- 2016.06.26
南三陸町バイオマス産業都市構想 2 合同会社MMRの取り組み
先週に引き続き、宮城県南三陸町で始まったバイオマス事業のレポートです。

正式な名前は「南三陸バイオマス産業都市構想」。
これは、町から出た生ごみなどを南三陸BIOという施設で肥料とエネルギーに再利用する「バイオガス事業」、そして、町の7割を占める森を活用した「木質ペレット事業」。この2つの事業が核となっています。
そしてこの取り組みの中心を担っているのが、アミタという環境事業を専門とする会社と、地元・南三陸の様々な業種が繋がって生まれた合同会社MMRです。
◆合同会社MMRとは?
このバイオマス産業都市構想というのを町が国に申請して認定されたのが2014年の3月なんですね。こういうのってなかなかそれを実現するのは難しいんですよ。でも南三陸には「じゃあ俺たちがやる!」って言って主体的に動いてる人がたくさんいるんですね。
未利用資源って言われるような、そういう埋もれてる資源を全部が使われるような地域になっていけば自分たちが誇れる、とても誇りに思っている町ができるんじゃないかと思うんです。代を重ねて循環型社会の街を作っていきたいなという思いで、異業種の人が手を組んでひとつの会社を作ったのがMMRという会社です。
元々、街に良いこと、今から残っていくことをしたいっていう話で集まって、その中で話をしてるうちにバイオマス産業都市構想の中身を聞いて「あ、いいね~。」っていいう話でお手伝いできることがあればっていうことで色々と今やってる感じですね。
地域の運送会社、建設会社、林業者として、バイオマス産業都市構想の中核事業のバイオマス事業と、木質ペレットの事業であれば、まさに合致するんじゃないかっていうところで、やってみようっていう会社立ち上げに至ってます。

お話を伺ったのはMMRの三人の方々。佐藤太一さんは林業、佐藤克哉さんは運送会社、そして山内利也さんは土木会社。異業種が連携することで、この大きなプロジェクトを推し進めています。
運送会社 山藤運輸の常務も務める、佐藤克哉さんに伺いました。
◆「ありがとう」という言葉がやりがい
南三陸BIOでできた液体肥料を地域の農家さんのところに運んで、散布も代行しています。液肥散布車っていうのがあるんですけど、キャタピラの農機具にタンクが付いてて、タンクにの液体を圧力をかけてバーッと噴き出して散布するような機械なんですけど、田んぼだとかネギ畑だとか小松菜畑なんかに散布しています。
そういった事業っていうのは一切やったこともないんですけど、やってる側からするとすごく楽しいんですよね。今まで運送業っていうのは物を安全に運んで当たり前、翌日着いて当たり前っていう世界ですけど、あんまりありがとうとかって言われる機会が少なかったんですよね。そういったところでやりがいっていうのがちょっと見えづらい部分だなとも思っていたんですが、この仕事を通して農家さんと直接触れ合って、ネギができたりとか、お米が採れたよっていうことで分けて頂いたりとかもしました。「こんなの採れたよ!ありがとね!」ってこう言われたときに、その言葉が何よりもやりがいに通じていますね。
農家さん達とすれば、やっぱり勇気がいった部分もあると思うんです。でも肥料灼けしないだとかそういった部分ではいいだろうっていうとこもあるし、「俺たちが出したゴミが、今まで捨てられてたのが戻ってきてるんだよな。」っていうのもある、理解してもらって使ってもらってる農家さんも多くいるので、そういった部分ではすごくいいのかなという思っています。
この液肥散布車は、南三陸の町の人が考えた「めぐりんちゃん」「メタンくん」という
キャラクターが描かれていて、ポップなかわいいイメージです。地元の産業まつりで展示をして、子どもたちにシートに座ってもらい、身近に感じてもらう…ということもしています。将来は、この散布車を運転したい、と子どもたちが思ってくれるような、誇れる仕事にしていきたいとMMRの3人の方はおっしゃっていました。
町から出た生ごみなどを、町で処理して肥料を作り、それを町の畑の栄養にする・・・この循環はすでに大きな広がりを見せています。
◆農家の所得を上げることにもつながっていく
やっぱり農家さんからすると、今までと違ったことをすることの心理的ハードルがすごくあるんですよ。だからそういう意味では、先陣切って「俺やるよ!」って言ってくれてる人がオピニオンリーダー的にやってくれて、それでいい結果が出たら周りの人が「じゃあ俺もやってみるか!」みたいなことで徐々に広がっていく。その輪がいま南三陸でもできてきています。1年目は35tだったんですが、2年目は80t、3年目の去年は150t、そして今年は2500tの大幅なジャンプアップで、おかげ様で足りない状態なんです。
この液肥は普通の肥料よりは安いんですよ。作物によっても違いますが、大体半額か、1/3くらい。しかも散布までしてもらえるので、そういうような経済的なメリットもあるし、今まで使われていなかったものを有効利用して地域資源の利活用ということもあります。そういう循環型社会の実現は、ブランディングということになるので、そういう取り込みをしてるだけでもPRになります。そういう意味ではこういう取り組みをすることが農家さんの農業所得を上げるということにも繋がっていくんじゃないかという期待をしてるんですけどね。
今回のお話、いかがだったでしょうか。来週も引き続き、南三陸バイオマス産業都市構想についてお届けします。
【今週の番組内でのオンエア曲】
・Tomorrowland / SALU
・Life Is Beautiful / 平井 大

