家族との関係

小籔千豊（芸人）×松田ゆう姫（アーティスト）

2019

08.16

夫婦円満の秘訣

TVなどでも度々、家族の話をされる小籔さん。プライベートでは、奥さんと、二人のお子さんがいる、家族想いな父親の顔も持ちます。

null

小籔: 僕と嫁はんと性格が真逆なんですよ。

松田: 真逆までいくんですか？

小籔: 合うところは合うんですけど、ある部分に関してはまったくちゃうのがわかっていて、付き合っている時は若いし、結婚というしがらみないから楽しくやっていましたけど、結婚して子供ができて、おっさんをおばはんになってきたら、違いが浮き彫りなってくるんですよ。今まで9年付き合って、結婚して18年ぐらいだから思い出もいっぱいあるし、もうここまで来てるから、はっきりしようとは言えるんですけど、今の嫁はんでないとたぶんおれ離婚していたというくらいちゃいますもんね。例えば、嫁はんは今まで僕の言うことをなんでも聞いてくれる素振りをして聞いてなかったんですよ。でも車とか家とか気がついたら大事なことは全部、嫁はんの言う通りになっていたんですよ。今振り返ると嫁はんのやり方うまかったなぁと、羊飼いの羊感あるというか、まぁ嫌な気はしないんですけど。人生ではじめ車を買ったのが最近なんですよ。僕、昔から一発目に買う車だけは自分の好きなのを買わせてくれ、それはもう2年くらいで売却するから、2台目からはファミリーカー。嫁はんの好きなやつ。でもじょじょに押されていって、一発目からドファミリーカーですからね。本当にやられてますね。

松田: で2台目は？

小籔: もう買わないです。一生あれだと思います。一発目だけでええねん。興味まったくなくなって、もやもやした気持ちありますけど、納得させる自分がいますけど。

辛かった留学時代

松田さんといえば芸能一家のサラブレッド。そんな家族の元を離れ、松田さんは10代で、海外に渡りました。

小籔: 家族仲よさそうな感じはしゃべってみてわかりますね。翔太さんとゆう姫さんはとくに海外ですもんね。

松田: そうですね。たまに英語でしゃべったりしますよ。

小籔: 留学されていたと聞いてコミュニケーション能力的なところにあらわれていて松田さんみて、うちの子を留学させるのもいいかもなと思ったんです。娘が「留学とかしたいなぁ」とか言ってて、体の半分は「行き」と思ってるけど、やっぱり息子だと好きなところ行ったらいいけど娘が外国、帰ってけえへんという恐れがあって、でも翔太さんみて引っ込み思案よりからは、いいかなと思ったんですけど、留学するにあたってハッピーだったことと、気をつけないといけないことあります？

松田: 思っている以上にめちゃくちゃ大変ですよ。わたしは大変だった。中学校を卒業してすぐに行ったんですけど、高校3年間は公立高校で英語も喋れないじゃないですか、普通の公立高校なんで、授業についていけないんですよ、毎日辞書を持って、わからないことがあったらすぐ調べるみたいな、本当に片手にずっと辞書を持ってる感じでした。まず友達の作り方がわかんない、

小籔: そりゃ中学を卒業して、そこに放り込まれて、

松田: 中学の時はクラスをまとめるじゃないですけど、ムードメーカーみたいな存在だったから、私これ誰も友達いないみたいな、朝学校に行く前にお腹痛くなるんですよ、行きたくなくて、これが不登校なんだと本当に思った時期があって、とりあえず、英語を勉強するしかないと思ったし、行ったところがすごい田舎だったんですよ、バンクーバーアイランドといって、バンクーバーからさらに2時間フェリーで行く、小さな島なんですけど、みんな幼稚園から小学校中学校ずっと繋がっているから、コミュニティーができいるんですよ、そこに Japanese Girl があんまり英語もできないとなると、その輪に入っていくのが大変なんですよ。ちょっと仲良くなって、どっから来たの？と最初は興味持ってくれるんですけど、全然英語が通じてないとわかると、ぽいっとされる。そういう期間が1年2年続いては、めっちゃ大変だったんですよ。そこから英語もどんどんしゃべれるようになって、結果、すごい楽しかったんですけど、日本人も全然いなかったし、逆によかったかも。

小籔: それはね、日本人がいたらそっちとしゃべって、勉強しなかったかもしれないし、その過酷だった経験はなかなか日本ではできないことだし、代え難いめっちゃ貴重な一年、2年でしたねと思うけど、その時はそりゃ辛いだろうし、「パパ、1年経ったけど、まだ友達おれへんねん」とか娘から電話かかってっきたら、「そんな帰ってこい」ってなりますもんね。