- 2016.10.30
GTF グリーンチャレンジデー2016in新宿御苑 高橋万里恵 鎌田安里紗トークショー2
今週は先週に引き続き、10月1日・2日に、東京・新宿御苑で行われた『GTF グリーンチャレンジデー2016in新宿御苑』の模様をです。モデルでエシカルファッションプランナー・鎌田安里紗さんとの
トークセッションの続きをお届けします。

作る人、働く現場、素材が生まれる自然環境まで考えを巡らせて、着る服を選択する。エシカルファッションの考え方を広めようと活動する鎌田さん。今回のトークイベントでは、鎌田さんが出会ったエシカルファッションの実例も、色々と見せていただきました。

高橋:今日は実際にステージの上にお洋服がディスプレイされているんですが、これはどいういものか教えて頂いてもいいですか。
鎌田:これはオーバーオールになっていて、女性の服なんですが、これは全部土に還る素材でできているんですね。金具を全く使っていなくって、麻と、ボタンとか必要な留め具は木だったり貝殻だったり木の実だったり、そういうものを使って洋服を作ると、最終的に着れなくなったときに土に戻すことができる。これはタイの生産者さんがつくっていて、実際に7月にこれをつくってくれているタイの山岳民族の方たちにも会いに行ってきたんですが、そこで縫製をしていただいて、作ってくれた人は誰かということまでわかるお洋服になっています。これはAtelier fu*wariさんっていう、天然素材フェアトレードの物づくりをされているブランドさんのお洋服です。これはポーチと手袋なんですけど、

高橋:可愛いですね。グレーの手袋と白いポーチ。毛糸ですか?
鎌田:そうですね。ウールを使った編み物なんですけど、ネパールの生産者さんが全部手編みでつくっているんですね。実はこの色が、ここが黄色で、ここが赤なんですが、一点一点全部色が違うんですね。なぜかというと、編み手さんが自分の好きな色を選んで、この組み合わせを考えているので、編み手さんの好みが反映されているといいますか、やっぱりいま手編みの製品って少ないので、編んでいる人がいるんだよっていうメッセージを込めて編み手さんの好きな色を選んでもらう、そういうような商品になっています。ネパールの女性ってなかなか働く機会がなかったりするんですけど、手編みだとお家で子どもを育てながら、あるいは学校に行きながら、家に帰ったときに仕事ができる。そういう仕組みを作っているピープルツリーっていうブランドがあって、今日のワンピースもピープルツリーなんですけど、これは全部オーガニックコットンで、インドで作られているんですが、そういう作り手さんの働きやすさを考慮した製品ですね。
高橋:さっき本番前に女性スタッフと見ていて、みんな触ってみたくなる感じなんですよね。ついつい手に取りたくなる暖かさがあるというか。
鎌田:うれしいですね。やっぱり作るプロセスに思いがあるので、放っているオーラも温かいんだと思いますし、あとはデザインはかなりこだわって、本当に作るプロセスがいいからっていうだけでは買ってもらえないので、やっぱりかわいいと思えるもの、長く使えるような、飽きのこないデザインをデザイナーさんたちと考えながら商品に落とし込んでいくというような作業をしています。
高橋:そうですよね、やっぱり実際に手に取ってもらって、着てもらって使ってもらわないと意味がないですよね。
鎌田:そうなんですよね。思想がいいからって買っても、結局使わなかったら意味が無いので、100万回着るんだったら買ってねっていうコンセプトもそうなんですけど、自分が本当に気に入って、長く大切に、ボロボロになるまで着れるくらい着たいと思う服を選ぶということがまずはスタートだと思うので、まずはカワイイものをつくるということは心がけていますね。

