Dream Heart(ドリームハート)

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Dream HEART vol.669 RIP SLYME RYO-Zさん 「9年ぶりでも自然にムードをリンクアップできた」

2026年01月24日

今夜ゲストにお迎えしたのは、3月にメジャーデビュー25周年を迎える、「RIP SLYME」のRYO-Zさんです。

RIP SLYMEは、1994年に結成された、HIP HOPグループです。

2001年に、『STEPPER'S DELIGHT』でメジャーデビュー。
斬新なアイディアのビートと、個性あふれるMCたちのマイクリレーで、独自のHIP HOPを鳴らし続け、数々のヒット曲を生み出してきました。

2ndアルバム『TOKYO CLASSIC』は、ミリオンヒットを記録し、日本のHIP HOPアーティストとしては、史上初となる日本武道館での単独公演や、5万人規模の野外ライブなど、数多くの実績を残しています。

その後、活動休止やメンバーの脱退を経て、2022年からは、RYO-Zさん、ILMARIさん、FUMIYAさんの3人体制で活動。
そして2025年4月から、PESさんとSUさんがメンバーに復帰し、再び、“4MC+1DJ”という編成での活動がスタート。

楽曲のリリースや全国の大型フェスへの出演をはじめ、他のアーティストとのコラボレーション、そしてソロ活動と、幅広く、精力的に活動を続けていらっしゃいます。


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──楽しくやっていた延長線上の成功

茂木:本当に、5人がちゃんとバランスを保っていて、和んでいて、お互いのスペースをリスペクトしていて。この感じというのは、やっぱり“RIP SLYMEならでは”ですよね。

RYO-Z:そうですね。僕が好きなHIP HOPというのは、4〜5人の皆が「次はこいつ、次はこいつ」みたいな感じで、バタバタってマイクリレーしていくスタイルなんです。昔から、パーティーラップがすごい好きだったんですよ。だから、そういうグループが組めたらな、と思っていて。
もちろん、モデルにしたアメリカのグループだったりがいて、「こういうふうにやりたいよね」と言いながら、最初は、ILMARIくんと俺と、違う高校の同級生のDJとで始めたのが、やがてILMARIくんの学校の後輩のPESくんが、「RYO-Zくんたち(HIP HOPグループを)やってるんですよね。僕も一緒にいいですか?」と言って入ってきたり。で、SUくんは『DA.YO.NE』のEAST ENDのバックダンサーだったんですけど、僕らはEAST END直系の後輩だったので、その関係でSUくんが入ってきたり。というこの流れの中で、FUMIYAが入って、みたいな感じです。

茂木:日本のHIP HOPというのは、濃くてすごいファンダムがある、というジャンルですが、それをメジャーにされたと言うか、ここまで広げたというのは本当にすごいなと思います。

RYO-Z:いや、本人たち自身も、楽しくやっていた延長線上にあるんですよ。ストリートからずっと来て、あんまり境がない。「頑張って売れましょう」というのもあんまりないし、「パーティーが好きだから楽しくやってます」というのが、それを本当にうまく周りのスタッフが演出してくれたな、と思っています。だからこそ、世間にキャッチアップしてもらった、というふうに思っているんです。

茂木:日本語のラップの表現というのも、いろいろ技術的にも難しいところがあるんだと思いますし。

RYO-Z:ラップをやるのに不自然にならないように、無意識に「こういうふうにやった方がスマートだな」とか、「ストレートに聞こえるね」とか、そういうふうなことを思いながらやっているのもありますし。
あと、僕らがやり始めた頃は先輩たちもいっぱいいたので。RHYMESTERもスチャダラパーもいらっしゃるし、Zeebraさんたちがものすごく体系化して、いわゆる技術を披露してくれていたから、僕らは割と素直にそれを受け入れながらやっていました。ただ、先輩たちとは違うことをやらないと目立たないな、と思いながらやっていた、というくらいの感じだったと思います(笑)。

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茂木:でも、デビューしてから急にバーンと行ってしまいましたよね。あの頃の景色はどうでしたか?

