今週と来週は桜のお話をお届けします。
桜前線を追いかけて日本列島を北上する旅を、長年続けているという
桜ウォッチャーの中西一登さんをお招きしました。中西さんはあしかけ20年、ずっっと桜を追いかけ続ける生活をしています。


~中西さんは普段は何をされているんですか?
本業は不動産屋に勤めてます。不動産屋は春が忙しいんですね。桜ウォッチャーも春が忙しいので、重なっちゃって今ちょっと大変です。

~そもそもなぜ桜に恋しちゃったんですか?
最初はお友達感覚で付き合いを始めたんですけど、桜前線を追いかけながら旅をしたら楽しいだろうなと思って、30歳になったのを契機に会社を辞めて、九州から北海道まで追いかけてみたんです。そしたら桜の魅力に惚れてしまいまして、ずっと片思いなんですけど、それ以来桜を追いかけることに人生かけるようになっちゃいました。


~桜って春しか咲いてないですよね?
いや、そんなことはないんですよ。日本のどこかで毎月桜咲いてるんです。例えば北アルプスとか北海道の知床に行くと8月に咲いたりするんですね。そして9月からは十月桜とか冬桜、四季桜などが咲き続けて、

十月桜 四季桜
1月に入ると寒桜とか河津桜なんかが咲くので、一年を通して毎月桜が咲いてるんです。

~今まで何か所くらい桜スポット訪れたんですか?
今まで1300箇所くらい見てるんですけど、日本にはその倍くらい2500くらいはあるんじゃないかと言われてるのでまだまだです。今年も1月は沖縄へ行ってカンヒザクラという桜を見てきました。2月は伊豆の河津へ行って河津桜。原木とか桜並木とかを見て、3月に入ってからは千葉県に植えられている河津桜とか、中旬には上野公園で大寒桜と言った早咲きの桜を見てきました。やっぱり冬から春にかけて、そしてソメイヨシノの季節が最も日本が華やぐ時期かなと思いますね。

~そのソメイヨシノなんですがこれから3月末から4月にかけて綺麗に見られるスポットはどんなところですか?
この近くの千鳥ヶ淵はやはり桜の素晴らしい場所ですよね。夜はライトアップされますので、ライトアップされた桜の向うに東京タワーが見えたりする場所がありますよね。会社帰りに手軽に立ち寄れる場所でもありますよね。東京以外ですと、ゴールデンウイークになると思うのですが青森県の弘前城の桜。これは一生に一度は桜の時期に行っていただきたいと思っています。通常桜の花の芽からは3、4本の茎が出て花が咲くイメージがあると思うんですけど、弘前は七つ咲きの桜なんですよ。花の芽から七つの花が咲いたりするんですね。つまり花の芽の数は同じでもボリュームが違う。なので濃厚な桜景色を楽しむことができるんです。しかもソメイヨシノは短命だといわれてますけども、130歳に近いソメイヨシノがものすごい元気で花をつけてる様子も見られるので、やはり弘前には一度行っていただきたいですね。


~桜の写真を撮る時のコツってありますか?
最近スマホなんかの普及で桜の写真が手軽に撮れるようになったんですけど、特に若い方に多いのはアップばっかり撮ってる人ですね。例えばソメイヨシノはクローンなので、全国どこで撮っても同じ花なんですね。それよりは桜と周りの景色をちゃんと両方写し込むのがいいと思うんですよ。例えば川だったら川面と桜とか、晴れたら青空と桜とか、あと夜は提灯なんかも写すと綺麗になりますよね。だからアップばかりではなくてそういった周りの光景も一緒に写し込んでおくと、「あ、あの時こういう所へ行ったな」って思い出せると思います。

~みんなでお花見に行ったときとかにちょっと自慢できるトリビアとかってありますか?
じゃあ三つご紹介してみましょう。ひとつは、桜には満開っていう状態はないんです。8割くらい咲いたら最初に咲いた花は散り始めちゃうんですね。だから大体8割がピークって言われてます。なので私は努めて「見ごろ」っていう言葉を使おうとしてるんですけど、八分咲き=見ごろです。
ふたつめは、薄い緑色の桜があるのを知ってますか?これは御衣黄(ぎょいこう)っていう上流階級が昔来てた衣の名前なんですが、御衣黄というものと鬱金(うこん)という、布を染めたりすることにも使っていたんですけど、そういう二種類の桜です。東京ですと新宿御苑に植えてあったりしますね。これはソメイヨシノよりも一週間から二週間くらい遅いので、その時期に行ってみると緑色の桜が見られるかもしれません。
そして3つめですが、桜って花びら何枚あるか知ってますか?一般的には5枚だと思うんですが、これが400枚にもなる桜の花があるんですよ。これは兼六園菊桜っていう桜なんですけど、桜の形が平面じゃなくてねゴルフボールみたいなんですよ。そういった桜は菊咲きとも言われるんですけども、その名の通り兼六園に二代目の原木があったり、あるいはやはり新宿御苑にもあったりするので、そういった植物園などで探してみられるといいと思います。これもやっぱりソメイヨシノより一、二週間遅く咲きますね。


