2022/11/06

結婚指輪、プチプチ、ポンジュース…全国にある“変わり種自動販売機”の魅力を自販機マニアが紹介!

DDP編集部

11月6日(日)の放送では、前回に引き続き、自動販売機マニアの石田健三郎(いしだ・けんざぶろう)さんをゲストに迎え、変わり種のユニークな“自動販売機(以下、自販機)”についてたっぷりと語っていただきました。

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(左から)ホラン千秋、石田健三郎さん

自販機マニアにとっての“聖地”は?

「自販機マニアにとって“聖地”とされる場所がある」と石田さん。群馬県に設置されているレトロ自販機も有名ですが、今回は東京・秋葉原をピックアップ。秋葉原は自販機の設置台数自体が多く、ゲームやアニメ好きが集うスポットということもあって、フィギュアやカードゲームの自販機など種類も豊富。街中にいろんな自販機が点在しているため、「(面白い自販機に)すぐに巡りあえる」と言います。

なかでも、石田さんが秋葉原で一番大好きな自販機は、秋葉原に東京営業本部を構える「POM ポンジュース(以下、ポンジュース)」で知られる飲料メーカー・えひめ飲料の「ポンジュース」シリーズだけを売っている自販機。

その魅力について、「ポンジュースの筐体(きょうたい)が目に入るまでの動線が非常に良いんです。信号待ちをしているときに自販機が遠くに見えて、“あれは何の自販機だろう?”と思いながら信号を渡っていくと、“ポンジュースの自販機じゃないか!”と(笑)。信号待ちの段階からワクワク感と楽しさがある」と熱弁。

ラインナップもさまざまで、「ポンジュースだけじゃなく、『POMプラスポン〜マンゴー〜』や『POM ポンスパークリング』など“ポン○○”がいっぱいあるので、いつ行っても飽きずに楽しめる自販機」と語ります。

メーカーの新提案! プチプチや結婚指輪も登場

ここで、石田さんが“こんなものまで売っているのか!”と驚いた自販機を紹介。まずは、気泡緩衝材「プチプチ」が買える自販機。それは「プチプチ」のメーカーである川上産業株式会社の名古屋本社・名古屋本社営業所の前に設置されていて、幅60cm×長さ約40mのプチプチがワンコインの500円で買えるそうで、売れ行きも意外に良いのだとか。

さらに珍しい自販機としては、東京・千駄ヶ谷に設置されている結婚指輪の自販機。シルバーアクセサリーやブライダルリングなどを手がけるメーカー「JAM HOME MADE」の店頭に設置されている自販機で、石田さんがここで見た当時の価格は9,900円だったそう。

しかも、これは手作りの指輪キットになっていて、真鍮(しんちゅう)製のリング、木槌、円すい状の芯棒などが一式となって販売されており、「買った後に指輪を円すい状の芯棒に乗せて、2人で木槌を叩いてサイズを合わせて完成させるんです」と説明。結婚指輪の価格帯としてはとてもリーズナブルですが、「自販機で指輪を買ったり、最後に2人で叩いて完成させるといった経験は、お金に変えられない思い出になるんじゃないか」とおすすめします。

クスリが自販機で買える時代に!?

さらに変わり種の自販機として挙げたのは、実証実験として約3ヵ月間の期間限定でJR新宿駅南口改札内に設置されていた大正製薬の「クスリの販売機」。ここでは、主に薬局・薬店・ドラッグストアなどで処方せんなしで購入できるOTC医薬品が販売されていて、商品を選択すると、店舗にいる薬剤師(または登録販売者)の専用タブレット端末に、購入者の顔写真などの情報が送られ、「薬剤師さんがチェックしてOKを出すと(該当するクスリが)買えるという仕組み」と解説します。

現在は実証実験が完了したため撤去されていますが、「例えば、離島や地方などにこれを設置できれば、薬剤師さんが少ないような地域でも24時間いつでも買えるメリットがある」と期待を寄せます。

さらに、かねてから「自販機は人助けをするべきだ」という目標を掲げていた石田さんは、この「クスリの販売機」とオンライン診療の技術を組み合わせることによって、「まずオンラインでお医者さんに診断してもらい、『クスリを出します』と言ったら、患者さんがお住まいの近所の自販機で、そのクスリを出してくれる。そこまで可能になると、自販機が人助けの究極型になるのかなと思う」と可能性についても言及。

最後に石田さんは、今回のようにメディアを通じて自販機について発信したり、SNSで「こういう自販機があったらいいね」といったアイデアを発信することで「『もっとこういった自販機があったらいいよね』という多種多様な意見が出てくる下地づくりができれば」と語っていました。

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