8月27日(日)の放送では、芸能界屈指の動物好きとして知られるお笑いコンビ・ココリコの田中直樹(たなか・なおき)さんが登場。オススメの動物園&水族館、さらには面白い動物の生態について語ってくれました。
(左から)ホラン千秋、田中直樹さん
動物好きが高じて“科学界のインディ・ジョーンズ”と言われる長沼毅(ながぬま・たけし)さんと動物図鑑「ココリコ田中×長沼毅presents 図解 生き物が見ている世界」(Gakken)を出版したこともある田中さん。
最初は海の生き物、なかでも“サメ”が好きだったそうで、「小学生の頃、親父に連れて行ってもらった映画館で『JAWS』を観て、当時はめちゃくちゃ怖かったんだけど、子どもって強いものに憧れるじゃないですか。(映画は)怖いけど“ホオジロザメってかっこいい”みたいなスイッチが入ってしまって。そこからサメが好きになりました」と語ります。
そんな田中さんに、動物園や水族館のオススメを聞いてみると、真っ先に「よこはま動物園ズーラシア」(神奈川県)を挙げます。「ここの展示の仕方が、実際に(自然界で)生活している環境に近づけるような工夫がされていて、植物も現地にあるものに近いものを取り入れていたり、園内には(動物以外に)植物を管理されている方もたくさんいるそうで、そういう徹底した環境づくりが本当に素晴らしい」と絶賛します。
ただ、自然にこだわるあまり、たくさんの植物で覆われ、見る場所によっては動物が見えない場所もあるそうですが、「僕はそれが好き。より自然な感じで生き物が見られるので」と言います。
さらに、ズーラシアでは1つのエリアにさまざまな動物を放しており、「ズーラシアさんは確か、チーターとエランドっていう牛の仲間とかも一緒にいると思う」と田中さん。“チーターと一緒”と聞くとハラハラしますが、田中さんによると、エランドはチーターよりも大きく、序列も上のため襲われる危険性がないそうで、「そうしたことも考えて展示してくれはるのが面白い」と話します。
一方、水族館に関しては熟考し、「『新江ノ島水族館』(神奈川県)も『横浜・八景島シーパラダイス』(神奈川県)も好きですね。あと、サメ好きにとっては『アクアワールド茨城県大洗水族館』も特別で1つに絞れない……(苦笑)」と頭を悩ませます。
アクアワールド茨城県大洗水族館は、サメの展示数で言うと国内で一番で、50種類以上を飼育していると言い、新江ノ島水族館などは都内から近く、フラッと行けるのが大きな魅力で「休みの日には、イベントとして地方の水族館、動物館に行くと楽しいですよ」とオススメします。
ホランが「自然界だと、何に出会うかわからない“ワクワク”もあれば、危険な動物に会う“ドキドキ”もありますよね?」と話を振ると、田中さんも賛同し、過去にロケでハワイに行ったときに起きたエピソードを披露します。
それはジンベイザメを探すロケをおこなっていた際、外洋で水深1,000mぐらいのポイントでコビレゴンドウという小さめのクジラの群れを発見。その群れのなかに身を投じたところ、一般的にコビレゴンドウの群れには“ヨゴレ”というサメが一緒にいることが多いそうで、一緒に潜ったダイバーさんが、群れに紛れた1匹のヨゴレを発見。
サメ好きの田中さんは、映像でしか見たことがない光景に大興奮し、コビレゴンドウの群れではなく、ヨゴレにずっと見入っていたと言います。
そんななか、ダイバーさんが再び肩を叩き、振り返ると2匹目のヨゴレが! しかし、ダイバーさんからは“何かあったらまずいので船に戻れ”との指示が飛びます。
それに田中さんは素直に従ったものの、名残惜しさでゆっくり船に戻っていたところ、「ダイバーさんに“これでもか!”っていうぐらい腕を引っ張られて(笑)。船に戻った途端に、それまでカタコトの日本語でしゃべっていたダイバーさんが流暢な日本語で『お前は何を考えているんだ! なんですぐに船に戻らないんだ!』って……」と死ぬほど怒られたことを明かします。
田中さんは怒られたことと、ダイバーさんの日本語の流暢さにダブルで驚いたものの「そうしたことは実際の海じゃないと体感できない。もちろん気をつけないといけないんだけど、貴重な思い出」と振り返ります。
このような経験を経て「自然のなかで生き物を見ると、自分の“無力さ”みたいなものを感じる。当たり前だけど、生身の自分が(サメに)勝てるわけがないし、“(自分が相手のテリトリーに)おじゃましているという意識を持たないといけない”ということも気づかせてくれるから、自然のなかで生き物に触れ合うのは素晴らしい」と話していました。