- 2019.03.31
イラストレーターでブッシュクラフトの達人・スズキサトルさんインタビュー3
今週もブッシュクラフターでイラストレーターのスズキサトルさんのお話、続きをお届けします。
とにかく、ナイフ一本でなんでも作っちゃうスズキサトルさん。日常で使う道具だけじゃなく、ご自身の “商売道具”まで、山や森の一部をちょっとだけ切り出して、頂いて、それを昔からの知恵と工夫で、手作りしているんです。最後はそんなお話です。


~それは入れ物ですか?
これはコフキサルノコシカケというキノコの傘の部分です。名前は知っていたんですが、モノを見たことがなくて、キノコの煙草入れってあるのかなと思って、東京の塩とタバコの博物館に問い合わせたんです。そうしたら、霊芝というキノコがあるんですが、それの煙草入れがあると。そういうものが実際に昔使われていたとわかって、自分も作ってみようと思ったんです。名称としては”とんこつ煙草入れ”と呼ばれます。硬い入れ物で作られた、貝とか鹿の角などいろいろなものがあるんですが、硬いもので作ったものはとんこつ煙草入れと呼ぶんです。これが面白いのは、サルノコシカケは中がコルクなんです。えごま油を表面に乗るとコーティングされてまるでうるしを塗ったような感じになるんですよね。
このキノコ自体は、何も細工をしたわけではなくその形をそのままいじりたくはないんですよね。僕のブッシュクラフトは、あるひとつのものを見たときに、これから何が作れるのかなと考えることですね。

~本職はイラストレーターでいらっしゃいますが、画材も自分でお作りになっているんですね?
山で絵を描くときに、水をあまり使いたくなかったので、ペン画なんですね。それに使う道具が羽根ペンと竹ペン。羽根はカラスとトンビの羽ですね。意外と細かい描写ができますが、普通のペンほど思い通りには描けません。ただ僕も思い通りに絵を書くのがちょっと面白くなくなって来ちゃったんです。自分が予想できる線だと、予想できる絵しか書けなくなっちゃうので、僕は山の絵が好きなんですけれども、風景画ではなくて生き物を描いている感じで描いているんです。思い通りにならないものなので、画材も思い通りにならないものを使いたいなと思って。だから僕が予想した線をかけないんです。でもそれを受け入れて、なるべくその山を描こうとすると、何か”くる”ものが描けるんですね。これも面白いなと思って。こういう画材もできるだけ山にもっていくので軽くしてもっていきます。
僕が山に持っていくの1つはブッシュクラフトナイフ。それとノコギリ、そんなに大きなものでなくてもいいんです。もう一つはメタルマッチ。この3つがあれば火を起こせますし、何か作ったりもできます。ブッシュクラフトを味わいたいという人は、これだけで良いんじゃないですかね。お金をかけないで楽しいことをするというのブッシュクラフトワーク。自分の技術とアイデアで道具をどんどん少なくなっていけば荷物も減ります。
~ブッシュクラフトをしているときは、何の時間がいちばん楽しいと思いますか?
人それぞれだと思うんですね。ナイフを使いたい、刃物を使って何かを作ったりとか、焚き火をしたりするのはもともと人間が持っているものなんですよね。昔はそういうことができなければ生きていけなかったので、それが何百年も続いていた時代があったんですけれども、近代になってそんなことをしなくても日常生活はできるようになりましたが、ちょっとどこかで体が求めるんですよね。それが普通の自然な人間としての欲求なんだと僕は思っているんです。だからこういうものが流行っているというか、話題になっているのもそういうことなのではないかと思いますね。

~これから暖かくなっていきますが、長野の春はどんなものですか?
ぜひ信州にお越しください。長野の春は、北アルプスがまだ雪が残っているんですよね。でも、手前のほうは森林の緑がたくさんあって、花とか咲いていて、おとぎ話みたいな、絵本みたいな世界です。僕も松本が好きすぎて乗り物の絵本に出しちゃったくらいです。
僕は今年になってから、実はほとんど山に行けてないんです。そうすると体がおかしくなっちゃいますね。だから、そろそろ鍛えてまた行かないとと思ってます。北アルプスに行って、帰ってくるだけで3キロ痩せますからね。その時がいちばん自分が強い感じがします。K-1選手も倒せる気がするんです(笑)でも、戻ってくると直っちゃうんです(笑)
ブッシュクラフターでイラストレーター スズキサトルさんのお話、いかがだったでしょうか。スズキさんの本『森の生活図集 -スズキサトルのブッシュクラフトスキルワークブック-』もチェックしてみてください!

