- 2018.10.28
バックパッキング登山~四角大輔さんインタビュー4
執筆家の四角大輔さんのインタビュー、今週でラストになります。
ニュージーランドの湖のほとりで半自給自足をしながら、世界各国を旅したり、日本各地の山々を「冒険」している四角さん。最後は、同じように「冒険」をしてみたい方へ、アドバイスをしていただきます!

歩いてしか見られない景色、歩いてしか見られない場所があると僕はいつも思っていて、車や飛行機、列車で旅をするより歩いて旅をするのが好きだったんですね。フライフィッシング冒険の話をしましたが、山菜を採ったり魚を釣りながら山をずっと歩き続けるみたいなのは、今ニュージーランドでやっている自給自足の暮らしにもつながっているんです。
僕はいろんな世界中の絶景を見てきました。60カ国を周って本当に忘れられない絶景をたくさん見てきたんですけれども、過去に見た絶景のベスト5を上げろと言われたら全部歩いた景色なんです。歩くというのは人の最も原始的な行為です。走り続けるのは難しいんですけども、歩き続けるのは普段運動しない方でもできてしまいます。僕の場合は長い山旅をたくさんするようになったんですけれども、いまだに1番好きなのは「LOVELY GREEN NEW ZEALAND 未来の国を旅するガイドブック」でも紹介している、わずか標高230メートルの山なんです。マウントマウンガヌイという山で、これは街に隣接した山で、最もハワイっぽい山と言われているんですけれども、ダイヤモンドヘッドみたいなところです。町からわずか40分位で山頂に登れるんですが、ここからの景色は本当に大好きで、50回以上登っています。ここはハイキング程度でのぼれるんですが、歩いてしか登れない。歩いてしか見られないんです。その景色は、まず登りきって街の反対側に見える水平線が地球を感じるような曲線になっているのが分かるんです。反対側を見ると青い海と隣接した街を見ることができるんですね。ただの大自然じゃなくて、人間の営みが見えるというところがすごく魅力的で、自分が立っている場所はわずか230メートルで、わずか40分ぐらいで来てるんだけれども、足元に広がる街のある場所、今立っている場所が全く異空間な感じがするんです。そして、後ろを振り返ると地球を感じられるように水平線が丸くなっている。それを見ることができるというのがすごく大好きですね。
そういう歩いてしか見れない絶景は日本にもたくさんあります。Google マップで”ハイキング”と入力するといっぱい出てきます。日本て実はハイキング天国なんです。日本中どこにいても必ず1時間以内にハイキングコースがあって、ハイキングというのはスニーカーで歩ける、30~40分とか長くても1~2時間位。だまされたと思ってハイキングルート、30分でも良いのでいちど週末に行ってみてください。自然の中を歩くだけで、本当に普段街に暮らしていたら見ることがないような景色が体験できます。僕は自然の中に入っていくという行為を幼少期からやっていて、すごく助けられました。社会人になってからもしんどい時、辛い時にも自然の中に入っていくと救われたました。僕は何より自然からたくさんのことを教わったので、1人でも多く、僕と同じような感覚を味わって欲しいなと思って、この本を書きました。
最近、自然セラピーというのが一般化してきて、森の中や河原、海辺、自然に近いところに行くと人間の精神が安定する、脈拍が安定したり脳波が安定したりということが科学的に証明されてきていますけれども、昔から自然の中に入ると、元気が出るとか、疲れが吹っ飛ぶというのは誰もが感じているじゃないですか。それをもう一度思い出してほしいなと思って、僕はいつもこういう話をしているんです。
~さきほどおっしゃっていた北アルプス縦走のように、2週間位森の中を歩いて生活をすると、心はどんな状態になりますか?
とにかく全てがシンプルになるんですね。そもそも、バックパックに入ってるものは最小限で、余計なものは何も入っていないので、持ち物もシンプルです。それに山に入ってしばらくすると、自然のものしか目に入ってこなくなるので、視覚的に入ってくるものにも、ノイズがないし、聴覚的にもノイズがない。そうすると頭の中がシンプルになってくるんです。頭の中の思考のノイズがなくなると、どんどん、今のこの仕事を抱えていたけど、本当はやりたくなかったのかなとか、あの人のことを本当は大好きだったんだなとか、昔こういうことやりたいと思ったけど忘れていたとか、本来の自分に帰れる、取り戻せるんですね。僕はレコード会社で働いていましたが、ご存知のようにメディアとかエンターテイメントの世界って忙しくて、ノイズだらけで、だからこそ面白いこともたくさんあるんですけれども、つい自分を見失いがちになってしまうんです。僕はそれを回避するために、自分を失わないために、レコード会社のプロデューサー時代もどんなに忙しくても、アーティストにブーブー言われながらもバックパッキング登山をやっていましたし、フライフィッシング冒険をやっていました。自然が好きということもあるんですけれども、自分を取り戻す、自分に帰るため、本来の自分に帰るためというのがすごく大きかったですね。

『LOVELY GREEN NEW ZEALAND 未来の国を旅するガイドブック』ダイヤモンド・ビッグ社

『バックパッキング登山入門』エイ出版社

『バックパッキング登山紀行』エイ出版社
四隅大輔さんのお話、いかがだったでしょうか。今回のインタビューはポッドキャストでも詳しくご紹介しています。こちらもぜひお聞きください。
【今週の番組内でのオンエア曲】
・Somewhere Only We Know / Keane
・坂道 / 折坂悠太
ニュージーランドの湖のほとりで半自給自足をしながら、世界各国を旅したり、日本各地の山々を「冒険」している四角さん。最後は、同じように「冒険」をしてみたい方へ、アドバイスをしていただきます!

