2022年02月12日
現在、全国で公開中の映画『さがす』は、片山監督にとって、
長編映画としては2作目にして、商業監督デビュー作となります。
この映画『さがす』は、指名手配犯を見かけた翌朝に姿を消した父親と、
その父親を必死に捜す娘の姿を描いた、ヒューマン・サスペンスです。
──日本映画と韓国映画のハイブリッドのような作品
茂木:今回は、いつものスタジオを飛び出して、映画の完成披露試写会の前にお話を伺いました。
この『さがす』は大傑作ですね! 素晴らしい! ご自身の手応えはどうですか?
片山:ありがとうございます。自分自身の手応えは、すごくありますね。完成するまではすごく不安で、編集中も結構悩んでたんですけど、いざ完成する最後の試写で観た時に、自分自身も涙が出るぐらいすごくいいものができたな、という手応えはあります。
茂木:我々映画ファンとしては、ここ数年日本映画が世界の映画の中でちょっと厳しい、と。特に韓国映画ではポン・ジュノ監督の『パラサイト』が、なんとアカデミー作品賞を獲ってしまった。僕はこの『さがす』で、片山監督がついに世界映画に追いつき・追い越したんじゃないかと!
片山:本当ですか? ありがとうございます(笑)。
茂木:ポン・ジュノ監督は、片山監督にとってはある種師匠さんのような…(ポン・ジュノ監督の)助監督だったんですよね。
片山:そうですね。
茂木:ポン・ジュノ監督は『さがす』をご覧になったら、何とおっしゃいますかね?
片山:僕自身は褒めて欲しいですけどね。ポン・ジュノ監督は映画全体のことを愛してる人なので、そこまで否定はされないとは思うんですけど…(笑)。「パクりやがったな」と思われたら嫌だな、と思っています。
茂木:いや、だって完全オリジナル脚本ですよね?(笑)
片山:完全オリジナル脚本なんですけど、やっぱり助監督をやっていると、何となくテイストと言うか…。観た人はちょっと韓国映画っぽいなと思う人もいると思うので。そういう風にならないように、できるだけ日本映画と韓国映画のハイブリッドのような作品を作りたいなと思って撮ったので、ポン・ジュノ監督にそういう風に思って貰えたら嬉しいですね。
茂木:脚本は大変だったんじゃないですか?
片山:そうですね、色々二転三転して、12回ぐらい書き直しましたね。
茂木:実際に、“片山監督のお父様が指名手配犯を見た”という実話があったということなんですよね。
片山:そうなんです。うちの父親が、大阪の阪急電車に乗っていつも通勤してるんですけど、その中で「指名手配犯を見た」と、急に食事時に言ってきてですね。けど、その事件は関東で起きた事件なので、「絶対に大阪にはおらへんで」みたいな感じで皆言ってたんですよね。で、まぁ適当にいなして、何か月か何年か経った後に、その犯人が捕まったんですよ。そしたらちょうどその時に(犯人は)阪急電車に乗ってたんですよね。もしかしたら本当だったのかもしれない、となって、「ええ〜!」と思ったんですよ。
茂木:(笑)。
──何度も観ないと解けない謎
茂木:今回の『さがす』は、非常にシリアスな題材を扱いながら、一方で映画として、本当に極上のエンタメに仕上がってるところが凄いですね。
片山:そう思って頂けるならありがたいですね。
茂木:本当に脚本が優れていて、「あ、こういう話なんだな」と思った後に、まだ娘と父親の…。かなり複雑なことを、しかし、説得力を持って(描かれています)。
片山:本当に考え抜いて、時系列表みたいなものを作って、「ここでこういう風にしてるから、ここはこういうことをしなきゃいけない」みたいな、時間軸によって綿密に構成しました。
茂木:何度観ても、そこら辺の緻密さを楽しめる映画になっていますよね。
片山:そうですね。あとは1回2回観ても解けない謎というのがあると思うんですよ。
茂木:お! 仕掛けてあるんですね?
片山:そこを考えて欲しいです。「あれはどういうことだったんだろう?」と、たぶん観終わった後に一緒に観た人と話をすると思うんですけど、色んな謎が残ると思うんですよね。で、その謎を確かめるために、また映画館に行って欲しいな、という。
茂木:是非リピーターで、ということですよね。冒頭で…これは皆が分かることなんですけど、父親がある仕草をしているじゃないですか。あの伏線は何なのか、と後で分かるじゃないですか。でも、そういうんじゃない、もっと複雑な奥行きがあるということなんですね。
片山:そうですね。
茂木:この『さがす』は全国で公開中なんですが、まだご覧になってない方もいらっしゃるかもしれないので、この映画について全ての映画ファンの方に、一言お願い致します。
片山:『さがす』は本当に心血を注いで一生懸命撮った映画です。映画好きな人もそうですが、普段映画を観ないような人にも観て頂きたいなと思って、作りました。それぞれの世代の登場人物が出て来るので、どの世代の人にも受け入れられるような、そういう映画になっていると思います。是非、劇場で観て頂きたい映画です。
映画『さがす』
2022年1月21日(金) テアトル新宿ほか全国公開中
©2022『さがす』製作委員会
配給:アスミック・エース
■プレゼントのお知らせ
番組でご紹介しました、現在、全国公開中!
