「パプリカ」の振付秘話
森山未來(俳優、ダンサー)×辻本知彦(ダンサー、振付家)
2019
08.30
「きゅうかくうしお」とは?
幼い頃からダンスに触れ、舞台デビューの後、映画、テレビドラマなどで、さまざまなキャリアを積み、近年では、ダンスパフォーマンス作品にも積極的に参加していている森山さん。
一方、2007年に、シルク・ドゥ・ソレイユの日本人男性ダンサーとして初めて起用された辻本さん。現在は、振付師としても大活躍。米津玄師さんや、土屋太鳳さんに振り付けするなど、各方面からオファーを受けています。さらに、現在は、「<NHK>2020応援ソング プロジェクト」の「パプリカ」の振り付けでも広く知られています。
- 森山
- 辻本さんよろしくお願いします。
- 辻本
- よろしくお願いします
- 森山
- 普段、辻本さんとは呼ばないですね、知さん。森山未來といいます。役者やったり踊ったりしています。辻本知彦さんが向かいにいるんですけど、彼はダンサーでもあり振付師でもありますね。最近分かりやすい所で言うと「パプリカ」ですね。
- 辻本
- そうですね。
- 森山
- このふたりで、2010年に二人で立ち上げた「きゅうかくうしお」とうパフィーマンスユニットがありまして、この名前の由来は?
- 辻本
- 自分たちに子供ができたとしたら、どういう名前をつけますか?という質問で
- 森山
- 僕が、男性でも女性でも「うしお」。知さんがもうひとつの
- 辻本
- 「きゅうかく」辻本きゅうかく。かっこいい。ちょっとお坊さんのイメージがあったかな。そういう渋さが欲しいなと思って。男の子限定だったやけどね。
- 森山
- 子供といえば、今、「パプリカ」が多くの人から愛される曲とダンスになったけど振り付けはどんなことを意識した?
- 辻本
- 子供からお年寄りの方まで踊れることを考えて作りましたね。
- 森山
- だからあくまで子供向けではなくて老若男女みんなが踊れる動きが想定されるんだ。
- 辻本
- 作っていて、最初、Aメロ、Bメロ、サビ、1番も2番も振りが違かったけど、もっとシンプルがいいなと思って、誰もができるものを考えたのね。でも全部は無理だと思って、サビの「パプリカ」だけは、おばあちゃんでもこたつ入りながらできるようにしたの。それを想像したのを覚えている。
来たる東京オリンピックに向けて
- 森山
- 「パプリカ」を踊ってるFoorinの子とか、子供と接してるイメージが知さんにないんやけどもどんな感じなの?
- 辻本
- あんまり子供扱いしないような気がするなぁ。基本的には真面目に素直に話すようにしている。けど、大人になってしまったのでだいぶ理解できないことがあると思って接している。合間合間にすぐおやつを食べに行ったり。
- 森山
- 「パプリカ」はオリンピックに向けての応援ソングでしょ。僕もオリンピックを描いた大河ドラマの「いだてん〜東京オリムピック噺〜」に出てるという共通点があって、知さんはオリンピックに対して思うことありますか?
- 辻本
- 東京湾の海水が臭いとかニュースがあったけど、決まってしまって仕方がないのでいかに化学と言うかテクノロジーを使ったり、いろんなことを考えて、この1年間でものすごくきれいにしてほしいなと思ってます。全部いろんな解決を丁寧にやってみたらいいんじゃないのかな、出来るだけいろんなことがフレキシブルに変更できたらいいのになあ、変えていけたらいいのになぁ。それで競技の記録が伸びないとか嫌な気持ちになのは嫌だなと思って。
- 森山
- どうなるんやろうね。オリンピックはオリンピックでお祭りだとして、お祭りが終わった後、祭りの後が一体どうなるのかっていうのが僕の一番の興味ですね。
- 辻本
- 祭りの後は次の朝行って、500円玉を探すんですね。
- 森山
- (笑)。
おふたりのユニット「きゅうかくうしお」の新作公演は、11月22日から12月1日まで、
神奈川・横浜赤レンガ倉庫1号館 で開催されます。