10月16日(日)の放送では、お笑いコンビ・たんぽぽの川村エミコさんをゲストに迎え、“こけし”の魅力についてたっぷりと語っていただきました。
(左から)ホラン千秋、川村エミコさん
芸能界屈指の“こけし好き”として知られる川村さんが、こけしにハマったのは、26~27歳ぐらいのとき。当時は、焼き鳥屋で深夜バイトをするつらい日々が続くなか、荻窪でふと立ち寄った雑貨屋で“すんっ”と立っているこけしに出会います。
そのこけしを前に、「右も左も向かず、実直な感じに“キュン”ってときめいた」と川村さん。これまでにも、こけしは見たことがあったものの、「ときめいたこともなかったし、むしろ怖いぐらい(の印象)だった。でも、そのこけしに出会ったときは、(当時の)自分(の状況)に照らして『忍耐!』って見えたの」と笑います。
そして、そのこけしに心奪われた川村さんは、「その子を買ってお持ち帰りしたのが、私のファーストこけしちゃんの始まり」と懐かしそうに語ります。そして、それがきっかけとなって、こけしについて調べ始めて集めるようになったそうで、今では「70体のこけしちゃんと一緒に暮らしています」と笑顔をのぞかせます。
これまで集めてきた大切なこけしたちを「夜な夜な並べ替えたりしている(笑)」と川村さん。さらには、こんな独自の楽しみ方も。数あるコレクションのなかから、季節ごとに“神5(かみファイブ)”を選定し、「その子たちだけ、テレビの前に並べるんですよ。自分のなかで“この子がいいな”“この子は最近イケてんな”とか」と明かします。
また、“お供こけし”という楽しみ方も紹介。「お出かけをするときに5㎝ぐらいの小さなこけしをバッグにしのばせて、例えば、新幹線に乗ったときは(こけしを)車窓に置いて、富士山と一緒に写真を撮ったりしています。自撮りが苦手な方には、特におすすめ」と話すと、ホランは「いい! 例えば“今日はちょっと盛れていないから、(自撮りの)顔は出したくないけど写真は撮りたい”というときにもちょうどいいですね!」と唸ります。
川村さんによると、「こけし工人(こけしの作り手)」が作る形などから、東北6県でも11系統に類型化されており、「地域によって顔や作り方が全然違っていて、頭と胴体が別々の物もあれば、一体で作っている物もある」と解説。具体的にみていくと……。
・青森県
津軽系こけし(つがるけいこけし)
・秋田県
木地山系こけし(きじやまけいこけし)
・岩手県
南部系こけし(なんぶけいこけし)
・山形県
肘折系こけし(ひじおりけいこけし)
山形系こけし(やまがたけいこけし)
蔵王高湯系こけし(ざおうたかゆけいこけし)
・宮城県
鳴子系こけし(なるこけいこけし)
遠刈田系こけし(とおがったけいこけし)
作並系こけし(さくなみけいこけし)
弥治郎系こけし(やじろうけいこけし)
・福島県
土湯系こけし(つちゆけいこけし)
ちなみに、川村さんがこけしを買って帰るかどうかの“ものさし”は、「(系統関係なく)“一目惚れ”。目が合ったときのフィーリング、タイミングです。恋と一緒」と笑顔をのぞかせます。
こけしビギナーに向けて、川村さんは「弥治郎系こけしはポップで派手なので、ファーストこけしにおすすめ! 弥治郎系こけしは、ほかの雑貨ともすごく馴染みが良く、とてもかわいい」と太鼓判を押します。
そして、川村さんコレクションのなかから、この日スタジオに持参してきてくれた新山実(にいやま・みのる)さん作の“弥治郎系こけし”を手に取ったホランは、「お顔がすごく幸せそう~♪ 赤ちゃんみたいでめちゃめちゃかわいい~!」と声を弾ませます。
あらためて川村さんは、ビギナー向けに「弥治郎系こけし」をおすすめしたうえで、「4寸、12㎝ぐらいの小さなこけしから始めると良いと思います。自分が好きなこけしを見つけるのも楽しいですし、(地域や系統による)違いがわかると楽しくなってきますよ!」とアピール。
“こけしの世界”を知ったホランは、「日本全国にこけしはあると思うので、ビビッときたものをゲットして“お供こけし”にして、いろいろなところで写真を撮ったらかわいいと思う」と興味を示すと、川村さんは、とてもうれしそうにうなずきながら「ぜひ、みなさんのファーストこけしを探してみてください!」と笑顔で語りました。