9月5日(日)の放送では、ホフディランの小宮山雄飛さんをゲストに迎え、食べ歩きの魅力とそのこだわりについてたっぷりと語っていただきました。
(左から)ホラン千秋、小宮山雄飛さん
小宮山さんといえば、ミュージシャンとしての顔だけに留まらず、カレーをはじめとするグルメにも精通し、B級グルメやおいしいものめぐりの達人としてマルチに活動しています。
コロナ禍となる前は、ツアーなどで訪れた先で“1食でも多く食べること”をモットーにしていたそうで、2年前に大阪を訪れたときには、半日で9軒ものお店を食べ歩いたことも! また、町中華や町寿司などの“町”がつくような、地元の人が普段から使っているお店が好きだそうで、子どもの頃に“食”で体験した印象的なエピソードを語り始めます。
それは、家族で老舗のとんかつ店「とんかつ とんき 目黒本店」を訪れたときのこと。小宮山さんは、食事中に誤ってお味噌汁をこぼしてしまい、それが隣に座っていた女性に少しかかってしまったそう。母親が謝るも、その女性からブツブツと小言を言われ、「こっちは子どもだから、(その光景に)泣きそうになっていたんですよ。そこに女将さんがやってきて、『すみません、ウチの狭いカウンターがいけないんです。クリーニング代はウチでお支払いしますから』と言って、丸く収めてくれた。素晴らしいでしょ?」と話すと、ホランは「『(痛快TV)スカッとジャパン』じゃん!」と笑います。
そんな出来事を振り返り、「その女性も被害者で(お味噌汁をかけてしまった)僕が悪いんだけど(笑)」と言いつつ、子どもながらに「お店のホスピタリティに本当に感動して。“外食”や“お店”って素晴らしいなと思った」と懐かしみます。
小宮山さんの思う“ずっと愛されるお店”の特徴は、「味も大切ですが、先ほどの話じゃないけど、やっぱり“サービスのいいお店”って残りますよね」としみじみ。そうしたお店の方と話をしてみると、「あまり商売のことを考えていないんですよね。地元の人や食べに来てくれる人が『おいしい!』と言ってくれるのがうれしい、みたいな。それが結果的に長く続いている」と話します。
小宮山さんは、いわゆる“名物”のお店よりも地元の人が通っているお店が好きで「入ると、そのお店の空気を感じる。お店の人とお客さんとの会話もごちそうだから。食べ物そのものよりも、そういう雰囲気も味わいたいから地元のお店に行きますね」と力説。
ちなみに、そのお店探しに活用しているのは「食べログ」だそう。小宮山さんいわく、書き込みの多いお店には「行かない」と言います。というのも、「“書き込みが多い”ということは、全国からいろいろな人が行っているわけじゃないですか。それはもう有名店」と理由を語ります。
さらに、「毎日行っているような(地元の)人はわざわざ書き込まないけど、まったく書き込みのないお店も不安(笑)。だから、書き込みが程よく少ないところがいい。『私はこのお店に7年通っているけど、相変わらず大将が……』みたいな書き込みがあると行きたくなりますね」と独自の目利き術を明かします。
ホランが「それって、けっこう賭けじゃないですか?」と指摘すると、小宮山さんは「賭けですね。それで失敗すると、ここまで来たのに“なんだったんだろう”って……しょげるね」と笑い飛ばします。その思いをしたくないがために、お店の情報を入念に調べてから食べに行くそうで「8割ぐらいは当たり(のお店)」と胸を張ります。とはいえ、「2割ぐらいは予期せぬことが起きる(笑)」とも。
「老夫婦でやっているお寿司のお店で、ネタが特別いいわけじゃないけど、お寿司もおいしかったし、大将もいい人で全部が良かった。ただ、カウンターからナメクジが出てきたら、さすがに後味はよくないなって(笑)。そんなこともありました」と“しょげた”エピソードを披露すると、手を叩いて大笑いするホランでした。