御衣黄

中西さんのお話しいかがだったでしょうか。中西さんのサイトでは、中西さんが全国各地で撮っていらっしゃった写真もたくさん掲載されています。ぜひチェックしてみてください!
モバイラー中ちゃんの気まぐれ桜旅→http://www.sakuratabi.tv/tabi/

来週も桜のお話しの続きをお届けします。

【番組内でのオンエア曲】
・スミレ / 秦基博
・桜 / bird
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今回は私たちの身近な樹木の体調管理、健康維持をするお仕事・・・樹木医さんのお話です。
お話を伺ったのは、樹木医の後藤瑞穂さん。後藤さんは、元々熊本県出身で、熊本では女性第一号の樹木医さんです。女性の樹木医って少ないのだそうです。
現在は東京を拠点に、樹木医として全国を飛び回っています。

大きな樹木、古くからの森や林の診断・治療をしたり、樹木を保護する知識の普及・指導を行う専門家、樹木医。まずは後藤さんが、このお仕事を志したきっかけから伺いました。

◆樹木医の資格
私は元々造園のデザイナーで、造園設計の仕事を最初はしてたんですけれども、もっと良いデザインをするにはどうしたらいいのかなということを考えた時にインテリアや建築と違って造園の場合は樹木や植物という命を扱うそういうちょっと特殊なデザインであることに気が付きまして、と同時にちょうど子供ができた頃で未来へより良い緑環境を残していきたいという思いも強くなりまして樹木医の資格に挑戦しました。
勉強しなければいけない範囲はものすごく広いです。木はやはり外に生育してますから土壌を始め、気象、環境の知識も必要です。テストには天気図も出てくるんですよ。それからもちろん虫とか病虫害もそうです。そういうものを理解しておくことが大切です。


この樹木医という資格は、樹木の調査・研究、公園緑地の設計などのお仕事を7年以上経験した方が対象。試験を受け、研修や面接などを経て、認定されるもので、結構ハードルが高いんですね。平成26年現在で、国内で2400人ほどしかいないそうです。
そのお仕事は、巨樹、天然記念物に指定されているような地域の大切な樹木の診断治療。そして私たちの身近にある緑のケアです。

◆木を診る
まず樹木の外観診断というのをします。外観診断というのはその場所によってちょっと変わります。木は来てくれませんので私たち樹木医が全部往診でその場所にいきます。そして木の全体をまずよく見ます。
どのくらい枝が茂っているかとか、葉っぱは十分についてるかとか、色艶はどうかとか、外側の様子をよく観察します。あと幹の樹皮の色艶も大事です。あとは空洞があるかないかとか、虫の跡がついてないかとかそういうところをチェックします。
特に空洞が大きかったりとかすると生育にも影響が出ますし、倒れることもあるので危険です。やっぱり腐ってたりするとそれは折れやすくなったり倒れやすくなったりしますから、そういうものについては改めて精密診断というのを行います。
樹木の精密診断は外から見てはわからない木の中の腐れ具合を腐朽の度合いを調べる診断です。ただ外から見てもわからないものがたくさんあるんですね。内側が根の方から腐ってきていたりすると外から見てもわからないんですね。ぽっかり穴が開いているのはすぐわかるからいいんですけれども、そうでない樹木が突然倒れたりします。そういう危険度を予見するというのも私たち樹木医の大切な仕事です。
よく聞かれるのが「樹木医さん、木と話ができるんでしょ?」とか「聴診器持っていくんでしょ?」とかそういうこと聞かれるんですけれども、直接人の言葉で木はしゃべらないのと、聴診器を当てても残念ながら幹の中に流れる水の音は聞き取ることはできません。なぜなら、水の速さは一時間に30センチ程度しか上がらないのと、大変細い管を通りますので川の流れのような音は残念ながら聞き取れないんですね。ただ、聴診器を当てても何か音は聞こえます。それは枝がこすれる音だったり、他の別の物理的な要因で起きてる音だと思います。
私たちは木槌を持って診断に出かけます。主にその木槌で幹を叩いて内部に空洞がないかどうかなどを調べるのに使ってます。


