- 2020.12.27
阿蘇の大自然をめぐるレポート1

年内最後、そして年をまたぐ形でお伝えするのは、九州・熊本。世界的にも大変貴重な阿蘇のカルデラをはじめ、地球の活動が作り上げた自然をめぐるリポートです。
熊本地震で寸断されていた鉄道や道路の復旧が続き、いよいよ本格的な復興へと向かう熊本の、自然のスゴさ!お伝えしたいと思います!
まずは阿蘇ユネスコジオパークのガイドをされている山崎真流子さんにお話を伺いました。

目の前の景色は実は9万年前の大きな噴火でできたカルデラというくぼみ地形です。阿蘇は27万年前から9万年前のあいだに4度くぼみ地形ができる大噴火をしていますが、9万年前の噴火が一番大きいものでした。火山灰は北海道まで届いて、15cmの厚さで積もっています。いま広がっている田園風景は噴火を起こしたあとの火口跡地にあるんです。このあたりは5~6の火山があったと言われています。グマ溜まりが地下にあって、それが噴火で出てしまって、マグマ溜まりが空っぽになり、上に乗ってる山の重さに耐えかねて陥没、崩落したんです。そのくぼみに水が溜まったり、抜けたり、山ができたりして今の地形になっています。山手線が4つ入る大きさです。東西18km、南北25km、なかに国道、電車、5万人近くが暮らしている、世界にも類を見ない特別な場所なんです。その真中に阿蘇を代表する阿蘇中岳がきょうも元気に噴煙を上げています。
~阿蘇には恵みという意味では湧き水や、温泉もありますが、それもカルデラならではなんでしょうか。
阿蘇は有明海の水蒸気が西風にのって阿蘇山にぶつかりますが、上空で雲になって雨が降るわけです。日本の年間降水量が1600ミリですが、阿蘇はその倍、3000ミリです。雨が多い地域なんですね。その雨が地面に落ちて、地層の中に染み込んで、濾過されて、阿蘇の谷の中や切り立った崖にわきますし、川になって流れる。熊本だけじゃなく、福岡や大分まで大一級河川が流れる豊かな水資源があるんです。
~阿蘇ってそんなに雨が降るんですね
もともとくぼみ地形だったので、割と最近まで湖だったんです。3000ー5000年前は湖で、外輪山の途切れたところに水がはけていくので、東側が先に水がなくなって、早くから人が住み始めました。ただ雨が多いので水害が発生します。その水を避けるために山付きの方に最初に人が住みました。今のようにちゃんと人が住めて田んぼが広がったのはここ1000年の話ですね。

一方、このカルデラという特殊な地形、そして地球の営みは、この土地に降り注ぐ雨を受け止め、大きな恵みをもたらしています。
それが先程もお話に出てきた阿蘇地域の数々の温泉、そして確認されているだけでも1500箇所あるという豊かな湧き水です。その一つに案内していただきました。

手野の名水、阿蘇の9万年前のくぼみ地形の切り立った崖のなかほどに湧いているお水です。岩の壁が15万年前の、2度めの噴火でできた岩の壁で、火山ガスと火山灰が固まってできた岩です。14万年前にできた壁。冷えて固まるときにゆっくり冷えると大きく立てに割れ目が入りあmすが、名水はその割れ目からでています。ぜひ音を楽しんでください。
今日のお話、いかがだったでしょうか。ポッドキャストでも詳しくご紹介してますので、こちらもぜひお聞きください!
【番組内でのオンエア曲】
・Rain On Me with Ariana Grande / Lady Gaga
・Around The World / MONKEY MAJIK