高橋:鎌田さんはこうしたエシカルファッションに関する活動の一環として、家でも何かやってらっしゃると聞いたんですが?
鎌田:そうなんですよね。やっぱりつくる現場を、主に海外が多いんですけど、海外も国内も含めて、工場とか、オーガニックコットンの畑まで見に行かせてもらうと、なにかできるプロセスがすごく面白くて、じつは家でもコットンとか、野菜とかをこの春から育て始めたんですね。コットンはこれからのはずなんですけど、、、
高橋:コットンって、すごくないですか?私も畑にふわ~ってあるイメージですけど。
鎌田:うんうん、広い場所にね。やっぱりお洋服をつくろうとおもったら、本当にたくさんのコットンがいるので、すごい広い土地がいるんですね。なので、庭でとったコットンで何かを作るっていうのはできないんですが、やっぱり育つ過程をみたいなとおもって、いま植えているんですけど、もうすぐお花が咲きそうなんです。でもまだ咲かなくて、ちょっと遅めかなとは思いつつ、本当は秋に収穫ができるので、そのコットンの成長過程を毎日家で眺めているような感じですね。
高橋:でもそのコットンがお洋服の原料になるんですもんね。やっぱりそういうことって、そのコットンの花とお洋服が結びつかない人って実際に多くないですか?
鎌田:やっぱり本当にきらびやかな場所で、きれいに並べられている服から、土まで想像がいかないというか、でも服に限らず、アクセサリーでもなんでも私たちの目の前に存在するものは、絶対地球上の何かしらの資源をもってきて、そこに人の手が加わって、自分のところに来るので、そのプロセスがもっと見えるようになったら、単純におもしろいなって思っています。見えないからこそいろんな問題も起きてしまいますし、どんどんそのプロセスに興味を持つ人が増えたらいいなと思って、まずは自分がプロセスの観察を楽しむところからお家でやってみようと思って育てています。あと、コットンっていう表記を見たときに、普通にコットンって書いてある場合と、オーガニックコットンって書いてある場合があるんですね。そこにすごく大きな違いがあって、やっぱりコットンを育てる過程で、虫がついたりとか、収穫の時に取りづらかったりするので、殺虫剤を撒いたりとか、枯葉剤を撒いたりとか、いろんな農薬を使わないと育てにくい植物ではあるんですね。なので、ものすごい大量の農薬を使うのが、じつはコットンなので、それがどういう影響があるかというと、まずは土が汚れてしまうということと、とくにインドなんかの場合だと、農薬に対する正しい知識がない農家の人もいるので、そうするとかなり無防備な状態で農薬を撒いて、それを吸い込んでしまって、病気になってしまう。なので、できるだけ農薬を使わずに、有機で育てようっていうのがオーガニックコットンです。
あととくに安い服が増えたことによって、買うときの決断が軽くなってしまったっていうところがすごく問題だと思っていて、よく聞くのが、500円のTシャツ使えそうだから買っておこうかなっていうような感じで買ってきて、1回か2回しか着ないとか、飽きたら、まあ安かったからいいかといって捨ててしまうみたいな。その消費のサイクルがすごく早くなっていて、ゴミがたくさん増えてしまうということも問題だと思っているんですね。と同時に、そうやって本当に思い入れなく選んだものを着るときのテンションってそんなに上がらないと思うので、まずは自分の選択に慎重になるということは今日からできると思うんですね。何か欲しいと思ったときに、本当に長く大切にできるのかとか、自分の価値観をちゃんと探って、それにヒットするものを探る。それを選ぶ。そこにお金を払うということは今日からでもできると思うので、まずはその消費のサイクルを少しスピードダウンして、物を大事にしながら、自分も心地よく過ごせるんじゃないかなとは思います。
高橋:本当に私たち、ゴミはリサイクルとか、循環とか、食事も体にいいものを摂るとか、オーガニックっていうところまでは聞きますけど、洋服に関してはまだまだなんだなということがわかりました。
鎌田:そうですね。食は随分進みましたよね。やっぱり生産地が気になったり、農薬を使ってないか気になったりとか、オーガニックカフェもすごく増えましたし、これからは服も、そしてアクセサリーとかいろんなものがありますから、そういうもののプロセスが透明になっていって、プロセスに興味を持つ人が増えていったらいいなとは思いますね。
鎌田安里紗さんとのトークセッション、いかがだったでしょうか。
ポッドキャストでも詳しくご紹介していますので、こちらもぜひお聞きください!
【今週の番組内でのオンエア曲】
・Nobody But Me / Michael Buble
・トリセツ / 西野カナ
トークセッションの続きをお届けします。

