6月12日(日)の放送では、お笑いコンビ・バイきんぐの西村瑞樹(にしむら・みずき)さんをゲストに迎え、キャンプの魅力についてたっぷりと語っていただきました。
(左から)ホラン千秋、西村瑞樹さん
“キャンプ芸人”としても知られる西村さんが、本格的にキャンプにハマったのは2015年頃。「キングオブコント2012」(TBS系)で優勝し、テレビ番組への出演が急増したことがきっかけだそう。
「(優勝して)1年ぐらい経った頃から、相方の小峠(英二)のピンの仕事がくるようになりまして(笑)。それで暇になって“時間があるな……何かやらなきゃ”ということで小型船舶の免許を取りに行ったり、スピードラーニング(英会話教材)を始めたり、いろいろと迷走していた」と西村さん。
そんな当時、ピン芸人のヒロシさんと共演したときにキャンプの話題で盛り上がり、「今度一緒に連れて行ってくださいよ」とお願いしたところ、「じゃあ、寝袋とテントだけ用意しな」と言われ、すぐさまアウトドアショップへ。
その後、ヒロシさんと再び共演した際に寝袋とテントを購入したことを報告したところ、その3〜4日後にはプライベートで一緒にキャンプに行ったそう。時期は極寒の2月だったものの、「(蚊などの)虫はいないし、寒いから汗もかかない。焚き火で暖をとり、空気も澄んでいて、ふと空を見上げるとめちゃくちゃ星がきれいで“キャンプってなんて素晴らしいんだ!”とすぐにハマった」と振り返ります。
しかも、ヒロシさんからは「寝袋とテントだけ用意するように」と言われていた西村さんでしたが、それ以外にも、クーラーボックスや焚き火関連のグッズ、テーブル、チェア、アウトドア用のウェア、リュックサックなども買いそろえて行ったそうで、「ハマらなかったときのことを何も考えずに、初期費用で20万円ぐらい買っちゃった(笑)。僕って、なかなかの浪費家なんですよ」と笑い飛ばします。
そんなきっかけでキャンプにどハマりした西村さん。その魅力について、「キャンプでやることは大きく分けて3つしかないんですよ。それを僕は『食う・寝る・焚き火』と言っているんですけど、そのなかでも“焚き火”が一番魅力的ですね。焚き火をするためにキャンプに行っているようなもの」と話します。
それを聞いたホランが「焚き火って、どこでやっても同じではないんですか?」と尋ねると、西村さんは「焚き火の炎のゆらめきは、1秒たりとも同じゆらめきはない。炎のゆらめきと火が(パチパチと)はぜる音は、すべて一期一会なんです」と力説。さらに、「ずっと見ていられる不思議な魔力があるいうか、頭を空っぽにしてくれるし嫌なことも全部忘れさせてくれる」と語ります。
また、キャンプビギナーに向けて「(いろいろなキャンプ道具を)レンタルしてくれるキャンプ場もあるので、まずはお試しがてらレンタルでやってみるのもアリだと思う。そこでキャンプの雰囲気を味わってみて、ハマるかどうかを確かめてみるのもいい」とオススメ。
また、初めてのキャンプでは「景色がいいところに行くといい」とのアドバイスも。「景色がいいとずっと眺めていられて癒やされるし、何もしていない時間も飽きないと思う」と話します。その一例として、静岡県富士宮市にあるキャンプ施設「ふもとっぱら」を挙げ、「そこは富士山が大きく見えて裾野まで見えるんです。星空って見上げたら目に入るものだけど、そこでは見上げなくても普通に見える。富士山の両サイドに星が見えてすごい!」と西村さん。
さらに、玄人向けの情報として、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ瀬戸内しまなみ海道の沿線に位置する見近島(みちかじま)の「見近島キャンプ場 見近島自然公園」を挙げます。
そこは駐車スペースがないため、自転車・バイク・徒歩でしか入ることができない穴場的スポットとなっており、バイクでキャンプに行く人たちの“聖地”になっているそう。
「バイクで行くとしても、バイクに積めるぐらいの装備でしか行けないけど、その行きづらさにも特別感があるというか。それに、瀬戸内海に沈んでいく夕日がものすごくきれい! みんながみんな来られる場所じゃないので、ここに『行ったことがある』と言うと、(キャンプ好きからも)『おぉっ!』ってなりますよ」と話していました。