聴診器じゃなくて木槌なんですね。最近の後藤さんのお仕事について伺いました。

◆梅の木の治療
去年ちょうど10ヶ月くらい前に梅の木の治療をしました。もう何年も花が咲かなくなってそれをなんとかしてください、というご依頼でした。
診断したところ、やっぱり移植後に少し枝を切り過ぎている。根も回復しきっていない。それと弱っていますから、虫が付きやすくなりますね。虫が付くと葉っぱが減ってしまってますます光合成ができなくなってしまって弱るという悪循環に陥ってしまいます。そういう梅の木だったんですけれども、それを治療しまして、今年見事に花が咲いたとお客様から喜びのお電話を頂きました。
まず切り過ぎないという、つまり引き算の治療というのもあるんですね。やたらにやり過ぎればいいっていうことはなくて、あえてそこは温存するっていうそういう選択をすることもあります。
まず枝がよく伸びるように地面に栄養剤を入れました。それと虫を退治するために薬剤散布を行いました。そうすることで木が自分の力を引き出して今度はどんどん健康になっていきますから、それを狙っての治療をやりました。
例えば虫だったら、アブラムシがついてたりとかすると葉が縮れてたりとか、あるいは穴が開いてたりとかすると羽虫が食べた後だとか、あとは葉が巻いてたりとかするとそれはもう葉巻虫だったり、そういうことで虫によって葉っぱへの被害がいろんな形がありますからそういうのは見逃さずに観察します。

なぜ枯れてるのかっていう犯人を捜さないといけないんですけれども、それは虫だったりあるいは台風だったりするかもしれないですし、あるいは農薬だったりすることもありますね。除草剤の散布が木に影響を及ぼしている場合もたまにあります。

樹木医 後藤瑞穂さんのお話いかがだったでしょうか。
後藤さんは本も出されています。様々な木々の写真と共に樹木医としてのお仕事、日々感じたことが綴られたエッセイです。ぜひチェックしてみてください。

「樹を診る女のつぶやき」熊本日日新聞情報文化センター

また、収録にもきれいな着物姿でいらっしゃった後藤さんは「樹木医みずほと巡る☆着物でお花見会」慈雲寺のイトザクラとワイナリーというお花見イベントも企画されているそうです。詳しくは後藤さんのブログをチェックしてください。


【今週の番組内でのオンエア曲】
・Mercy Mercy Me / Marvin Gaye
・Boon! / マイア・ヒラサワ
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先週に引き続き、NPO法人 秩父百年の森 理事長の田島克己さんのインタビューをお届けします。
秩父百年の森は、この10年、秩父の森で、カエデの樹液を使ったメープルシロップづくりを続けています。この取り組みには、日本の林業を、考えなおそうという意味合いもあると言います。田島さんのお話、続きをどうぞ。

〜メープルシロップづくりのキーワードとしてあげられているのが、「切らない林業」ということなんですが、これはどういう意味なんでしょうか。
木を切らなくても十分林業としては成り立つんじゃないかというのが基本的なコンセプトなんです。たしかに森の恵というと木材利用が中心になりますが、そうではなくて、切らなくても山にお金がかえる仕組み、まあメープルシロップのような取り組みですね。日本にもたくさん木がありますので、樹液がとれても、その木を枯らすことはないので、ですから、収入が少しずつでも山に返れば、山の方にとってはプラスになるんじゃないかなということで考えています。

〜「切らない林業」の循環っていう意味では、具体的にどういうふうに回っていくのですか?
私たちはNPOですが、山の方々と一緒に秩父樹液生産協同組合というのをつくりました。今年で4年目になりますけれども、山の方たちと一緒に樹液を取りまして、山の方たちから樹液を買うという形をとっています。その樹液をいまは秩父のお菓子屋さんなどに売る。でお金が山に返されるという形をとっています。そしてもうひとつ、NPOで商標登録をとったのですが、「和メープル」という言葉をつくりまして、「和」というのは日本の「和」なんですが、同時にみなさんをつなげるという輪っかの輪という意味もあります。じつは森を守っていくというのは、山の人たちだけがやることではありませんので、やはり地域の人達、街の人達、それが一緒になってできる仕組み、これが私たち樹液に関わることを続けていく意味だろうと考えています。

