断捨離が繋いだ縁
君島十和子(FTCクリエイティブディレクター、美容家)×平野ノラ(お笑いタレント)
2023
03.17
君島さんは、高校在学中に芸能界デビューされ、モデル、さらには、女優として舞台、テレビなどを中心に活躍。その後、美容家として、ご自身のコスメブランドを立ち上げ、スキンケア方法やメイク、ボディケアなどについて発信されています。
一方、平野さんは、赤のボディコンに身を包み、携帯電話を提げた「バブリー芸人」として大ブレイク。現在は、TV、ラジオなどで幅広く活動中です。
片付けは自分の見たくないところに目を向けること
- 君島
- こんにちは。
- 平野
- こんにちは、十和子さん。
- 君島
- ありがとうございます、ノラさん。
- 平野
- こちらこそです。
- 君島
- お会いしたかった。
- 平野
- 去年から会おう、会おうと言っていたのになかなかね。
- 君島
- LINEではすごくラブコールをしていたのにタイミングが合わず。でもニアミスはしていたんですよね。さっきまでここにいたのに!みたいな。
- 平野
- 十和子の香りがしたんですよ。
- 君島
- 残り香が、すいません。
- 平野
- 世間は、十和子さんと私が、なぜ同じ人生で重なる瞬間があるのか?!と思っていると思うんですけど
- 君島
- 私の中では、ノラさんは師匠なんです。
- 平野
- そしたら、私だって美容では十和子さんが師匠ですから。
- 君島
- いや、美容は、私の方が年齢を重ねて経験が多いだけですけど、家の中で生活をしていると、ここにも師匠が!ここにも師匠が!と私の中では、ノラさんと一緒に生活をしているんじゃないかっていう。
- 平野
- まさか、同居していました?
- 君島
- マインドはね。きっかけは、私の家の断捨離指南をしていただいたんです。それをYouTubeにアップさせていただいたのがご縁ですよね。
- 平野
- 元々は、共通の知り合いがいて、断捨離したい女とされたい女が、たまたまあいまって、叶ったんです。十和子さんに会えて、十和子さんのご自宅に行けるなんて!後にも先にもあんな美しい断捨離はないと思います。
- 君島
- 本当にとんでもないです。私はノラさんがキンタローさんのキッチンを断捨離しているYouTubeを拝見していて、頼むならこの方しかいないと思ったんですよ。断捨離は、人には見せられないところをお見せしなければいけないので、ちょっと苦行的な、自分の見たくないところに目を向けなければいけないんだけれども、ノラさんにいてもらえるとすごく明るい空気が流れてきて、どうせ苦行をしなければいけないのだったら、この方の明るさに救われたい、そんな思いがあったんですよね。
- 平野
- これは仕事が増えるわ(笑)。
- 君島
- ノラさんのバイタリティというか、時代を掴んでいくパワーが大好きで、テレビで見ているのは一部分であって、バブリーダンスを2日で、高校生と一緒になって踊るのは、どれだけ大変か。泣きながらでもちゃんとこなしている、私はそういうバイタリティのある女性が大好きなんですよ。
- 平野
- 嬉しいです。
一度、アイテムを全部出してみる
- 君島
- 今、思えば私はとにかく収納することが片付けだと思っていたんですよね。だから、収納ボックスやたくさんかけられる薄型のハンガーを用意したり、駆使したりして、とにかく限られたスペースにどれだけの大きい多いものをすぐにしまえるか、それが片付けだと思っていたんですけども、そもそも違った。
- 平野
- でも、あんな美しいキャパオーバーなクローゼットは、世の中にないですよ。
- 君島
- 捨てられない症候群。
- 平野
- 箱がすごかったですね。
- 君島
- そう、あのオレンジと黒のね(笑)。
- 平野
- テトリスのごとく、綺麗に入っていましたね。
- 君島
- 空いている場所があればそこは何かをしまう場所と考えていて、ハンガーをかけているウォークインクローゼットの床にもプラスチックボックスを重ねて、そのボックスの大きさに合わせて物を収納していたので、まずは持ち物の全体量を把握しましょうと全部を出した時にもう、愕然。顎外れる状態。
- 平野
- 外していただきたかったんですよね、本当に(笑)。
- 君島
- 全部をリビングに持っていき、1個ずつ、段々、断捨離しているうちに、ノラさんが、「それは1回とっておいたらいいじゃないですか」とか言って。
- 平野
- やっぱり憧れのブランドだったので、意志がこんなにグラグラと揺れるものかなって。キンタローちゃんの時は、”捨て、捨て”とか言っていたのに、ちょっと一旦、というくらい素敵なものが多かったんですよ。それで私、十和子さんのシャネルのTシャツいただきましたから。バブルって終わってないんだなと思いました。
- 君島
- 私は、溜め込む性格なので、もうアンティークと言っていいほどの年数が経っているものや、思い出だったり、いろんなものが詰まっているので捨てられない。
- 平野
- あとハンケチですね。
- 君島
- そうでございます。そこです。
- 平野
- 何枚くらいあったんでしょうか(笑)。
- 君島
- 私が大好きな「フェイラー」というブランドのタオルハンカチが、なんと多分ね、300枚以上はあったんです。これが、丈夫が魅力で、どんなに洗っても色もヘタらないし、変わっていかないのが魅力で有名になったハンカチなので、使ってはいたけど、そんなにへたってはいなかったはず!なんです。でも、とにかく全部出してみたら、ノラさんに「十和子さん、これってどうですか」と言われたものは確かにこじょっぱくなっていたんですよ。
- 平野
- (笑)。
- 君島
- 黒字がちょっと白っぽくなっていたり、でも私の目にはまだ買った時の新品の姿が見えている。皆さんそうなんじゃないかなと思う。
- 平野
- そうだと思う。自分の思い出や価値を見出すわけですから。
- 君島
- 払った時のお札の厚みとかが目に焼き付いているんですよ。だからこそ、今、現実で見ている目の前のちょっと悲しくなった姿が目に入ってこないっていうのが、罠なんです。
- 平野
- やっぱり取って必ず手で触ってみるのも大事ですよ。それで今何枚ぐらいになったんですか?
- 君島
- 常に動かしているものは10枚ぐらいです。
- 平野
- 素晴らしいです。いいじゃないですか。
- 君島
- ただ・・・。
- 平野
- 言いましょう。
- 君島
- はい、ここで、申し上げます。買ってビニールからも出してない新品の物、これは、いつか、どなたか差し上げる機会があるんではないかなと思って、それは、100枚・・・。
- 平野
- おったまげ!