2021/07/22

Drive Discovery PRESS Vol.16 編集後記

DDP編集部

夏生まれは暑さに強いと信じて疑わない8月生まれの編集部員Nです。ですが、さすがに今年の暑さには少し引き気味・・・皆さんも、常に影を探して歩く癖がついて来ていませんか?そんな「影」がテーマのDDプレス最新号、今週も影絵師で音楽家の川村亘平斎さんにお話を伺いました。

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亡くなった人を光の玉として表現したり、様々な手法を駆使して、どれだけ抽象的に物事を描くか、そのバランスが大切という影絵。影を光として表現するためには、人形に当てるもの、背景に当てるものなど、複数のライトを使ったりと、単に投影するだけでなく、独自の表現の仕方を考案しているそう。そういった技術と共に影絵の持つ力の一つが、「見る側が心を寄せる」という部分で、人は影絵を見ながら、想像を駆使して自分の心象風景と重ねて物語を紡ぐと川村さんは語ります。

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全ての人形を手作りされている川村さんですが、1つの物語に登場する人形の数は、スクリーンの大きさではなく、物語の構成によって変わるのだとか。脚本を書き、人形を作り、そして演じる・・・手法としては声だけで表現したりもできる中、ついつい人形を作ってしまうのだとか。

日本各地に赴いて、その土地に伝わる物語を影絵として表現している川村さんですが、その掘り起こす作業は、まさにその土地の人との対話でもあるそう。掘り起こすことは過去を知ることだからこそ、何か変化を求めて来る人が多いそうで、宮崎では、自分の過去と向き合うことに少し臆病になっていた観客から影絵を見た後で貰った「何か向き合えそうな気がする」という一言が嬉しかったのだとか。
まさに、人の琴線に触れる芸能である「影絵」。だからこそ、インドネシアでは特別な文化として育ってきたようですが、心の隙間にスッと入る力があるという影絵、川村さんの上演する姿、一度は見てみたくなった方も多いのではないでしょうか?

川村亘平斎さんの影絵を見られるチャンスはこちら!
7/10~9/5 【影絵】『東京影絵クラブ』@東京ビエンナーレ
7/24,25 [音楽]滞空時間@橋の下盆踊りンピック
7/28~ 【影絵ws】YATO影絵ワークショップ2021スタート

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