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PODCAST

Dream HEART vol.622 創価大学駅伝部 榎木和貴監督・吉田響選手 「応援の力とチーム力」

2025年03月01日

今夜ゲストにお迎えしたのは、今年の箱根駅伝で総合7位に入り、6年連続となるシード権を獲得した創価大学駅伝部から、榎木和貴監督と、今回「2区」を走りました、吉田響選手です。

榎木和貴監督は、中央大学をご卒業されていらっしゃいます。
大学在学時、箱根駅伝では4年連続区間賞を獲得。
3年生の時は、14回目の総合優勝に貢献されました。
その後、旭化成工業株式会社に入社され、第49回別府大分毎日マラソンで優勝。
2004年からは、OKI陸上競技部コーチに就任。
トヨタ紡織陸上競技部コーチ、監督を経て、2019年に、創価大学駅伝部の監督に就任され、現在に至ります。

そして、吉田響選手は、静岡県御殿場市のご出身で、現在、創価大学経済学部に在学中です。(4年生ですので、今年ご卒業)
昨年、2024年は、出雲駅伝では2区に起用され、区間賞を獲得。
全日本大学駅伝でも2区で起用され、区間2位を、そして、今年の箱根駅伝では、花の2区を走り、「日本選手歴代最高記録」を獲得されました。


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──5区から2区へ

茂木:まず榎木監督。監督就任以来、創価大学が強豪と肩を並べるところに来て、連続シードになられているんですけど、力量がすごいですね。

榎木:いや、私も就任当初はここまで連続シードが獲れるというイメージがなかなかできなかったんですけども、本当に選手たちが頑張ってくれていまして、やはり伝統と言いますか、まだ浅いんですけれども、そこをしっかりと継承してくれているなということを実感しています。

茂木:今までの最高成績が往路優勝、総合2位ということで。総合優勝への道のりというのは、監督の力量をもってしても、なかなか曲がりくねった道ですね。

榎木:そうですね。往路優勝しての総合2位になった時はもうコロナ禍でしたので、対外試合というのがほとんどできない状況の中でチーム作りをやってきました。創価大学の中でしっかりと自信を植え付けて挑んだ試合でもあったので、周りがあまり見えないと言うか、気にしなくてもいいという状況で、狙っていった準優勝ではなくもう本当に勢いだけで行った往路優勝だったんです。

茂木:その時はね。

榎木:今回は、やはり吉田響をはじめ戦力がある程度整っていたので、往路優勝、そして総合優勝というのがチームの目標でした。

茂木:今年は狙いに行ったということですね。

榎木:はい。やっぱり、狙いに行った中で勝つ、というのは、難しいなと思いました。

茂木:そして、世間的に本当に話題になったのが、吉田響選手の「山の神」志望ということで。今度はプロ転向されて、マラソンとトレラン(トレイルランニング)の二刀流で行かれるそうですね。
監督、起用の仕方として、5区ではなくて2区という、これはどうですか?

榎木:これもやはり、響自身が「山の神になりたい」という強い思いがあったので、もう我々はそこにどう応えていくか、というところだけを吉田響と向き合ってきたんですけども。出雲駅伝と全日本大学駅伝を走った後に、これまでの駅伝の走りよりもスピードがすごく出せるような走りになってきたので、また山のトライアルと言うか試運転をした時に、なかなか今まで登れていたタイムでスムーズに登れないということを響自身が実感をして。箱根駅伝の2区の後半の上りもきついですので、「山の神」になる挑戦よりも…。

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茂木:あそこは権太坂でしたっけ? 吉田選手、あの辺りからが大変なんですよね。

吉田:そうですね。権太坂が本当にきつくて、そこで自分のタイムだと順位が区間10位という、遅いところではあったんですけど。

茂木:え? 今回は大成果じゃないですか! 吉田選手は勝負強いんですかね?

榎木:はい。出雲駅伝、全日本大学駅伝もそうなんですけども、やはり「人に負けたくない」という強い気持ちだけで走っているので、駅伝で失敗がないんです。

茂木:「駅伝で失敗がない」。吉田選手、その辺りはどうですか?