作る人、働く現場、素材が生まれる自然環境まで考えを巡らせて、着る服を選択する。エシカルファッションの考え方を広めようと活動する鎌田さん。今回のトークイベントでは、鎌田さんが出会ったエシカルファッションの実例も、色々と見せていただきました。

高橋:今日は実際にステージの上にお洋服がディスプレイされているんですが、これはどいういものか教えて頂いてもいいですか。
鎌田:これはオーバーオールになっていて、女性の服なんですが、これは全部土に還る素材でできているんですね。金具を全く使っていなくって、麻と、ボタンとか必要な留め具は木だったり貝殻だったり木の実だったり、そういうものを使って洋服を作ると、最終的に着れなくなったときに土に戻すことができる。これはタイの生産者さんがつくっていて、実際に7月にこれをつくってくれているタイの山岳民族の方たちにも会いに行ってきたんですが、そこで縫製をしていただいて、作ってくれた人は誰かということまでわかるお洋服になっています。これはAtelier fu*wariさんっていう、天然素材フェアトレードの物づくりをされているブランドさんのお洋服です。これはポーチと手袋なんですけど、

高橋:可愛いですね。グレーの手袋と白いポーチ。毛糸ですか?
鎌田:そうですね。ウールを使った編み物なんですけど、ネパールの生産者さんが全部手編みでつくっているんですね。実はこの色が、ここが黄色で、ここが赤なんですが、一点一点全部色が違うんですね。なぜかというと、編み手さんが自分の好きな色を選んで、この組み合わせを考えているので、編み手さんの好みが反映されているといいますか、やっぱりいま手編みの製品って少ないので、編んでいる人がいるんだよっていうメッセージを込めて編み手さんの好きな色を選んでもらう、そういうような商品になっています。ネパールの女性ってなかなか働く機会がなかったりするんですけど、手編みだとお家で子どもを育てながら、あるいは学校に行きながら、家に帰ったときに仕事ができる。そういう仕組みを作っているピープルツリーっていうブランドがあって、今日のワンピースもピープルツリーなんですけど、これは全部オーガニックコットンで、インドで作られているんですが、そういう作り手さんの働きやすさを考慮した製品ですね。
高橋:さっき本番前に女性スタッフと見ていて、みんな触ってみたくなる感じなんですよね。ついつい手に取りたくなる暖かさがあるというか。
鎌田:うれしいですね。やっぱり作るプロセスに思いがあるので、放っているオーラも温かいんだと思いますし、あとはデザインはかなりこだわって、本当に作るプロセスがいいからっていうだけでは買ってもらえないので、やっぱりかわいいと思えるもの、長く使えるような、飽きのこないデザインをデザイナーさんたちと考えながら商品に落とし込んでいくというような作業をしています。
高橋:そうですよね、やっぱり実際に手に取ってもらって、着てもらって使ってもらわないと意味がないですよね。
鎌田:そうなんですよね。思想がいいからって買っても、結局使わなかったら意味が無いので、100万回着るんだったら買ってねっていうコンセプトもそうなんですけど、自分が本当に気に入って、長く大切に、ボロボロになるまで着れるくらい着たいと思う服を選ぶということがまずはスタートだと思うので、まずはカワイイものをつくるということは心がけていますね。

