共通点は、服が好き
前田敦子(女優)×小山田早織(スタイリスト)
2021
12.24
AKB48で不動のセンターとして活躍し、卒業後は、女優としてキャリアを重ねている前田さん。一方、小山田さんは、ファッション誌やTVなどで活躍する第一線のスタイリストとして、若い女性の方たちを中心に絶大な人気を誇っています。
テキパキなふたり
- 前田
- こんにちは。
- 小山田
- こんにちは。
- 前田
- 嬉しいな。出会ったのはいつでしたっけ?ずっと知っている気がすると思っているんですけど・・・。
- 小山田
- 私は当たり前ですけど、ずっと10年以上前からテレビを通して、見つめていた方だったんですけど、出会いは今年ですよね。
- 前田
- そうですよね。私のフォトエッセイの衣装を担当してくださったんですよね。
- 小山田
- そうなんですよ。普段お世話になっているライターさんが、あっちゃんの仕事をやってみないと声をかけてくださって、私でいいのかなと思いながらも前のめりで、やります!やります!と。
- 前田
- 嬉しいです。
- 小山田
- 撮影の前日は、ドキドキしちゃって。
- 前田
- 私なんかにしないでください。
- 小山田
- どんな方だろうと思っていたんですけど、当日、お会いした瞬間に"好き"って思いました。
- 前田
- ありがとうございます。私もです。(笑)
- 小山田
- あっちゃんは、本当にいい意味で普通じゃないですか。キャピキャピしているわけじゃないですし。
- 前田
- そうですね。普通のテンションでいろんなことを話しますね。
- 小山田
- あと、あっちゃんと言えば、とにかく頭の回転が速くて、
- 前田
- そんなことない。
- 小山田
- 何でもやることが早いじゃないですか?
- 前田
- 小山田さんもそうで、あっという間にふたりで行動していますよね。
- 小山田
- あっちゃんは家具を選ぶのも選び方が男前で、情報をバって収集して、楽屋でその場で品番を控えて速攻お店に電話して、「前田です」と言って、店員さんも前田敦子さんから電話が来ていると絶対思わないだろうなと感じながらいつも横で聞いているんですけど、
- 前田
- だいたい、行って、あーってなりますね。本名で予約するので。
- 小山田
- すごいですよね。
- 前田
- 違う名前で言うのは恥ずかしくないですか?「田中です」とか言っても後々、違うとなると、こそこそするのが恥ずかしいので、堂々としています。
好きなスタイルが似ている!
前田さんは、先日、初のフォトエッセイ『明け方の空』を発表されました。女優としての活動や事務所からの独立といった仕事面をはじめ、結婚・出産を経てシングルマザーとして奮闘する子育て、さらには、前田さん自身の生活観などプライベートについても綴られています。そのフォトエッセイの中では、小山田さんがスタイリングを手掛けたカットも数多く掲載されています。
- 前田
- 私は、小山田さんのセンスが本当に大好きで、シンプルで日常使いができる、真似できるスタイリングなのにすごいオシャレ。あとアクセサリーが天才だと思います。どこで見つけてきたんですかっていうものをたくさん持って来てくださるので。
- 小山田
- 生きていてよかったです(笑)。褒めていただける日が来るなんて。
- 前田
- 本当に思っています。真似したいものしかないです。
- 小山田
- あっちゃんの私服もすごくおしゃれですよね。
- 前田
- そんなことないですよ。私をスタイリングする時に何を考えてくれているのか、聞きたいです。
- 小山田
- 服が似合う方なので、エッジの効いたものは意識していますね。なんでも似合うからコンサバっぽい感じの服を着せてしまうと、そこにハマってしまうというか、本当に女優さんだと思うんですよね。あっちゃん自身がすごい服が好きだから着たものに染まれる感じがするし、たぶん、好きものが似ているかなと勝手に思っています。
- 前田
- 私も思っています。
- 小山田
- 私が、これ、かわいい、好きそうと思って持ってくと、「すごいかわいい」と言ってくださるので、そんなに意識はしてないかもです。
- 前田
- 嬉しい。小山田さんがかわいいと思ったものを持って来てくれるんですね。
- 小山田
- あっちゃんの場合は自分が着たいなと思えるものですかね。
前田さんのフォトエッセイ『明け方の空』は宝島社より発売中です。