第39回「クリスマス・アルバムの名盤『A Christmas Gift For You From Phil Spector』特集」
今週は男子競泳の瀬戸大也選手のエナジーミュージックからスタート!
「Into the new world / 少女時代」
瀬戸大也選手、更なる飛躍と東京オリンピックでの金メダル、期待しています!
今日は、名盤『A Christmas Gift For You From Phil Spector』
の特集をお送りしました!
数あるクリスマス・アルバムの中でも、
オムニバス形式で新録曲ばかりを集めて制作された
“クリスマス・コンセプト・アルバム”として最高峰に挙げられるのが、
この『A Christmas Gift For You From Phil Spector』。
1963年のリリース以来、何度もリイシューされ、
毎年12月が近付くと世界中のショップに並ぶ、まさにクリスマスの定番です♪
ということで先ずは、このアルバムを制作したプロデューサー、
フィル・スペクターをご紹介!
1940年、NY生まれ。その後、ロサンゼルスに移住します。
大学進学後、友人のマーシャル・リーブと共に
家庭用のテープ・レコーダーを使って
“オーヴァー・ダビング(多重録音)”する方法を思いついた彼は、
その後仲間を誘い、テディ・ベアーズという名前でシングル
「To Know Him Is To Love Him(会ったとたんに一目ぼれ)」を自主制作。
リリースしたところ地元のラジオから火がつき、なんと全米チャート1位を獲得!
テディ・ベアーズを解散後、フィルはプロデューサーの修業をし、
そこで知り合ったプロデューサーのレスター・シルを誘って
61年に個人レーベル「フィレス・レコード」を設立。
クリスタルズ、ロネッツ、ライチャス・ブラザースなどのヒットを連発する中、
フィレスの所属アーティストで新録したのが、
『A Christmas Gift For You From Phil Spector』でした。
このアルバムの最大の特徴は、オリジナルは1曲だけで、
他は全てクリスマス・スタンダードのカヴァーであることですが、
“それぞれの歌い手が過去にヒットさせた代表曲のアレンジを取り入れ、持ち味を発揮して歌う”
という極めて企画力に長けている点が、他のクリスマス・アルバムと大きく違いました。
ちなみにその後彼が手掛けた作品は、
ジョン・レノン『Imagine』、ビートルズ『Let It Be』、
ジョージ・ハリスンの『All Things Must Pass』などなど……。
彼が生み出した独創的なレコーディング手法やサウンドの斬新さは、
今なお多くのミュージシャンやアレンジャー、エンジニアなどに影響を与え続けています。
ということで、特集アルバムからお送りした1曲目は、
フィレスの代表格ロネッツが歌った「Frosty The Snowman」。
エステル・ヴェネットとヴェロニカ・ヴェネットの姉妹、
そしていとこのネドラ・タリーからなるガール・グループ、ロネッツは、
NYをベースに活動しシングルを発表していましたが、
たまたまクラブで歌っているところを見たフィル・スペクターに誘われ、
フィレス・レコードから63年にシングル「Be My Baby」で再デビュー。
これが全米2位を獲得し、一躍フィレスの看板グループとなりました。
66年に解散しましたが、メンバーのヴェロニカは68年にフィル・スペクターと
結婚してロニー・スペクターとなり(その後74年に離婚)、
69年からは再び作品を発表しています。
2曲目にお届けしたのは、ダーレン・ラヴで「Winter Wonderland」。
ブロッサムズのメンバーとして活躍していた女性ヴォーカリスト、ダーレン・ラヴ。
彼女はひょんなことから、たまたまクリスタルズの「He's A Rebel」で
リード・ヴォーカルを務め、全米1位を獲得!(その経緯はのちほどご紹介)
その後フィレスの看板シンガーとして、クリスタルズ名義の曲や、
ボブ・B・ソックス&ザ・ブルー・ジーンズのメンバーとしても大活躍、
63年にはソロ名義でもフィレスからデビューし、今も現役で活躍中です。
続いてご紹介したのは、クリスタルズ。
61年にNYで結成された5人組女性ヴォーカル・グループで、後に4人組となりました。
フィル・スペクターにスカウトされ、61年にはフィレスの第1弾シングル
「Oh Yeah, Maybe Baby/There's No Other(Like My Baby)」でデビュー。
リリース当初は反応が薄かったものの、B面が徐々にヒットし全米20位まで上昇!
2ndシングルもヒットしますが、3rdシングル「He Hit Me」は詞の内容が問題となり、
回収されてしまいます……。
その後フィレスがLAに移転した際、
学生だった彼女たちはNYから移住できませんでした。
そこでフィルは、セッション・シンガーでもあったダーレン・ラヴに、
クリスタルズ名義の曲でヴォーカルを取らせることを思いつき(!)、
その結果、先程ご紹介した「He's A Rebel」が全米1位を獲得!
