5月23日(日)の放送では、フリーペーパー「灯台どうだい?」編集長で、灯台マニア・不動まゆうさんをゲストに迎えてお届けしました。
(左から)ホラン千秋、不動まゆうさん
不動さんが灯台にハマったきっかけは、15〜16年前に大失恋をして真っ暗な海辺にいたときのこと。灯りのない夜の海に “怖いなぁ……”と不安を感じていたところ、「対岸から光が飛んできたんですよ。その光がとても温かくてやわらかくい雰囲気を持っていて、一定のリズムで旋回してくる。(それを見ていたら、灯台が)背中を“トントン……”となでてくれているような感じがして、なんだか灯台に守られた気持ちになってすごく元気になった。それが、(ハマった)きっかけです」と笑顔で語ります。
不動さんによると、日本には現在3,000基以上の灯台があるそうです。なかでも「年間を通じて登れる灯台は、日本には16基ある」と言います。夜は危険なため登ることができないものの、その16基は「寄付金として300円を支払えば、灯台のなかが見られるし、展示室も設けられていて、灯台の歴史や役割を学ぶことができます。まずは、そこに行っていただくと灯台の魅力がわかると思う」とおすすめします。
そして、「昼間だけでなく、ぜひ夜の姿も眺めてほしい! 灯台が働いているのは(光が見られる)夜なので、ぜひ、その光が水平線をパッと走っていくロマンのある光景を見ていただきたい!」と声を大にします。
ここでホランから「“自分好みの灯台”をみつけるポイントはありますか?」と質問が。これに不動さんは、「レンズがあるかどうか」「歴史的な灯台かどうか」「素材と高さ」「立地」の4つのポイントをあげます。
なかでも、不動さんが重要視しているのは「レンズ」。「そもそも灯台は“光を発する場所”なので、その光を遠くまで届けているのがレンズの役割なんです。つまり、灯台の一番の“命”とも言える部分」と力を込めます。さらに、「日本で一番遠くまで光が届くのは50km弱ぐらいなんですけど、彗星の尾のような閃光(せんこう)が水平線をサーッと走っていく姿は、まるで宝石のきらめきと宇宙の壮大なロマンが重なったような、膝がガクガクするような美しさなんです!」と声を弾ませます。
その後も灯台への愛があふれ、話が尽きない不動さん。灯台を見に行ったときの時間や天気、季節などによってさまざまな表情を見せるため、「永遠にコンプリートできない。何度行ってもいい! 一生をかけて楽しめる」と熱弁。
とはいえ、現在はコロナ禍で灯台めぐりができていないそうで、「最近のニュースでうれしかったのは、犬吠埼灯台(いぬぼうさきとうだい/千葉県銚子市)、角島灯台(つのしまとうだい/山口県下関市)、六連島灯台(むつれしまとうだい/山口県下関市)、部埼灯台(へさきとうだい/福岡県北九州市)という現役の灯台が、2020年12月に重要文化財に指定されたんです。ただ、指定されてから見に行けていないので、東京から日帰りでも行ける犬吠埼灯台に『おめで灯台!』って言いに行きたい!」とダジャレを披露。これにはホランも「おあとがよろしいようで(笑)」と大笑いしていました。
ちなみにホランにとっての“灯台のような存在”はNetflixだそうで、「みなさんにとって、この番組が灯台のような存在になれたらうれしい」と話していました。