2023/03/19

「生姜」を冷蔵庫に入れるのはNG!? 正しい保存方法&選び方とは? 専門家が解説

DDP編集部

3月19日(日)の放送では、生姜専門店「GINGER FACTORY」オーナーで生姜のスペシャリスト・古谷公史郎(ふるや・こうしろう)さんをゲストに迎え、生姜の魅力、さらには選び方や保存方法などについて伺いました。

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(左から)ホラン千秋、古谷公史郎さん

ホランもビックリ! 生姜ハンドクリーム

古谷さんは、約11年前に広告代理店を辞めて、生姜専門のインターネットショップ「GINGER FACTORY」を開業。現在は埼玉県・蕨市(わらびし)に実店舗も構えています。

スタジオには古谷さんに持参いただいたお土産がズラリ。そのなかでも、生姜のハンドクリームが目に留まったホランは、キャップを開けてみると「生姜湯を作ったときのやさしい感じのいい香りがする!」と大興奮。こちらの商品は、手仕事をする人用に作っているため、ベタベタせずにサラッとした手触りも好感触で「皆さん、これは良いですよ!」と絶賛し、古谷さんも「生姜のハンドクリームはめちゃくちゃ売れています。わりと敏感肌の方がよく使っていて、扱っているのはウチだけです」と話します。

そもそも生姜を生業にしたきっかけを伺うと、大学生時代に熊本県にいた古谷さんは“ゆくゆくは熊本の仕事がしたい”と考えていたそう。その後、上京して広告代理店に勤めた際、熊本の仕事をしようにも、会社組織のなかでは思い通りにはいかず、最終的に「熊本の商品を扱う会社を作ろう」と独立して「GINGER FACTORY」を設立しました。

また、「GINGER FACTORY」では食べ物だけでなく、生活雑貨も数多くプロデュースしています。現在、実店舗に訪れるお客さんの7〜8割は女性で、全国から健康志向の方、生姜好きの方が集まってくるそうで「生姜のスイーツやドリンクなど、ありとあらゆる生姜の加工品を置いているので、喜んでいただける場所にはなっているかなと思います」と胸を張ります。

生姜の理想的な保存方法は?

ひと通りお店の紹介をした後、古谷さんから「新生姜と根生姜の違いは、ご存知ですか?」との質問が。これには「何が違うかと言われると難しいんですけど……」と答えに窮するホラン。

古谷さんによると、新生姜と根生姜は基本的に同じ物で「新生姜を寝かせて、貯蔵して、茶色く色づいたものが根生姜になります。また、みんな夏に新生姜が出てくると思っていますけど、夏のものはハウス栽培なんです。実際の収穫時期は10月末〜11月で、そこから2〜3ヵ月ほど寝かせたものが皆さんの家庭でも食べられています。また、生姜の収穫時期は1年に1回だけなので、1年貯蔵して、それを小出しに出荷しています」と解説。

ホランからは、「生姜は冷蔵庫に置いておくと、すぐにカビてしまいます。農家の皆さんは、どうやって貯蔵しているんですか?」との質問が飛びます。

これに古谷さんは、「農家は基本15度、湿度90%で貯蔵しているんです。冷蔵庫は2〜3度なので、15度以下になると生姜が風邪を引いてしまう。なので、保存方法としては冷蔵庫に入れるのはNGです。なので、ジップロックのようなものに入れて、そのまま放置しておくといいですよ」と返答します。

さらに、ホランが生姜選びのポイントを伺うと、「持った瞬間に固い物が良い生姜です」とアドバイス。というのも、新生姜は貯蔵して寝かせると、“茶色に色づく”“辛味が増す"“繊維質になる”という変化が見られるそうで、「繊維質になると身持ちが固くなる、それが生姜の完成された形です」と話します。

古谷さんオススメの“生姜レシピ”

生姜を使ったレシピはたくさんあり、それらを1冊にまとめ、古谷さんが監修した書籍「生姜屋さんとつくったまいにち生姜レシピ」(池田書店)が現在発売中です。一読したホランは「定番のものもありつつ、佃煮やジンジャーナッツもおいしそう!」と本を見ながら目を輝かせます。

数あるメニューのなかでもホランが食いついていたのは“新生姜ご飯”。「これはわかる! (生姜を)ちょっと入れて炊くとおいしいですよね!」とうなずくと、古谷さんも「湯気がジャーから出てくるときの新生姜のにおいが……分かってくれた、うれしい!」と大喜び。そして、「入れるだけなのでオススメです!」と話していました。

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