正式な名前は「南三陸バイオマス産業都市構想」。
これは、町から出た生ごみなどを南三陸BIOという施設で肥料とエネルギーに再利用する「バイオガス事業」、そして、町の7割を占める森を活用した「木質ペレット事業」。この2つの事業が核となっています。
そしてこの取り組みの中心を担っているのが、アミタという環境事業を専門とする会社と、地元・南三陸の様々な業種が繋がって生まれた合同会社MMRです。
◆合同会社MMRとは?
このバイオマス産業都市構想というのを町が国に申請して認定されたのが2014年の3月なんですね。こういうのってなかなかそれを実現するのは難しいんですよ。でも南三陸には「じゃあ俺たちがやる!」って言って主体的に動いてる人がたくさんいるんですね。
未利用資源って言われるような、そういう埋もれてる資源を全部が使われるような地域になっていけば自分たちが誇れる、とても誇りに思っている町ができるんじゃないかと思うんです。代を重ねて循環型社会の街を作っていきたいなという思いで、異業種の人が手を組んでひとつの会社を作ったのがMMRという会社です。
元々、街に良いこと、今から残っていくことをしたいっていう話で集まって、その中で話をしてるうちにバイオマス産業都市構想の中身を聞いて「あ、いいね~。」っていいう話でお手伝いできることがあればっていうことで色々と今やってる感じですね。
地域の運送会社、建設会社、林業者として、バイオマス産業都市構想の中核事業のバイオマス事業と、木質ペレットの事業であれば、まさに合致するんじゃないかっていうところで、やってみようっていう会社立ち上げに至ってます。

お話を伺ったのはMMRの三人の方々。佐藤太一さんは林業、佐藤克哉さんは運送会社、そして山内利也さんは土木会社。異業種が連携することで、この大きなプロジェクトを推し進めています。
運送会社 山藤運輸の常務も務める、佐藤克哉さんに伺いました。
◆「ありがとう」という言葉がやりがい
南三陸BIOでできた液体肥料を地域の農家さんのところに運んで、散布も代行しています。液肥散布車っていうのがあるんですけど、キャタピラの農機具にタンクが付いてて、タンクにの液体を圧力をかけてバーッと噴き出して散布するような機械なんですけど、田んぼだとかネギ畑だとか小松菜畑なんかに散布しています。
そういった事業っていうのは一切やったこともないんですけど、やってる側からするとすごく楽しいんですよね。今まで運送業っていうのは物を安全に運んで当たり前、翌日着いて当たり前っていう世界ですけど、あんまりありがとうとかって言われる機会が少なかったんですよね。そういったところでやりがいっていうのがちょっと見えづらい部分だなとも思っていたんですが、この仕事を通して農家さんと直接触れ合って、ネギができたりとか、お米が採れたよっていうことで分けて頂いたりとかもしました。「こんなの採れたよ!ありがとね!」ってこう言われたときに、その言葉が何よりもやりがいに通じていますね。
農家さん達とすれば、やっぱり勇気がいった部分もあると思うんです。でも肥料灼けしないだとかそういった部分ではいいだろうっていうとこもあるし、「俺たちが出したゴミが、今まで捨てられてたのが戻ってきてるんだよな。」っていうのもある、理解してもらって使ってもらってる農家さんも多くいるので、そういった部分ではすごくいいのかなという思っています。
この液肥散布車は、南三陸の町の人が考えた「めぐりんちゃん」「メタンくん」という
キャラクターが描かれていて、ポップなかわいいイメージです。地元の産業まつりで展示をして、子どもたちにシートに座ってもらい、身近に感じてもらう…ということもしています。将来は、この散布車を運転したい、と子どもたちが思ってくれるような、誇れる仕事にしていきたいとMMRの3人の方はおっしゃっていました。
町から出た生ごみなどを、町で処理して肥料を作り、それを町の畑の栄養にする・・・この循環はすでに大きな広がりを見せています。
◆農家の所得を上げることにもつながっていく
やっぱり農家さんからすると、今までと違ったことをすることの心理的ハードルがすごくあるんですよ。だからそういう意味では、先陣切って「俺やるよ!」って言ってくれてる人がオピニオンリーダー的にやってくれて、それでいい結果が出たら周りの人が「じゃあ俺もやってみるか!」みたいなことで徐々に広がっていく。その輪がいま南三陸でもできてきています。1年目は35tだったんですが、2年目は80t、3年目の去年は150t、そして今年は2500tの大幅なジャンプアップで、おかげ様で足りない状態なんです。
この液肥は普通の肥料よりは安いんですよ。作物によっても違いますが、大体半額か、1/3くらい。しかも散布までしてもらえるので、そういうような経済的なメリットもあるし、今まで使われていなかったものを有効利用して地域資源の利活用ということもあります。そういう循環型社会の実現は、ブランディングということになるので、そういう取り込みをしてるだけでもPRになります。そういう意味ではこういう取り組みをすることが農家さんの農業所得を上げるということにも繋がっていくんじゃないかという期待をしてるんですけどね。
今回のお話、いかがだったでしょうか。来週も引き続き、南三陸バイオマス産業都市構想についてお届けします。
【今週の番組内でのオンエア曲】
・Tomorrowland / SALU
・Life Is Beautiful / 平井 大