〜樹液を採る技術などはどなたかが教えたりしているんですか?
私たちはもう一人中心メンバーがいるんですが、彼が富山に学生時代に行っていて、マタギさんから教えていただいたものが元になっています。彼はとてもスキーが好きで、山に入ってスキーをするときに、ストーブの上にヤカンが置いてあって、非常に甘い匂いがしたんだそうです。それを一口なめて、「砂糖を入れたのか?」と聞くとそうじゃないということから、彼が学生時代に過ごした間にいろいろそういう樹液のとり方を教えてもらったのが元になっています。

〜そのやかんに入っていたのは樹液を煮詰めてたんですね。
そうですね。それを紅茶に入れて、非常に美味しかったというのが出発なんです。それと、秩父に彼が戻ってきまして、やはり秩父の特産品はなにかないかと相談を受けたときに、秩父にはカエデがたくさんあるから、これをなんとかしようというのが元々の出発点になります。それがちょうど10年前になります。で、全国的にも7~8ヶ所くらいで樹液をとりはじめていますが、さらに遡ると、日本での樹液の取り組みというのは、じつは戦前からありまして、そういうのが下地になていると思います。

〜日本の山とか森ってカエデの木から樹液が取れる場所って多いんですか?
たいへん多いと思います。むしろいままでそういうのをなかなか目を向けてこなかったというのが事実だと思います。どうしても林業というと木材生産が中心という考え方がありますので、とくに戦後の林業というのはどうしても戦後復興の過程で家を作らないといけない、木をとにかく大きく育てなければいけないというなかで、広葉樹がだんだん排除されたっていうのが背景にあるとは思います。いま、林業が煮詰まったといわれているなかで、もう一回林業を見直す時代が来ているんだろうと思います。そういう意味でこの樹液がひとつのきっかけになればいいと私たちは考えています。

〜この10年間で田島さんがこの活動をしてきた学んだこと、考えが変わった事ってありますか?
樹液がとれる時期というのは1月の末から三月の始めまでなんですが、山の時期でいうと厳冬期にあたるんですね。ですから、とても春をイメージするとか、そういうものではなかったんですね。ところが、こういうふうに関わり始めて、1月の末から2月にはいって、本当に木々の営みのなかで、カエデが樹液を出したりとか、じつは他の木でも樹液がとれるんですね。そういう春の息吹というか、それがすごく感じるようになりました。ですから、私たちの「春」というイメージは、やっぱり2月くらいからそういう感じになりますね。

〜1月の下旬から3月にかけてカエデが樹液を出すというのは、カエデにとってはどういう時期何ですか?
なぜ樹液を出すのかということも含めてなんですが、じつはこれということがなかなか説明できないというのがいまの現状だと思います。一本一本の木からだいたいどのくらい出るかというのを一週間単位で追っていますので、それと周りの環境ですね。とくに温度変化とか、すべて記録をとってるんですが、できたらそういうことがカエデの樹木の生理ということを含めてちゃんと分かるようになりたいというのが思っているところなんですが、それはまだまだというところですね。

〜富山のマタギの方から色んな事を学んだとおっしゃっていましたが、色んな方から、先人から学ぶことって多いんですか?
そうですね。とくに秩父・大滝に今年92歳になる方がいらっしゃるのですが、その方は10年前くらいまでは実際に木に登って枝打ちをされていました。で、その枝打ちの方法とか、あるいは使う道具とか、森を仕立てるというか、森を見立てるというか、そういう力があって初めて森がちゃんとした形になるんですね。それを学ばせていただいたというのはあります。

〜森を見立てるってどんな感じですか?
たとえば森のなかにはいって、上を見上げると、枝が拡がって、木と木の間がかぶりますよね。そうすると木の成長にとってどうなんだろうということをみて、ここは切ったほうがいい、ここは切らないほうがいい、ここの土地は傾斜が急だから、こうしないといけないとか、ここは風が当たるからこうしなきゃいけないとか、ですから森を見立てるというのは10年、20年、あるいは50年先を見て森に関わるんですね。そういう考え方、あるいは接し方、そういうのはやはり大変感銘を受けました。



