2023/03/05

「やっぱり“平和”だったこと」“江戸”に詳しすぎるタレント・堀口茉純が「江戸の魅力」を語る

DDP編集部

3月5日(日)の放送では、江戸に詳しすぎるタレント「お江戸ル“ほーりー”」こと堀口茉純(ほりぐち・ますみ)さんをゲストに迎え、“徳川・江戸文化の魅力”について語っていただきました。

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(左から)堀口茉純さん、ホラン千秋

江戸に注目したきっかけは“沖田総司”

堀口さんは子どもの頃から歴史好きで、大学卒業後に時代劇で女優デビュー。以降、舞台やドラマなどに出演する傍ら、2008年に江戸文化歴史検定1級を当時最年少となる25歳で取得。現在は、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍されています。

開口一番「三度の飯より江戸が好き!」と語る堀口さん。江戸の魅力にハマったきっかけは、おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に観ていた時代劇だそうで、「『銭形平次』『大岡越前』『暴れん坊将軍』などを観て(江戸に)憧れていました。物心ついたときにはオタクでした(笑)」と笑顔をのぞかせます。

さらには「小学4年生のときに、歴史作家の司馬遼太郎先生が書いた『燃えよ剣』という新選組の小説を読んで、沖田総司に初恋をしたんです。“推しがいる”っていうのは、何よりもモチベーションになるんですよ!」と力説すると、ホランも「私も漫画『PEACE MAKER 鐵』を読んで、沖田総司が大好きになりました! なんだか合いますね〜(笑)」と共感。

そして、「沖田さんのどんなところが好きだったんですか?」と尋ねると、堀口さんは一気に乙女の顔になり、「『燃えよ剣』の主人公は土方歳三なんですけど、土方さんはすごくクールな大人の男性で、沖田総司は弟分みたいな感じで描かれていて。子どもと遊ぶみたいなシーンもあったりして、当時小学4年生の私は(沖田総司のことを)ちょっと身近なお兄ちゃんみたいな感じで“素敵!”って思っていました。しかも、剣もめっぽう強いんだけど、20代半ばで亡くなってしまうという儚さが……」と“沖田総司愛”があふれ出します。

続けて、「“推しに会いたい”と思っても、(実在しないので)絶対に会えないんです。でも、それがまた良いんですよ」と語ると、ホランも「誰のものにもなることができない、私のものにもならない……その思いは、確かにオタク気質ですね!」とうなずきます。

虫歯が30本もあった徳川家の将軍とは?

次に、堀口さんが当時最年少の25歳で1級を取得した「江戸文化歴史検定(※2020年で終了)」の話題に。こちらは、江戸文化にまつわる文化や生活の知恵を問う試験で、例えば「徳川将軍15人のなかで、甘いものが大好きで虫歯が30本あった将軍は?」といった問題が出題されるそう。ちなみに、答えは「14代・徳川家茂」で、堀口さんは推しの将軍でもあったため難なく回答できたと言います。

ここで、江戸の最大の魅力を聞いてみると「やっぱり“平和”だったことですね」と即答します。「平和だと人が何をするかというと、文化を生み出そうとするんです。しかも、江戸時代は“庶民が主役の文化”が花開いたんです! それが日本史のなかでも特徴的な部分で……」と徐々に話す声にも力がこもります。

「例えば、ヨーロッパなどは文化の担い手が貴族で、貴族がしたことを下の人たちが真似する流れだと思うんですけど、江戸時代は当時の身分的には高くなかった歌舞伎役者や遊女(ゆうじょ)といった人たちが、文化の担い手になっていて、遊女さんの髪型を(上の身分である)武家の女性が真似するなど、下の文化が上に広がっていく構造があったんです!」と熱弁すると、「そうなんですね!」と感心しきりのホランでした。

なお、堀口さんは3月17日(金)に著書「徳川家・松平家の51人〜家康が築いた最強一族の興亡」(PHP新書)を出版。徳川家・松平家の魅力的なお殿様をたっぷりと紹介していますので、ぜひ手に取ってみてください。

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