これまでにないフリーで誰もが参加できる、ボーダレスな音楽祭
亀田誠治(音楽プロデューサー、ベーシスト)×Shingo Suzuki(ミュージシャン)
2023
06.02
みんながオープンになるきっかけに
6.3(土)、4(日)に東京・日比谷公園と周辺エリアで開催される「日比谷音楽祭」にフォーカス!この音楽祭の実行委員長を務めているのが亀田さんです。
- 亀田
- 今年の「日比谷音楽祭2023」に「Ovall」にも出演してもらうことになりました。
- Shingo
- ありがとうございます。
- 亀田
- コロナ禍の3年間で、本来ならリアルで体験する部分を失ったと思うんですよ。例えば、僕の次男はもう就職しているんですけど、大学4年生の時、全部の授業がリモートだったり、子供たちが給食も黙食だったり、部活や学園祭がなくなったり、様々な制限がかかってきた中でも、SNS、スマホだったり、リモートもそうですね、そこでいろんなものを吸収し、素敵な出会いをしているとは思うんだが、リアルで聞く音楽はやっぱり、すごいぜというのをとにかく多くの人に伝えたいと思って。親子孫3世代の楽しめるフリーでボーダーレスなイベントだけれども、今年はZ世代に人気の音楽を作っている僕の音楽仲間をいっぱい呼んでいるから、最高の音楽を届けるために「Ovall」さんが必要ですというところに至ったわけですよ。あとは「Ovall」さんの他にも、「WONK」とか「ermhoi」も呼んでいるし、SNSから大ヒットになったTani Yuukiくんとかそういう仲間も。でも本当にこれは再生回数がいいからとかではなくて、ずっと自分で聴いていて、この子の歌や歌詞がいいというのをちゃんと見つけてきて、僕のお墨付きというか、この音楽を伝えたいという人を今年の日比谷音楽祭では集めているんですよ。
- Shingo
- お墨付きをいただけたということで。
- 亀田
- もう超お墨付き!
- Shingo
- ありがとうございます。この日比谷音楽祭に初出演させていただくことになって、本当に光栄だなとメンバーとも話していたところで、正直出ている人たちが羨ましい、こんな最高な環境や季節の中、日比谷の風を感じながら音楽を奏で、老若男女みんな来て楽しいんだろうなと思っていたフェスにまさか自分たちが出演できるという、ラッキーだな、もう絶対出ようぜ!このチャンスはもぎ取ろうみたいな!
- 亀田
- 日比谷音楽祭は、日比谷公園全体や隣のミッドタウンも使い、街全体を使う。しかもフリーイベント。この無料開催は音楽を無料にしようではなくて、例えば、今までハードロックしか聴かなかった子や石川さゆりさんを見に来た演歌大好きなおっちゃんが「Ovall」のサウンドを聴いて、かっこいいとか、そういう新しい出会いを無料というハードルがない中で感じてもらいたい。そこで好きになった音楽、アーティストに対して、作品を買ったりコンサートに行ったり、応援してあげてほしい。本で言うところの図書館みたいな存在になりたくて。
- Shingo
- いいですね。音楽好きな1人としては無料はすごく嬉しいです。きっかけになるし、この大都市の東京の素晴らしい場所で、音楽がフリーで聴ける環境が文化的な価値としても大きいし、東京は、海外アーティストも来るしフェスもあるけど、外国はフリーイベントで超一流のミュージシャンが来て、それが文化的な街になるきっかけになっているので、みんな音楽や他人に寛容になるし、オープンになるきっかけになるから、こういうイベントがあったらいいなと昔から思っていたんですよね。
音楽ができること
亀田さんが音楽イベントを立ち上げるのは、今に始まったことではありません。
- Shingo
- 亀田さんが主催されているだけでぐっとくるんですけど、結構前、クインシー・ジョーンズ80歳の誕生日にトリビュート・ライヴを企画されましたよね。
- 亀田
- クインシーが大好きで、接点はなかったけど、僕の好きな音楽の中に必ずクイーンシーが作ったものがあって、80歳の誕生日で来日すると聞いて、頼まれたのは日比谷音楽祭を頼まれた時と似ているんだけど、日本からもリスペクトのしるしとして何か音楽の贈り物ができないかということで、また亀ちゃんなら人柄が良さそうだからみたいな感じで、アーティストを集めて欲しいと言われて、だったら、みんなクインシーを愛しているアーティストを集めようと。
- Shingo
- 勢ぞろいでしたね。もう盛りだくさんでご本人が最後に「おー」という感じで。亀田さんは、楽器から始まって、バンドして、曲を作って、プロデュースして、イベントで好きな人を呼んで、今は日比谷でやっているんだみたいな
- 亀田
- ずっと同じことをやっているんですよね。
- Shingo
- これが一つの小さい目から大樹のような大きく繋がっているのを見ていて、そんなイベントに出させてもらえるんだと自分の思いもあって、言葉があふれるというかね。
- 亀田
- 今年はいろいろコロナが開けていくところがやっぱり本当に大きなキーワードだけど、まだ世界では紛争や戦争も起こっている中で、音楽が果たしていく役割はすごく大きいと思うんですよね。
- Shingo
- 日比谷公園はとてもピースフルな場所なので、まさにこの音楽にぴったりな環境だと思っています。
- 亀田
- ありがとうございます。楽しみですね、本当に。
*亀田さんが実行委員長を務める「日比谷音楽祭」が6月3日、4日に東京・日比谷公園と周辺エリアで開催されます。
世代やジャンルを超えた音楽が無料で楽しめます。
出演者は、桜井和寿さん、石川さゆり、木村カエラ、KREVAなど数多くのアーティスト、そして、Shigo Suzukiさん率いる「Ovall」も登場します。