歩いてしか見られない景色、歩いてしか見られない場所があると僕はいつも思っていて、車や飛行機、列車で旅をするより歩いて旅をするのが好きだったんですね。フライフィッシング冒険の話をしましたが、山菜を採ったり魚を釣りながら山をずっと歩き続けるみたいなのは、今ニュージーランドでやっている自給自足の暮らしにもつながっているんです。
僕はいろんな世界中の絶景を見てきました。60カ国を周って本当に忘れられない絶景をたくさん見てきたんですけれども、過去に見た絶景のベスト5を上げろと言われたら全部歩いた景色なんです。歩くというのは人の最も原始的な行為です。走り続けるのは難しいんですけども、歩き続けるのは普段運動しない方でもできてしまいます。僕の場合は長い山旅をたくさんするようになったんですけれども、いまだに1番好きなのは「LOVELY GREEN NEW ZEALAND 未来の国を旅するガイドブック」でも紹介している、わずか標高230メートルの山なんです。マウントマウンガヌイという山で、これは街に隣接した山で、最もハワイっぽい山と言われているんですけれども、ダイヤモンドヘッドみたいなところです。町からわずか40分位で山頂に登れるんですが、ここからの景色は本当に大好きで、50回以上登っています。ここはハイキング程度でのぼれるんですが、歩いてしか登れない。歩いてしか見られないんです。その景色は、まず登りきって街の反対側に見える水平線が地球を感じるような曲線になっているのが分かるんです。反対側を見ると青い海と隣接した街を見ることができるんですね。ただの大自然じゃなくて、人間の営みが見えるというところがすごく魅力的で、自分が立っている場所はわずか230メートルで、わずか40分ぐらいで来てるんだけれども、足元に広がる街のある場所、今立っている場所が全く異空間な感じがするんです。そして、後ろを振り返ると地球を感じられるように水平線が丸くなっている。それを見ることができるというのがすごく大好きですね。
そういう歩いてしか見れない絶景は日本にもたくさんあります。Google マップで”ハイキング”と入力するといっぱい出てきます。日本て実はハイキング天国なんです。日本中どこにいても必ず1時間以内にハイキングコースがあって、ハイキングというのはスニーカーで歩ける、30~40分とか長くても1~2時間位。だまされたと思ってハイキングルート、30分でも良いのでいちど週末に行ってみてください。自然の中を歩くだけで、本当に普段街に暮らしていたら見ることがないような景色が体験できます。僕は自然の中に入っていくという行為を幼少期からやっていて、すごく助けられました。社会人になってからもしんどい時、辛い時にも自然の中に入っていくと救われたました。僕は何より自然からたくさんのことを教わったので、1人でも多く、僕と同じような感覚を味わって欲しいなと思って、この本を書きました。
最近、自然セラピーというのが一般化してきて、森の中や河原、海辺、自然に近いところに行くと人間の精神が安定する、脈拍が安定したり脳波が安定したりということが科学的に証明されてきていますけれども、昔から自然の中に入ると、元気が出るとか、疲れが吹っ飛ぶというのは誰もが感じているじゃないですか。それをもう一度思い出してほしいなと思って、僕はいつもこういう話をしているんです。
~さきほどおっしゃっていた北アルプス縦走のように、2週間位森の中を歩いて生活をすると、心はどんな状態になりますか?
とにかく全てがシンプルになるんですね。そもそも、バックパックに入ってるものは最小限で、余計なものは何も入っていないので、持ち物もシンプルです。それに山に入ってしばらくすると、自然のものしか目に入ってこなくなるので、視覚的に入ってくるものにも、ノイズがないし、聴覚的にもノイズがない。そうすると頭の中がシンプルになってくるんです。頭の中の思考のノイズがなくなると、どんどん、今のこの仕事を抱えていたけど、本当はやりたくなかったのかなとか、あの人のことを本当は大好きだったんだなとか、昔こういうことやりたいと思ったけど忘れていたとか、本来の自分に帰れる、取り戻せるんですね。僕はレコード会社で働いていましたが、ご存知のようにメディアとかエンターテイメントの世界って忙しくて、ノイズだらけで、だからこそ面白いこともたくさんあるんですけれども、つい自分を見失いがちになってしまうんです。僕はそれを回避するために、自分を失わないために、レコード会社のプロデューサー時代もどんなに忙しくても、アーティストにブーブー言われながらもバックパッキング登山をやっていましたし、フライフィッシング冒険をやっていました。自然が好きということもあるんですけれども、自分を取り戻す、自分に帰るため、本来の自分に帰るためというのがすごく大きかったですね。

『LOVELY GREEN NEW ZEALAND 未来の国を旅するガイドブック』ダイヤモンド・ビッグ社

『バックパッキング登山入門』エイ出版社

『バックパッキング登山紀行』エイ出版社
四隅大輔さんのお話、いかがだったでしょうか。今回のインタビューはポッドキャストでも詳しくご紹介しています。こちらもぜひお聞きください。
【今週の番組内でのオンエア曲】
・Somewhere Only We Know / Keane
・坂道 / 折坂悠太