2022/09/18

ホラン千秋“きのこ”に惚れ惚れ!?「意思があると思うとかわいい」きのこアドバイザーが魅力を語る!

DDP編集部

9月18日(日)の放送では、きのこアドバイザーの荻田毅(おぎた・たけし)さんをゲストに迎え、きのこの魅力についてたっぷり語っていただきました。

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(左から)荻田毅さん、ホラン千秋

きのこに興味を抱いたきっかけ

岩手県奥州市出身の荻田さんは、秋になるとイベントとして“きのこ狩り”をすることが当たり前の環境で育ち、ある日、父と紅葉を見に行ったときに、ふと足元に目をやると、きのこが辺り一面に生えていたのを発見したことがきっかけで、きのこに興味を抱くようになったそう。

荻田さんによると、きのこは栄養の摂り方によって「腐生菌(ふせいきん)」と「菌根菌(きんこんきん)」の大きく2つに分かれ、しいたけ、えのきだけ、なめこなどは前者にあたるそうで、「(腐生菌は)木材や枯れ木などの栄養分を一方的にどんどん吸い取って、自分だけが大きくなるきのこ。“森のお掃除屋さん”というのがきのこの1つの使命で、倒木や枝などを分解して土に還す役割を持っている」と説明。

そして、まつたけやトリュフなどが該当する菌根菌については、「生きている木の根っこ、地中に生えている根っこの先端ぐらいで“共生”し、お互いに栄養分や水分をやり取りして生えてくる。なので、切った松の木にまつたけの胞子や菌種を埋め込んでも、枯れ木からは生えてこない。生きている木とセットじゃないと生えてこない」と違いを解説します。

ちなみに、ハマるきっかけとなった、辺り一面に生えていたきのこが“ナラタケ”という腐生菌のきのこ。それを最初に見たときは、食べられるかどうかが分からず、荻田さんは1株だけ持ち帰り、地元で「きのこ博士」と呼ばれる人のもとを訪ねて「これは食べられるきのこですか?」と聞いたところ、「これはおいしいきのこだよ。いいのを見つけたね!」と言われ、すぐさまその場所へUターンしてナラタケを採取。

ただ、車で3往復しても採りきれないほどの量が生えていたので、「塩漬けにして全部食べ切るのに1年以上かかった。毎日食べてもなくならないぐらいでした(苦笑)」と振り返ります。

そんな体験を通して「きのこ博士」が憧れの存在になったという荻田さん。きのこを発見するたびに、「食べられるかどうかを知りたくなる。食べたら死んじゃうような毒きのこも(食べられるきのこと)隣り合わせに生えていることもあるので、“これは奥が深いな”と子どもながらに思った」と当時を回顧。

“雨が降った2〜3日後”が狙い目

荻田さんいわく、ゆるやかに秋めいてくる年がきのこの“当たり年”だそうで、「きのこにも(種類によって生えてくる)順番があるんですよ。秋を“初秋”“中秋”“晩秋”の3つのシーズンに分けて順番に生えてくる。きのこは賢いですよ」と言います。

それを聞いて、「きのこにも意思があると思うとかわいいですね(笑)」と惚れ惚れするホラン。また、「一番賢いと思うきのこはどれですか?」と質問すると、荻田さんは「動くきのこがいる」と回答して驚かせます。

「ツチグリというきのこで、もともとはトリュフみたいに土のなかにいるんだけど、土のなかから丸い形をして出てくる。それで、湿気を感じるとタコみたいに(外皮が)パッと開き、球体のど真ん中に穴が開いていて、雨が降ったりして湿度を感じると、ど真ん中の穴から胞子を飛ばすんです。そして、晴れてくると(外皮を)キュッと閉じる。そうすると、真ん丸だから転がるんですよね。だから“脳みそがあるのかなぁ”と思うぐらい賢い」と語ります。

最後に「雨は、新しいきのこを発生させるための恵みにはなるけど、そのときに生えているきのこにとっては敵」と荻田さん。きのこは、スポンジのように雨をどんどん吸い込んでしまうため、その重みでやがて倒れてしまいます。そのため、「雨が降った2〜3日後ぐらいに行くと、新しいきのこがバッと生えている」と、きのこ狩りに行くのに最適なタイミングも教えてくれました。

荻田さんの解説に、ホランは「ますますきのこが愛おしい存在になってきました! 自然のなかに生えている野生のきのこはそのときにしか出会えないし、それこそ移動しちゃうきのこもいますし、面白いですね〜!」と関心を寄せていました。

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