吉田:いや、自分としては納得のいく走りができていないので、まだまだ課題があるなと思っているんですけど。

茂木:すごいですね。
ここでちょっと聴いている方が疑問に思っていることをお伝えしますけど、箱根駅伝の5区の登りは、普段は車が通っているからあそこで練習とかできないんでしょう? どうやってシミュレーションをしているんですか?

榎木:我々は夏合宿で菅平とか妙高高原とかに行くんですけども、その合宿地で箱根の傾斜に近いような、延々と9km登る「登り走」をやったりとか…。

茂木:そんな所があるんですか。ということは、実際のコースは本番でしか走れないということですよね。

榎木:あとは車で見たりとか、歩いて登ったりとか。

茂木:箱根駅伝で走ったことがない区間は(本番で)初めて走るということですよね。
吉田選手は、2区も初めて走ったわけでしょう? どうでしたか?

吉田:2区もすごいきついコースなんですけど、ちょっと5区がきつすぎて、逆に2区がすごく楽に感じたので、本当に5区をやってきて良かったなと思いました(笑)。

茂木:すごいなぁ。

──創価大学のチーム力

茂木:駅伝というのは、もちろん個人の競技であると同時に、チーム競技だと思うんですけど。監督、駅伝は日本独特の競技ですが、「チーム力」というのはどういうところが出てくるんですか?

榎木:やはり1人のランナーが頑張ることで、その勢いのある走りを見て「俺も頑張らなきゃ」というスイッチが入ったりとか、逆に、後半に下級生、1年生が控えていたりすると、「1年生の分まで貯金を作らなきゃいけない」とか、そういった気持ちの部分のプラスアルファがすごく出るのが駅伝だと思います。

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茂木:そういう意味で言うと、吉田選手は精神力がすごいということですね。

榎木:そうですね。もうチーム愛がすごく溢れているので、そういった想いを本番の走りで表現できるというのが、吉田響の強さかなと思います。

茂木:吉田選手、その「チーム力」という辺りはどうですか?

吉田:創価大学はすごいチーム力があって、そんなチームに自分が携われるということは本当に嬉しいです。何より「チーム力」というところなんですけど、創価大学はチームの絆というのが強いですし、(創価大学に編入した時は)なかなかそこに馴染めないんじゃないかという不安もあったんですけど、その時の在校生たちには、そんな不安も吹き飛ばすような歓声で迎え入れて頂きました。

茂木:そうなんですか。
監督も話していますけど、箱根駅伝はすごい声援なんでしょう?

榎木:すごいですね。20km以上走るんですけど、応援がほとんど途切れないんですよね。なので、走っていると、沿道の左側に観客の方がいらっしゃって、左の耳だけ聞こえにくいとか、走り終わった時は耳鳴りがするような感じなんですよね。

茂木:そんなに! 吉田選手、その辺りはどうなんですか?

吉田:そうですね。耳鳴りも本当にすごくて、終わった後に耳が聞こえにくいというのはあります。

茂木:やっぱり、それが力になる。

吉田:はい。自然と力になります。

茂木:やっぱり、陸上の選手、長距離の選手にとって、箱根駅伝というのは憧れの舞台ですもんね。

榎木:そうですね。今も高校生、中学生、皆が夢の舞台というふうに思って、競技を続けている選手もいると思います。

茂木:どうですか? おふたりから、応援してくださった方に対するメッセージとかありましたら、お願いします。

榎木:はい。私は選手の後ろで運営管理者として見守っているだけなんですけども、やはり沿道の応援の方々を見ても、創価大学の旗の数の多さ、また本当に大きな声での選手たちへの応援というのがすごく力になっているというのを、車の中からでも感じるほど応援を頂いています。「早く優勝」という皆様の期待の声が聞かれるんですけども、それに応えて達成したいなと思っています。

茂木:ありがとうございます。吉田選手はいかがでしょうか?

吉田:はい。現地に来てくれた方々や、テレビで観てくれた方々、お手紙、また差し入れなど、本当に色んな形で創価大学や自分を応援して頂いて、そのお陰で自分がそれを力に変えて、今回箱根駅伝の2区で日本人最高記録という結果を出すことができたので、改めて、この場を借りて感謝をお伝えしたいです。本当にありがとうございました。

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