RYO-Z:全く分からなかったんですよね。デビューして1年目は、僕は東東京の出身なんですけど、まだ実家にいたんです。近所のコンビニに行ってオリコンの本を立ち読みして、「本当にオリコンチャートに入ってる…」みたいな感じで、まじまじと実感していましたね(笑)。「わー、すげえ。いつ印税入ってくんのかな?」とか、そんな感じでした(笑)。

茂木:昨年、『GREATEST FIVE』というベスト盤を出されました。このジャケットは、RIP SLYMEのトレードマークとも言える赤塚不二夫さんの…。

RYO-Z:はい。赤塚不二夫先生のサンプリングさせてもらって。もちろん、生前にご本人から許可も頂いていて、「そうか。タモリんとこの後輩だろう?いいぞ、やって」と言ってくださったらしいです。

茂木:そんなことを仰ったんですか。
こういう形でベスト盤を出されて、振り返ってみてどうですか? 今見えている景色というのはどんな景色なんですか?

RYO-Z:僕らも、この5人での活動に関しては9年ぶりだし、その前に3人で活動再開した時も5年ぶりぐらいだったので、「もうずいぶんやってないけど大丈夫かな?」みたいな感じだったんです。やってみると「まぁ意外とできるね」という感じと、5人に戻った時の感覚なんかも、「やってみると意外とできるな」、みたいなものもありながら。
でも、去年は野外フェスとか、春フェス、夏フェス、秋フェスに出させてもらいましたけど、そんなに出番の時間が多くないんですよ。時間を頂いても50分とかぐらいなので、それは何とかこなせたけど、ワンマンライブとかになるとどうなんだろう、と。そう思いながら、去年、全国ツアーも回らせてもらいましたけど、やってみると「意外とできたね」、という感じでした。
あとは、9年ぶりではあるけども、20〜30年前から知っている連中ですから、ちょっと勢いがつけば、すぐにムードとしてはリンクアップできる感じになっていたのかな、と思いますね。

茂木:何だか、「一度自転車の乗り方を覚えると、ずっと乗ることができる」、という感じなんでしょうかね。

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RYO-Z:素晴らしい表現ですね! 確かにそうかもしれないです。

茂木:その5人のバランスが、本当にお互いリスペクトし合っている感じですごくいいと思います。
RIP SLYME再集結。そしてTOYOTA ARENA TOKYOにて、8月20日・21日・22日にアリーナ公演をされるそうですね。

RYO-Z:そうなんですよ。活動休止前ラストライブとなるアリーナ公演「RIP SLYME 25th Anniversary GREATEST LIVE - Final Three Nights -」をやらせて頂くんです。

茂木:対バンライブもあるんですか。

RYO-Z:はい。更に、2月に「Back to Back」が東京の豊洲ピットで開催されるんですけど、2月2日(月)はKICK THE CAN CREW、そして2月3日(火)はCreepy Nuts、2月17日(火)はDragon Ashと一緒にやらせてもらいます。

茂木:楽しみですね。更に更に、映画が?

RYO-Z:そうなんですよ。こういう企画を頂いてありがたいな、と思います。RIP SLYME25周年を記念したライブ&ドキュメンタリー映画『RIP SLYME THE MOVIE -25th ANNIVERSARY GREATEST MEMORY-』が、3月6日(金)より2週間限定で公開される、と。

茂木:これは若い頃の映像とかもあるんですか。

RYO-Z:そうだと思うんですよ。いろんなアーカイブの中からやりましたし、僕らもこのためにちょっといろいろ撮って頂いて。僕らを振り返る、ということでもあるし、新しいステージに向かっていく、みたいな感じも含めて、観て楽しんで頂ければと思います。

茂木:そして、更に更に更に(笑)。

RYO-Z:はい(笑)。レコード盤ですね。昨年7月にリリースされたベストアルバム『GREATEST FIVE』のレコード盤が、3月20日に発売されることが決定しております。こちらも現在予約受付中です。よろしくお願いします。

茂木:レコード盤は、やっぱり今(ブームが)来ていますよね。

RYO-Z:そうですね。カセットテープで聴く若い子も結構いますし。メディアが発達すればするほど、改めて若い人たちも「こんな音の聞こえ方がするんだ」と確認すると、すごく面白く聞こえるんじゃないかな、と思います。

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RIP SLYME オフィシャルサイト


RIP SLYME Official X (@ripslyme_com) / 公式アカウント


RIP SLYME Warner公式サイト