この春のファッション
安藤桃子(映画監督)×松本恵奈(ファッションブランド『CLANE』クリエイティブディレクター)
2021
04.02
色をワンポイントに
- 安藤
- 今、何を着たらモテるの?
- 松本
- 私、モテ、結構苦手なタイプなんですけど。
- 安藤
- うそ! 私から見たら恵奈ちゃんモテそう。
- 松本
- 桃さん、おしゃれ系ですね。
- 安藤
- 何で聞いたかというと、娘が、とっても女子なの。誰のDNAみたいな(笑)? 物心ついた時からスカートしか履かないし、写真を見たら、私、その時期、猿だったのよ。全く女子っぷりがなかったんだけど、そこは全然似てなくて、その娘からすごい土佐弁で言われるの「ママ、スカートあんなに持っているのになんで履かんが?」と。だから恵奈ちゃんに聞いてみようと思って(笑)。
- 松本
- やっぱりピンクじゃないですかね。
- 安藤
- 何系のピンク?
- 松本
- コーラルピンクとか。あとは、マストで、花柄は褒められると思いますよ。
- 安藤
- 間違えてもトロピカル系なデカイ柄じゃないのね(笑)。
- 松本
- 小花っぽい方が大人にはいいですよね。
- 安藤
- 私も朝、何を着ようか、すごくバタバタするんだけど、これが使えるとか、こういうのが今年の春はいいというのはある?
- 松本
- 私も毎朝本当にすごいバタバタしながら出るんですけど、バランスと色合わせだけでそれなりに見えます。私が最近、気を付けているのが、あまり黒を使わないようにしてるかも。
- 安藤
- 私もそうかも。今日、黒は入ってない。
- 松本
- 黒なら黒でかっこいいし、たまに黒が着たい時もあるんだけど中途半端に入るぐらいなら、いらないかな。
- 安藤
- 恵奈ちゃん、今日はベージュ?
- 松本
- ベージュのパンツに白のニットでバッグも靴もキャメルみたいな色ですけど、そんな感じで色で遊んだりすることがすごい多くて、黒にする方が真面目にまとまる感じがするから、黒を入れるなら違う色を入れてみる。いつものスタイリングよりちょっとグッと上がるかもしれないですね。桃さん、だいぶおしゃれだから、赤のパンツをめちゃめちゃかっこよく履きこなしてくれている。
- 安藤
- ありがとう。うちの父が赤い靴下しか履かないんだけど、私は、いろんな色の靴下を履いて、黒い靴下は、冠婚葬祭ぐらい。今日は青だし。
- 松本
- 赤いパンツに青の靴下ですか?
- 安藤
- うん。で、白いパーカーでこのパーカーは背中にバックプリントがしてあるから、下はレゴみたいにしてしまった。
- 松本
- その感覚も好きなんですよね。私にはできないので、それをかっこよく着こなせるのは尊敬。
行動を起こす上で大切にしていること
- 安藤
- 時代が転換期を迎えているからこそ分からなくなることもたくさんあると思うんだけど、それでも新学期が来たり、うちも子供は小学校に上がる大きな展開で、朝1時間早い出発になるけどマジでどうしよう(笑)。心新たにする季節だけど、こういう気持ちでいこう! というのはある?
- 松本
- 今まで通り、気になることは全部やってみたいし、どんどん新しいこともやってみたいから、立ち止まらずに進むことを常に意識しながらこの先も生きていくと思います。桃さんは?
- 安藤
- 考えない! これ以上大丈夫? ってこの前言われたけど(笑)。癖で潜在意識の部分もあるけど無意識に思考がぐるぐる回ってしまうことが多い。頭を止めるという意味ではないんだけど、もっと感じたことや感性、今すごいキュンとしたとか、全身全霊、毛穴でもでそれを感知して、そこを思考にしていきたい。感じる、考えない。
- 松本
- すごい。そんなこと思ったこともない。感じるのね。やってみます。何も生まれないかもしれないけど。
- 安藤
- ぜひ! 私も報告します!
- 松本
- 桃さんのアウトプットが楽しみです。それが映画や小説になったりして、見られそうだから楽しみです。
- 安藤
- お互いの出したものを楽しみ!