。
違う知覚で理解しようとする。あれに何かすごく魅力を感じるんです。
子どもとの時間っていうのは。
それはさっきの先住民の人たちが持っているのとかなり近い気がします。
例えばサーミとかアイヌの人たちは、基本的に文字を書かないと言われている。
今の人は書きますよ。もちろん書くけど本来の人たちは
文字を書かないことがすごく差別の対象だったわけですよ。
彼らから言わせると文字を持っている方がよっぽど表現力が低い。
だってABCとかあいうえおを組み合わせるしかないでしょう。
そんなもので表現できないものが自然の中にはたくさんあるんだと。
今日は寒いねではなくて、その寒いはどんなふうに寒いのかと言うのを、
どれだけ言葉で説明できるかと言うことじゃないですか。
だからそれを歌にしたり絵にしたり、
芸術的な部分は伝達手段の中に普通に組み込んでいるわけですよ。
だから伝達力の幅がむちゃくちゃ広いんです。
僕は知らないだけなんですそれを。知らない人間が差別をするんですよ。
でも全くそうじゃない。むしろ字を書かない選択をしているんです。
文字は人を狭めるので。子どもはそれに近い存在だなっていつも思います。
足りないものを何かで補おうとしている一生懸命さとか、
もどかしいところももちろんあるんですが違う能力を全然持っているなみたいな
。僕はそれを知りたい。子どもから教えてもらいたいし、
子どもと接することで自分が失っていたものを、
僕も持っていたんですが忘れた、どこかに捨てたものが何だったのかを、
もう一度探したい。いつも彼らの反応を見ています。
おもしれえな~って。いつも思います。
世の中にそういうこともまだたくさんありますよ。。
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高橋:焚き火好きな方、ぜひメッセージお待ちしています!
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