今回のお話いかがだったでしょうか。スタジオに和メーブルの商品をいくつかもってきました。いくつかいただいたのですが、和メープルサイダーはとてもおいしくて、鼻から抜ける香りがメープルですね。なんか癖になりそうな味です。
興味のある方は秩父未観光土産品協同組合をチェックしてください。
http://miyagehin.jimdo.com/

秩父百年の森の活動についてはこちらのサイトをご覧ください。
http://www.faguscrenata.com/

【今週の番組内でのオンエア曲】
・Lips Are Movin' / Meghan Trainor
・みんながみんな英雄 / AI
     ポッドキャストを聴く  
今週は埼玉県の自然豊かな地域「秩父」をクローズアップします。
こちらでは、あるNPO団体がちょっと面白い取り組みを長年続けています。「メープルシロップづくり」です。秩父の森で、なんとメープルシロップが取れるらしいんです!
NPO法人 秩父百年の森 田島克己さんにお話を伺いました。

埼玉県というと森がたくさんあるというイメージがないんですが、実は西の三分の一が森林で覆われています。秩父市が標高が約240mくらいですけど、一番高いところが秩父山塊では2600m近くあります。非常に地形が複雑で、その為にたいへん豊かな植生があります。木でいうと私たちが扱ってるカエデ類が約21種類あったりとか、あとトチノキとかホウノキとか広葉樹があります。

〜それは元々ある木なのか、それとも植樹をしたものなんですか?
元々ある木ですね。寧ろ残された木という感じですね。人工林化されなくて、そこに残された木です。ですから地形の厳しいところに多いんです。

〜カエデはどういうところに生えてる木なんですか?
谷から尾根まで色んな種類が実はありますので、その木の特徴によって生えてる場所が違います。樹液がたくさん採れる木が実はイタヤカエデという木なんですが、これは沢の筋に沿ってたくさんあります。大きな木になりますと直径1mを越えるような木もあります。

〜カエデの木からどうやってメープルシロップができるのですか?
樹液というとドロドロしたようなイメージがあるんですが、カエデの樹液はとても透明できれいなんですね。1月の末から3月にかけて、ほんのひと月からふた月くらいの間に樹液が出てきます。直接木に穴をあけまして、そこにホースを繋いでタンクに分けるという形で樹液をとっています。
カナダのメープルシロップが大変有名ですけど、それは樹液を40分の1に煮詰めて作るものなんですね。私たちのほうはまだまだたくさんとれるわけではありませんので、樹液を煮詰めてしまうと量がとても少なくなってしまうので、樹液そのものの形で利用するということを考えて、サイダーなどの商品にしています。ほのかに甘くて、さわやかな感じの味ですね。日本のメープルは派手やかさがないですが、ほのかな甘さがあって上品なものだという風に思います。

〜一本の木からどのくらいの樹液がとれるんですか?
一本で大体平均20Lくらいという風に考えています。ただ大変出る木がありまして、それは100L越えるようなものもあります。
あまり樹液を取り過ぎてしまうと木を痛めてしまうんじゃないかって心配がありますので、取り過ぎないように、できるだけ穴を塞いでで元に戻すということをしています。樹液を取った後は、その木がしっかり元気かどうかっていうのを必ず調べているんですが、たくさん花をつける木はやはり元気で樹液もたくさん出るんですね。

イタヤカエデですと4月の半ばくらいから真っ黄色の花がつきます。そのあと葉っぱが開いてくるんですが、ですから葉っぱが開けば当然その葉っぱの蒸散とかによって木の中の水が上がったり下がったりということがあるんですが、その前の時期に樹液がたくさん出るという事はやはりとても不思議ですね。その不思議のところにずっと付き合っていたいというふうに思っています。


〜そんなカエデの樹液を私たち人間が頂くとすごく体によさそうですね。
そうですね。カリウムとかですねそういうミネラル分もたくさん含んでいますので、甘さはほとんど砂糖なんですがそれ以外にミネラル分とかも含まれてますので、化粧品の基材として使われるようなこともありまして、お肌にとてもいいのかなって思います。どういう風に使われるか私たちまだよくわかりませんがそういう引き合いもあります。

秩父のメープルシロップのお話いかがだったでしょうか。来週も引き続きお届けします。どうぞお楽しみに!

【今週の番組内でのオンエア曲】
・You Learn / Alanis Morissette
・Jewel / moumoon
     ポッドキャストを聴く  
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高橋万里恵
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