67年に解散した後も、メンバーの一部は
クリスタルズとして断続的に活動を続けました。
お送りしたのは、そんなクリスタルズの代表曲
「Da Doo Ron Ron」をベースにしたアレンジが印象的な、
「Santa Claus Is Coming To Town」♪
お次は、ブロッサムズのファニタ・ジェイムスとダーレン・ラヴ、
男性ヴォーカリストのボビー・シーンによる即席スタジオ・グループ、
ボブ・B・ソックス&ザ・ブルー・ジーンズのナンバーを。
ディズニー映画『南部の唄』の挿入歌「Zip-A-Dee-Doo-Dah」を
カヴァー・レコーディングする為に集められた
ファニタ・ジェイムスとボビー・シーン。
当初はデュオの予定でしたが、そこに歌唱力抜群のダーレン・ラヴが加わり、
彼女がリード・ヴォーカルを取ったシングル「Zip-A-Dee-Doo-Dah」は、
見事全米8位を記録しました。お届けしたのは、
ボブ・B・ソックス&ザ・ブルー・ジーンズで「Here Comes Santa Claus」。
特集の最後にお送りしたのは、このアルバムで唯一のオリジナル曲、
ダーレン・ラヴが歌う「Christmas (Baby Please Come Home)」。
当時乗りに乗っていたフィル・スペクターが全ての力を注ぎ込んで制作した、
今なお人気が高い名曲で、後に映画『グレムリン』でも使われたほか、
マライア・キャリーやハンソンなど、
多くのアーティストによるカヴァーでも知られています。
クリスマス気分、楽しんでいただけましたか?
来週は「エネマサ的エナジーミュージックアワード2018!」と題して
今年の音楽シーンを振り返ります♪お楽しみに!
【OA曲】
OPテーマ : Breezin’ / George Benson
雪のクリスマス / DREAMS COME TRUE
Into the new world / 少女時代
Frosty The Snowman / The Ronettes
Winter Wonderland / Darlene Love
Santa Claus Is Coming To Town / The Crystals
Here Comes Santa Claus / Bob B. Soxx & the Blue Jeans
Christmas(Baby, Please Come Home) / Darlene Love
THE WAY I DREAM / DREAMS COME TRUE
EDテーマ : その日は必ず来る - Instrumental Version - / DREAMS COME TRUE
〜・〜・〜・〜・〜
この番組ではリスナーの皆さんからのリクエストや感想もお待ちしています!
ENERGY for ALL番組ホームページからお送りください。
メッセージ・リクエストをいただいた方の中から抽選で毎月10名様に、
番組グッズとエネオスグッズをセットにしてプレゼントいたします!
どしどし送ってくださいね♪
「Into the new world / 少女時代」
瀬戸大也選手、更なる飛躍と東京オリンピックでの金メダル、期待しています!
今日は、名盤『A Christmas Gift For You From Phil Spector』
の特集をお送りしました!
数あるクリスマス・アルバムの中でも、
オムニバス形式で新録曲ばかりを集めて制作された
“クリスマス・コンセプト・アルバム”として最高峰に挙げられるのが、
この『A Christmas Gift For You From Phil Spector』。
1963年のリリース以来、何度もリイシューされ、
毎年12月が近付くと世界中のショップに並ぶ、まさにクリスマスの定番です♪
ということで先ずは、このアルバムを制作したプロデューサー、
フィル・スペクターをご紹介!
1940年、NY生まれ。その後、ロサンゼルスに移住します。
大学進学後、友人のマーシャル・リーブと共に
家庭用のテープ・レコーダーを使って
“オーヴァー・ダビング(多重録音)”する方法を思いついた彼は、
その後仲間を誘い、テディ・ベアーズという名前でシングル
「To Know Him Is To Love Him(会ったとたんに一目ぼれ)」を自主制作。
リリースしたところ地元のラジオから火がつき、なんと全米チャート1位を獲得!