『森の生活図集 -スズキサトルのブッシュクラフトスキルワークブック-』スズキサトル 笠倉出版
【今週の番組内でのオンエア曲】
・COME COME COME / Maia Hirasawa
・Piece of the Feather / CHORO CLUB
とにかく、ナイフ一本でなんでも作っちゃうスズキサトルさん。日常で使う道具だけじゃなく、ご自身の “商売道具”まで、山や森の一部をちょっとだけ切り出して、頂いて、それを昔からの知恵と工夫で、手作りしているんです。最後はそんなお話です。


~それは入れ物ですか?
これはコフキサルノコシカケというキノコの傘の部分です。名前は知っていたんですが、モノを見たことがなくて、キノコの煙草入れってあるのかなと思って、東京の塩とタバコの博物館に問い合わせたんです。そうしたら、霊芝というキノコがあるんですが、それの煙草入れがあると。そういうものが実際に昔使われていたとわかって、自分も作ってみようと思ったんです。名称としては”とんこつ煙草入れ”と呼ばれます。硬い入れ物で作られた、貝とか鹿の角などいろいろなものがあるんですが、硬いもので作ったものはとんこつ煙草入れと呼ぶんです。これが面白いのは、サルノコシカケは中がコルクなんです。えごま油を表面に乗るとコーティングされてまるでうるしを塗ったような感じになるんですよね。
このキノコ自体は、何も細工をしたわけではなくその形をそのままいじりたくはないんですよね。僕のブッシュクラフトは、あるひとつのものを見たときに、これから何が作れるのかなと考えることですね。

~本職はイラストレーターでいらっしゃいますが、画材も自分でお作りになっているんですね?
山で絵を描くときに、水をあまり使いたくなかったので、ペン画なんですね。それに使う道具が羽根ペンと竹ペン。羽根はカラスとトンビの羽ですね。意外と細かい描写ができますが、普通のペンほど思い通りには描けません。ただ僕も思い通りに絵を書くのがちょっと面白くなくなって来ちゃったんです。自分が予想できる線だと、予想できる絵しか書けなくなっちゃうので、僕は山の絵が好きなんですけれども、風景画ではなくて生き物を描いている感じで描いているんです。思い通りにならないものなので、画材も思い通りにならないものを使いたいなと思って。だから僕が予想した線をかけないんです。でもそれを受け入れて、なるべくその山を描こうとすると、何か”くる”ものが描けるんですね。これも面白いなと思って。こういう画材もできるだけ山にもっていくので軽くしてもっていきます。
僕が山に持っていくの1つはブッシュクラフトナイフ。それとノコギリ、そんなに大きなものでなくてもいいんです。もう一つはメタルマッチ。この3つがあれば火を起こせますし、何か作ったりもできます。ブッシュクラフトを味わいたいという人は、これだけで良いんじゃないですかね。お金をかけないで楽しいことをするというのブッシュクラフトワーク。自分の技術とアイデアで道具をどんどん少なくなっていけば荷物も減ります。
~ブッシュクラフトをしているときは、何の時間がいちばん楽しいと思いますか?
人それぞれだと思うんですね。ナイフを使いたい、刃物を使って何かを作ったりとか、焚き火をしたりするのはもともと人間が持っているものなんですよね。昔はそういうことができなければ生きていけなかったので、それが何百年も続いていた時代があったんですけれども、近代になってそんなことをしなくても日常生活はできるようになりましたが、ちょっとどこかで体が求めるんですよね。それが普通の自然な人間としての欲求なんだと僕は思っているんです。だからこういうものが流行っているというか、話題になっているのもそういうことなのではないかと思いますね。

~これから暖かくなっていきますが、長野の春はどんなものですか?
ぜひ信州にお越しください。長野の春は、北アルプスがまだ雪が残っているんですよね。でも、手前のほうは森林の緑がたくさんあって、花とか咲いていて、おとぎ話みたいな、絵本みたいな世界です。僕も松本が好きすぎて乗り物の絵本に出しちゃったくらいです。
僕は今年になってから、実はほとんど山に行けてないんです。そうすると体がおかしくなっちゃいますね。だから、そろそろ鍛えてまた行かないとと思ってます。北アルプスに行って、帰ってくるだけで3キロ痩せますからね。その時がいちばん自分が強い感じがします。K-1選手も倒せる気がするんです(笑)でも、戻ってくると直っちゃうんです(笑)
ブッシュクラフターでイラストレーター スズキサトルさんのお話、いかがだったでしょうか。スズキさんの本『森の生活図集 -スズキサトルのブッシュクラフトスキルワークブック-』もチェックしてみてください!

『森の生活図集 -スズキサトルのブッシュクラフトスキルワークブック-』スズキサトル 笠倉出版
【今週の番組内でのオンエア曲】
・COME COME COME / Maia Hirasawa
・Piece of the Feather / CHORO CLUB