8月20日(日)の放送では、先週に引き続きプラネタリウム・クリエーターの大平貴之さんが登場。思い出に残っているプラネタリウムや、今後挑戦してみたいプラネタリウム製作について語ってくれました。
(左から)ホラン千秋、大平貴之さん
先週の放送では、最新のプラネタリウム事情や大平さんがオススメする国内のプラネタリウムの話で盛り上がりましたが、今回はまず“印象に残っているプラネタリウム作品”について伺うことに。
そこで挙がったのは、2010年11月に六本木ヒルズ展望台 東京シティビューで開催された「スカイ プラネタリウムI」です。これは“歩いて楽しむプラネタリウム”をコンセプトに、東京の街に見立てた模型に夜景や星空を映し出したもので「大変だったけど面白かったですね」と振り返ります。
ほかにも、さまざまなプラネタリウム製作に挑戦してきた大平さん。「作るのは大変だけど、やっぱり(観てくれることが)うれしいんですよ。あと僕の場合、もっと大変なものにしちゃうんですよ。(作業していくうちに)最初の目標よりも“もっと良くできるぞ”とか思っちゃうんですよね。ただ、その気持ちがあったからこそ、今があるんだと思います」と語ります。
そんな大平さんに、今後の目標を伺うと「“直径1キロメートルも投影可能なプラネタリウム”を作りたい」と宣言。「最初は“エイプリルフールの企画”として言っていた時期があったんですけど、最近は、あながち夢でもなくなってきて。1キロメートルの天井の見当はまだつかないんですけど、直径500メートルぐらいまで投影可能な投影機を開発して星を映すことができるようになりました」と言います。また、実際にこの技術を使って、埼玉西武ライオンズの本拠地であるベルーナドームでプラネタリウムイベントを開催したことも。
さらに、8月26日(土)には、ベルーナドームで「プラネタリウムにおける最大投影面積(仮設)」のギネス世界記録に挑戦するとのことで、「ドーム天井ならではのエンターテインメントとともに、ギネスの認定を見守る企画をやりますので、ぜひご覧ください」とコメント。この挑戦にホランは、「ロマンチックで神秘的ですね。しかも、ベルーナドームって外とつながっている構造だから、(星とも)親和性がありますよね」と期待を寄せます。
最後に“実際に見てもっとも感動した星空”について伺うと、大平さんは「オーストラリアの星空」と回答。当時高校生だった1986年、地球に接近するハレー彗星を見るため、家族のサポートも得てオーストラリアに赴いたと言い、「ハレー彗星もたしかに見えたんですけど、南半球の天の川がものすごくきれいで。そこで、今まで見てきたプラネタリウムよりも“本物のほうがもっとすごいんだ!”ということに初めて気づいたんですよね。それが僕の原点になっていて、あの体験があるから今があります」と話していました。