高橋:鎌田さんはこうしたエシカルファッションに関する活動の一環として、家でも何かやってらっしゃると聞いたんですが?
鎌田:そうなんですよね。やっぱりつくる現場を、主に海外が多いんですけど、海外も国内も含めて、工場とか、オーガニックコットンの畑まで見に行かせてもらうと、なにかできるプロセスがすごく面白くて、じつは家でもコットンとか、野菜とかをこの春から育て始めたんですね。コットンはこれからのはずなんですけど、、、
高橋:コットンって、すごくないですか?私も畑にふわ~ってあるイメージですけど。
鎌田:うんうん、広い場所にね。やっぱりお洋服をつくろうとおもったら、本当にたくさんのコットンがいるので、すごい広い土地がいるんですね。なので、庭でとったコットンで何かを作るっていうのはできないんですが、やっぱり育つ過程をみたいなとおもって、いま植えているんですけど、もうすぐお花が咲きそうなんです。でもまだ咲かなくて、ちょっと遅めかなとは思いつつ、本当は秋に収穫ができるので、そのコットンの成長過程を毎日家で眺めているような感じですね。
高橋:でもそのコットンがお洋服の原料になるんですもんね。やっぱりそういうことって、そのコットンの花とお洋服が結びつかない人って実際に多くないですか?
鎌田:やっぱり本当にきらびやかな場所で、きれいに並べられている服から、土まで想像がいかないというか、でも服に限らず、アクセサリーでもなんでも私たちの目の前に存在するものは、絶対地球上の何かしらの資源をもってきて、そこに人の手が加わって、自分のところに来るので、そのプロセスがもっと見えるようになったら、単純におもしろいなって思っています。見えないからこそいろんな問題も起きてしまいますし、どんどんそのプロセスに興味を持つ人が増えたらいいなと思って、まずは自分がプロセスの観察を楽しむところからお家でやってみようと思って育てています。あと、コットンっていう表記を見たときに、普通にコットンって書いてある場合と、オーガニックコットンって書いてある場合があるんですね。そこにすごく大きな違いがあって、やっぱりコットンを育てる過程で、虫がついたりとか、収穫の時に取りづらかったりするので、殺虫剤を撒いたりとか、枯葉剤を撒いたりとか、いろんな農薬を使わないと育てにくい植物ではあるんですね。なので、ものすごい大量の農薬を使うのが、じつはコットンなので、それがどういう影響があるかというと、まずは土が汚れてしまうということと、とくにインドなんかの場合だと、農薬に対する正しい知識がない農家の人もいるので、そうするとかなり無防備な状態で農薬を撒いて、それを吸い込んでしまって、病気になってしまう。なので、できるだけ農薬を使わずに、有機で育てようっていうのがオーガニックコットンです。
あととくに安い服が増えたことによって、買うときの決断が軽くなってしまったっていうところがすごく問題だと思っていて、よく聞くのが、500円のTシャツ使えそうだから買っておこうかなっていうような感じで買ってきて、1回か2回しか着ないとか、飽きたら、まあ安かったからいいかといって捨ててしまうみたいな。その消費のサイクルがすごく早くなっていて、ゴミがたくさん増えてしまうということも問題だと思っているんですね。と同時に、そうやって本当に思い入れなく選んだものを着るときのテンションってそんなに上がらないと思うので、まずは自分の選択に慎重になるということは今日からできると思うんですね。何か欲しいと思ったときに、本当に長く大切にできるのかとか、自分の価値観をちゃんと探って、それにヒットするものを探る。それを選ぶ。そこにお金を払うということは今日からでもできると思うので、まずはその消費のサイクルを少しスピードダウンして、物を大事にしながら、自分も心地よく過ごせるんじゃないかなとは思います。
高橋:本当に私たち、ゴミはリサイクルとか、循環とか、食事も体にいいものを摂るとか、オーガニックっていうところまでは聞きますけど、洋服に関してはまだまだなんだなということがわかりました。
鎌田:そうですね。食は随分進みましたよね。やっぱり生産地が気になったり、農薬を使ってないか気になったりとか、オーガニックカフェもすごく増えましたし、これからは服も、そしてアクセサリーとかいろんなものがありますから、そういうもののプロセスが透明になっていって、プロセスに興味を持つ人が増えていったらいいなとは思いますね。
鎌田安里紗さんとのトークセッション、いかがだったでしょうか。
ポッドキャストでも詳しくご紹介していますので、こちらもぜひお聞きください!
【今週の番組内でのオンエア曲】
・Nobody But Me / Michael Buble
・トリセツ / 西野カナ