映画『さがす』の劇場鑑賞券を、2組4名の方にプレゼントいたします。
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。
茂木さんに聞きたい事や相談したい事など、
一緒にを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●映画『捜す』 公式サイト
●映画『さがす』公式Twitter(@sagasu_movie)
●片山慎三 Twitter(@sinsinsin562000)
●映画『さがす』予告 - YouTube
長編映画としては2作目にして、商業監督デビュー作となります。
この映画『さがす』は、指名手配犯を見かけた翌朝に姿を消した父親と、
その父親を必死に捜す娘の姿を描いた、ヒューマン・サスペンスです。
──日本映画と韓国映画のハイブリッドのような作品
茂木:今回は、いつものスタジオを飛び出して、映画の完成披露試写会の前にお話を伺いました。
この『さがす』は大傑作ですね! 素晴らしい! ご自身の手応えはどうですか?
片山:ありがとうございます。自分自身の手応えは、すごくありますね。完成するまではすごく不安で、編集中も結構悩んでたんですけど、いざ完成する最後の試写で観た時に、自分自身も涙が出るぐらいすごくいいものができたな、という手応えはあります。
茂木:我々映画ファンとしては、ここ数年日本映画が世界の映画の中でちょっと厳しい、と。特に韓国映画ではポン・ジュノ監督の『パラサイト』が、なんとアカデミー作品賞を獲ってしまった。僕はこの『さがす』で、片山監督がついに世界映画に追いつき・追い越したんじゃないかと!
片山:本当ですか? ありがとうございます(笑)。
茂木:ポン・ジュノ監督は、片山監督にとってはある種師匠さんのような…(ポン・ジュノ監督の)助監督だったんですよね。
片山:そうですね。
茂木:ポン・ジュノ監督は『さがす』をご覧になったら、何とおっしゃいますかね?
片山:僕自身は褒めて欲しいですけどね。ポン・ジュノ監督は映画全体のことを愛してる人なので、そこまで否定はされないとは思うんですけど…(笑)。「パクりやがったな」と思われたら嫌だな、と思っています。
茂木:いや、だって完全オリジナル脚本ですよね?(笑)
片山:完全オリジナル脚本なんですけど、やっぱり助監督をやっていると、何となくテイストと言うか…。観た人はちょっと韓国映画っぽいなと思う人もいると思うので。そういう風にならないように、できるだけ日本映画と韓国映画のハイブリッドのような作品を作りたいなと思って撮ったので、ポン・ジュノ監督にそういう風に思って貰えたら嬉しいですね。
茂木:脚本は大変だったんじゃないですか?
片山:そうですね、色々二転三転して、12回ぐらい書き直しましたね。
茂木:実際に、“片山監督のお父様が指名手配犯を見た”という実話があったということなんですよね。
片山:そうなんです。うちの父親が、大阪の阪急電車に乗っていつも通勤してるんですけど、その中で「指名手配犯を見た」と、急に食事時に言ってきてですね。けど、その事件は関東で起きた事件なので、「絶対に大阪にはおらへんで」みたいな感じで皆言ってたんですよね。で、まぁ適当にいなして、何か月か何年か経った後に、その犯人が捕まったんですよ。そしたらちょうどその時に(犯人は)阪急電車に乗ってたんですよね。もしかしたら本当だったのかもしれない、となって、「ええ〜!」と思ったんですよ。
茂木:(笑)。
──何度も観ないと解けない謎
茂木:今回の『さがす』は、非常にシリアスな題材を扱いながら、一方で映画として、本当に極上のエンタメに仕上がってるところが凄いですね。
片山:そう思って頂けるならありがたいですね。
茂木:本当に脚本が優れていて、「あ、こういう話なんだな」と思った後に、まだ娘と父親の…。かなり複雑なことを、しかし、説得力を持って(描かれています)。
片山:本当に考え抜いて、時系列表みたいなものを作って、「ここでこういう風にしてるから、ここはこういうことをしなきゃいけない」みたいな、時間軸によって綿密に構成しました。
茂木:何度観ても、そこら辺の緻密さを楽しめる映画になっていますよね。
片山:そうですね。あとは1回2回観ても解けない謎というのがあると思うんですよ。
茂木:お! 仕掛けてあるんですね?
片山:そこを考えて欲しいです。「あれはどういうことだったんだろう?」と、たぶん観終わった後に一緒に観た人と話をすると思うんですけど、色んな謎が残ると思うんですよね。で、その謎を確かめるために、また映画館に行って欲しいな、という。
茂木:是非リピーターで、ということですよね。冒頭で…これは皆が分かることなんですけど、父親がある仕草をしているじゃないですか。あの伏線は何なのか、と後で分かるじゃないですか。でも、そういうんじゃない、もっと複雑な奥行きがあるということなんですね。
片山:そうですね。
茂木:この『さがす』は全国で公開中なんですが、まだご覧になってない方もいらっしゃるかもしれないので、この映画について全ての映画ファンの方に、一言お願い致します。
片山:『さがす』は本当に心血を注いで一生懸命撮った映画です。映画好きな人もそうですが、普段映画を観ないような人にも観て頂きたいなと思って、作りました。それぞれの世代の登場人物が出て来るので、どの世代の人にも受け入れられるような、そういう映画になっていると思います。是非、劇場で観て頂きたい映画です。
映画『さがす』
2022年1月21日(金) テアトル新宿ほか全国公開中
©2022『さがす』製作委員会
配給:アスミック・エース
■プレゼントのお知らせ
番組でご紹介しました、現在、全国公開中!
映画『さがす』の劇場鑑賞券を、2組4名の方にプレゼントいたします。
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。
茂木さんに聞きたい事や相談したい事など、
一緒にを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
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●映画『さがす』公式Twitter(@sagasu_movie)
●片山慎三 Twitter(@sinsinsin562000)
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