テディ・ベアーズを解散後、フィルはプロデューサーの修業をし、
そこで知り合ったプロデューサーのレスター・シルを誘って
61年に個人レーベル「フィレス・レコード」を設立。
クリスタルズ、ロネッツ、ライチャス・ブラザースなどのヒットを連発する中、
フィレスの所属アーティストで新録したのが、
『A Christmas Gift For You From Phil Spector』でした。
このアルバムの最大の特徴は、オリジナルは1曲だけで、
他は全てクリスマス・スタンダードのカヴァーであることですが、
“それぞれの歌い手が過去にヒットさせた代表曲のアレンジを取り入れ、持ち味を発揮して歌う”
という極めて企画力に長けている点が、他のクリスマス・アルバムと大きく違いました。
ちなみにその後彼が手掛けた作品は、
ジョン・レノン『Imagine』、ビートルズ『Let It Be』、
ジョージ・ハリスンの『All Things Must Pass』などなど……。
彼が生み出した独創的なレコーディング手法やサウンドの斬新さは、
今なお多くのミュージシャンやアレンジャー、エンジニアなどに影響を与え続けています。
ということで、特集アルバムからお送りした1曲目は、
フィレスの代表格ロネッツが歌った「Frosty The Snowman」。
エステル・ヴェネットとヴェロニカ・ヴェネットの姉妹、
そしていとこのネドラ・タリーからなるガール・グループ、ロネッツは、
NYをベースに活動しシングルを発表していましたが、
たまたまクラブで歌っているところを見たフィル・スペクターに誘われ、
フィレス・レコードから63年にシングル「Be My Baby」で再デビュー。
これが全米2位を獲得し、一躍フィレスの看板グループとなりました。
66年に解散しましたが、メンバーのヴェロニカは68年にフィル・スペクターと
結婚してロニー・スペクターとなり(その後74年に離婚)、
69年からは再び作品を発表しています。
2曲目にお届けしたのは、ダーレン・ラヴで「Winter Wonderland」。
ブロッサムズのメンバーとして活躍していた女性ヴォーカリスト、ダーレン・ラヴ。
彼女はひょんなことから、たまたまクリスタルズの「He's A Rebel」で
リード・ヴォーカルを務め、全米1位を獲得!(その経緯はのちほどご紹介)
その後フィレスの看板シンガーとして、クリスタルズ名義の曲や、
ボブ・B・ソックス&ザ・ブルー・ジーンズのメンバーとしても大活躍、
63年にはソロ名義でもフィレスからデビューし、今も現役で活躍中です。
続いてご紹介したのは、クリスタルズ。
61年にNYで結成された5人組女性ヴォーカル・グループで、後に4人組となりました。
フィル・スペクターにスカウトされ、61年にはフィレスの第1弾シングル
「Oh Yeah, Maybe Baby/There's No Other(Like My Baby)」でデビュー。
リリース当初は反応が薄かったものの、B面が徐々にヒットし全米20位まで上昇!
2ndシングルもヒットしますが、3rdシングル「He Hit Me」は詞の内容が問題となり、
回収されてしまいます……。
その後フィレスがLAに移転した際、
学生だった彼女たちはNYから移住できませんでした。
そこでフィルは、セッション・シンガーでもあったダーレン・ラヴに、
クリスタルズ名義の曲でヴォーカルを取らせることを思いつき(!)、
その結果、先程ご紹介した「He's A Rebel」が全米1位を獲得!
67年に解散した後も、メンバーの一部は
クリスタルズとして断続的に活動を続けました。
お送りしたのは、そんなクリスタルズの代表曲
「Da Doo Ron Ron」をベースにしたアレンジが印象的な、
「Santa Claus Is Coming To Town」♪
お次は、ブロッサムズのファニタ・ジェイムスとダーレン・ラヴ、
男性ヴォーカリストのボビー・シーンによる即席スタジオ・グループ、
ボブ・B・ソックス&ザ・ブルー・ジーンズのナンバーを。
ディズニー映画『南部の唄』の挿入歌「Zip-A-Dee-Doo-Dah」を
カヴァー・レコーディングする為に集められた
ファニタ・ジェイムスとボビー・シーン。
当初はデュオの予定でしたが、そこに歌唱力抜群のダーレン・ラヴが加わり、
彼女がリード・ヴォーカルを取ったシングル「Zip-A-Dee-Doo-Dah」は、
見事全米8位を記録しました。お届けしたのは、
ボブ・B・ソックス&ザ・ブルー・ジーンズで「Here Comes Santa Claus」。
特集の最後にお送りしたのは、このアルバムで唯一のオリジナル曲、
ダーレン・ラヴが歌う「Christmas (Baby Please Come Home)」。
当時乗りに乗っていたフィル・スペクターが全ての力を注ぎ込んで制作した、
今なお人気が高い名曲で、後に映画『グレムリン』でも使われたほか、
マライア・キャリーやハンソンなど、
多くのアーティストによるカヴァーでも知られています。
クリスマス気分、楽しんでいただけましたか?
来週は「エネマサ的エナジーミュージックアワード2018!」と題して
今年の音楽シーンを振り返ります♪お楽しみに!
【OA曲】
OPテーマ : Breezin’ / George Benson
雪のクリスマス / DREAMS COME TRUE
Into the new world / 少女時代
Frosty The Snowman / The Ronettes
Winter Wonderland / Darlene Love
Santa Claus Is Coming To Town / The Crystals
Here Comes Santa Claus / Bob B. Soxx & the Blue Jeans
Christmas(Baby, Please Come Home) / Darlene Love
THE WAY I DREAM / DREAMS COME TRUE
EDテーマ : その日は必ず来る - Instrumental Version - / DREAMS COME TRUE
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この番組ではリスナーの皆さんからのリクエストや感想もお待ちしています!
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どしどし送ってくださいね♪