シンパシーを感じた出会い!

山崎静代(南海キャンディーズ)×木原千春(画家)

2023

07.07

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しずちゃんは、大阪府出身。お笑いコンビとして活躍する一方、ボクサー、女優としても活動し、映画『フラガール』や連続テレビ小説『ひよっこ』などに出演。また、幼いころから絵を描き、今年、初の個展を開催されました。
一方、山口県生まれの木原さんは、幼少期から画家を志し、独学で絵を学びます。動物や昆虫など自然界のモチーフを使って描き、数々の個展やグループ展に参加されています。

エネルギーを絵に!



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山崎
こんにちは。

木原
こんにちは。

山崎
そんなに久しぶりじゃないか?

木原
この前、開催されたしずちゃんの個展の時に会ったときぶり。

山崎
それが結構久しぶりだったかな。

木原
そうだと思う。

山崎
千春ちゃんと出会ったのは、私がまだボクシングを始める前やったから、多分20年まではいかんけど、17、8年前だと思う。

木原
そう考えるとすごいね。私が個展を開催しているときに、しずちゃんがふらっと入ってきて、

山崎
渋谷よね。

木原
西武渋谷の「美術画廊」。

山崎
1人でフラフラ買い物をしていて、なんかやっているなと思って、見たら、何、この絵!すごいと衝撃を受けて、これを描いている人はどんな人なんやろうと、すごいじっくり見ていたら、後ろから千春ちゃんが、「こんにちは」って現れて、「本人ですか」みたいなところからね。

木原
まずは、しずちゃんがフラッと来てくれると思ってなかったから声をかけようと思って。

山崎
そこからだね。もういきなり飲みに行こうとなって。

木原
次の日ね。

山崎
私は、生命力とかエネルギーを感じる絵が好きで、それが自分にガッと来たから、その人を知りたくなる。すごい興味を持って。

木原
何かシンパシーではないけど私としずちゃんは、あったのかもしれないね。しずちゃんもすごいエネルギッシュで何か内側から、パワーが出ているでしょう。

山崎
すごくパワフルな絵なのに、千春ちゃん自身は細くて小さくて、そんなにガツガツする感じもないし。

木原
違う、着痩せするの。骨太だから。

山崎
こんな感じの人なんやって。

木原
猫かぶっていたんだよ。激しい部分を見せるとやばい人じゃない(笑)。びっくりしたのは、しずちゃんはテレビで見るのとそのまんまと思って。すごい、優しいしかっこいいし、なんでこんなに礼儀正しいのかと、びっくりした。

山崎
でもあのときの自分は、どんなんやったんだろう。ボクシングもやる前で、芸能界に入って、めっちゃ忙しくなった時期ぐらいだったから、何もわからずに、ただ、目の前にある仕事をやっていたという感じかも。まだだって、25、6歳ぐらいかな。同じ歳やんね。

木原
私が個展をしたのが、28歳になっていたから、28歳ということにしますか。そんな貴重なときに出会っていたなんて、感慨深い。


個展から学んだこと



幼い頃から絵を描いていたしずちゃんですが今年、5月に初の個展『しずちゃんの、創造と破壊 展』を開催しました。しずちゃんのアートの世界を堪能できる展覧会。この経験を通して、たくさんの気づきを得たようです。

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木原
最初にしずちゃんの絵をおうちで見たときのことを今でも覚えているけど、大きいオレンジ色の金魚みたいのが描いてあって、あと、しずちゃんがYouTubeで壁画とかいろいろ描いているでしょう、そのイメージがあったのね。それで今回、個展に行ったときにすごい量で多様性と柔軟性があったんだなと思って、その展開能力がすごいなと思いましたね。しずちゃんと同時に、しずちゃんの制作も何か成長していると思って。もっと先が見たい。

山崎
それは嬉しい。本物のプロの人に見てもらうのは、やっぱり緊張するのよ。いつも、プラスな感じで千春ちゃんは言ってくれるから上手とか下手とかそういうのでなくて、どういうふうに表現したいかというところやから別にこうした方がいいとかそういうのも全然押し付けるとかもなく、感じたことを言ってくれるからすごく嬉しいですね。

木原
絵は、その人しかでないオリジナルなものでもあるから、例えば、技術とかは教えることはできたとしても、そうでない部分はもう自分でしか開拓できないから、他人とは全然違うし、だから、思いっきり自分で好きなようにやるしかないんじゃないのかなと思う。しずちゃんみたいに芸能のお仕事をして芸人さんで真剣にやっているでしょう。この一つのことをやったら絶対に貫かなくてはいけないというのは、あんま気にしなくてもいいかもしれないね。

山崎
絵は、片手間とか、そういう言い方はちょっと違うかなと思うけど。本職がありながら、自分を表現する場所として、絵は、すごい大きな存在というのを個展をやらしてもらって気づいたりして、だからそういう意味で、南海キャンディーズがあって、ドラマにも出て、それは作られたものを自分なりに表現するんやけど、絵は、全部1から自分で作るし、芸人のしずちゃんが描いているではなくて、1人の人間として、無意識で描いている、芸人だからこういう絵を描いたみたいのは掘っていけばあるのかもだけど、それを意識せずに1人が生き物として描きたい、何も見せようというのものがない姿が絵なのかなと思うから、そういう意味では自分のバランスを取るためにも絵は、描きたい、描いた方がいいんかなと最近思う。

木原
面白いよね。絵は、その人の生きざまが出るから、しずちゃんが言ったみたいに、芸人だけどでも描いているときはそうじゃないとか、人生そのものが多分出ると思うから、如実に。という意味では、何か本能的に描いているのかもしんないね。

山崎
あとは周りの人のおかげ。銀座三越で個展なんて。

木原
すごいね。

山崎
千春ちゃんからしたら、何してるねんという感じでしょ。

木原
いやいや(笑)。すごすぎやろうと思って。

山崎
芸人で初めてやらせてもらうのに、そんな良い場所でなんて、本職の人からしたらすごい。

木原
全然そんなふうに思ってない。やっぱりしずちゃんが魅力的だし、作品もみんな見たいし、そういうのはもうどんどん活用してもっとやってほしいと思って、でもちょっと感動した。

山崎
ありがとうございます。私は運が良くて、芸人でスタートして、ボクシングやったりお芝居やったりもすごい人との出会いがよくて、そういういい流れに乗せてもらっていて、今回、個展をすごいところでやらせてもらい、ジミー大西さんが紹介してくれたんやけど、人に絵を見てもらえる喜びを初めて感じたから、先の自分に繋がっていくものを見せてもらったと今感じている。


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【しずちゃんの、創造と破壊 展】
8月2日から14日まで伊勢丹. 浦和店でも開催されます。
ぜひ訪れてその世界観を目撃してください。

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