これからの日本女性のあり方
辺見えみり(タレント、ブランドディレクター)×森田敦子(植物療法士)
2024
03.29

介護の現場を通じて分かったこと

- 森田
- 去年の11月に出版した「私のからだの物語」では、幼少期から、思春期、青年期、そして、更年期辺りから老年期と年代に分けて、書いていきました。今、高齢の方々へのケアとか、そこでの医療現場で講義を行なっているのですが、女性として慈しんできた身体も最後は、どうしても、オムツを履かなければならない時期が必ず来るのよね。そのときに例を話すと、毛は、IラインとOラインはない方がいいの。オムツの中のアンモニアが、毛をカシカシにしてしまったり、すぐにオムツを変えてあげられないから、便が出た時に、その酵素がいわゆる粘膜を溶かすの。そうすると、ただれて炎症が起きちゃうわけで、その匂いが自分から逆流してくると、自己防衛本能で、ちょっと、ボケ始めちゃうの。不甲斐ないとか、恥ずかしいとか、いずれ人間はみんなそういうふうになっていく。毛があるとないのとでは見え方の差ではなくて、やる側も取ってもらう側も楽なの。老年期まで含めて書かせてもらったんだけれども、いずれお世話になる側にもなるし、赤ちゃんの頃はママがしてあげる側だけれども、フェミニンケアは、女性が女性に紡いでいく、そして自愛を育てていってあげるテーマなんだと思って、今回書き綴ったのよね。
性の学び直し

- 森田
- 性の学び直しはいつからでもできるからね。ちょっと赤裸々に、いろんな仕組みとか女の人の身体には、そんなことにが起こるのとか、なんで快感はあるのか、これは医学なのよね。そういうことも知っておくことによって、いくつになってもやっぱり女でいられるのは、幸せ。
- 辺見
- そうですよ。女の人でいたいじゃないですか、素敵と言われたいし、結婚しても、別にモテたっていい、デートしなきゃいいわけですから。
- 森田
- それに、100年時代でしょ。必ずどっちかが先に召されたり、今回は、ここでお別れということもあるじゃない。そしたらまた次の素敵な恋や愛を育む。それがいくつになっても、そこは純粋に大事にしていく。70歳でも80歳でも90歳でも。
- 辺見
- 恋をして、向こうも好きって思ってくれている状態にいたいじゃないですか。だからそれがもっと、普通になればいいなって。
- 森田
- 日本の女性が嫋やかなのは素晴らしいけれども、やっぱり、女であることを大事に、それを学んで、伝えながら、表現していく時代にしていこうよ。
- 辺見
- していきたいですよ。そうなったらみんなもうちょっと楽じゃないかな。別にリアルにいなくたって、素敵だなと思う推しの人がいるだけでも、ときめくわけで。
- 森田
- ときめくのは大事。そういうことを社会全体が奨励しているというか、そんな幸せ感は、いくつになってもいいね。そういう熟成された社会を作っていきたいよね。
- 辺見
- そうなっていくといいな。
- 森田
- そうすると自分で健康でいたいと思うし、冷えやむくみがあったらいけないと思って、ちょっとした身体のバイタルサインにも気をつけていくだろうし、ちょっと素敵だなと思う人といくつになっても出会えて、そういう笑顔が溢れたら、日本も捨てたものじゃない。
- 辺見
- 変わってくと思います。
- 森田
- このフェッムテックというストーリーはそういう熟成された素敵な次へのステップかもしれない。
- 辺見
- そんな気がしますね。だから流行りでなく、これがもう当たり前になって、だんだんそうでなかった人も、そのカードをちゃんと持つようになってくれて、みんなで、豊かになれば一番いいですよね。
- 森田
- 裾野広く、いい形で広がっていくといいね。
- 辺見
- そう思います。
*森田さんのご本「私のからだの物語」はワニブックスより発売中です。

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