縁の切れない関係性
知花くらら(モデル)×神田京子(講談師)
2019
07.05
前世からのつながり
沖縄県出身で、2006年に、ミス・ユニバース世界大会で準グランプリを獲得。多くの女性ファッション誌でモデルを務めるほか、TV・ラジオ・CMなど多岐にわたって活動をされている知花さん。そして、都内の寄席に出演されたり、地方や海外での公演、他のジャンルとのコラボレーションなど、講談の可能性を広げる公演を積極的に続けている神田さん。
- 知花
- ごぶさたしています。
- 神田
- ごぶさたしています、と言いつつ
- 知花
- そんなことないんですよね。今年、ばったりとお会いしていますもんね。
- 神田
- びっくりして。真っ赤なロングワンピを着たきれいな背の高い女性がおっちょこちょいな男性連れて・・・・
- 知花
- wwwうちの夫のことですか!
- 神田
- 腕を組んで50m先くらいに目にはいったときに「あれ」と思って。
- 知花
- 京子さんだってお子さん連れていましたもんね。
- 神田
- 2歳になって数ヶ月の子供を連れて、それ以来だから4ヶ月くらいぶり?いつも気に留めていて、まずは、おめでとうございます。
- 知花
- ありがとうございます。京子さんには結婚式の時も一席やっていただいて、ゲストのみなさんが講談を喜んでいらして本当に最高でした。
- 神田
- ありがとうございます。くららちゃんとはじめてあったのはくららちゃんの番組に呼んでいただいた時で、真打昇進の直前でした。6年くらい前かもしれない。
- 知花
- そのあと、わたしが京子さんの講談を聞きに行って、
- 神田
- なんと、押しかけご来場!
- 知花
- (笑)。
- 神田
- ワインバーで行ったとてもアヴァンギャルドな会にくららちゃんがノーアポで来てくださったんですよね。
- 知花
- あのとき京子さんのスケジュールを調べて、今日やってるとお店に電話して
- 神田
- 「化け猫」をやってね。
- 知花
- そうそう!
- 神田
- また会いましょうねと言ってそこから、門出門出でくららちゃんが連絡くれるんですよ。
- 知花
- 真打昇進のお祝いの席にもお招きいただいて
- 神田
- 招いてもこないよ(笑)。
- 知花
- すごい嬉しくて。
- 神田
- 誕生日会にもよく呼んでくださって、くららちゃんは、自分の誕生日会にその時に習っているパフォーマンスをみんなにお披露目するっていう
- 知花
- 完全に余興ですよね。
- 神田
- ポールダンスやったり(笑)。
- 知花
- 京子さんにお子さんができたタイミングでもお会いして
- 神田
- だから頻繁ではないけど、縁が切れなくてここって時に連絡くれたりするのよ、これは前世から繋がっていますね
- 知花
- (笑)。光栄です。
短歌の中では脱げる
知花さんは、先日、処女歌集『はじまりは、恋』を発表されました。赤裸々に「恋」を詠う姿は、与謝野晶子の再来を思わせると言われているほど。恋といえば、2年前に結婚され、現在、第1子を妊娠されている知花さん。これまでの環境や気持ちの変化も踏まえ、リアルな等身大の自分を短歌として詠んでいます。
- 神田
- くららちゃんが短歌を始めたのは?
- 知花
- 6年くらい前。
- 神田
- 出会った頃だったよね。
- 知花
- 短歌や日本のことにすごく興味があるタイミングで京子さんと出会って、講談を初めて聞いたみたいな刺激があり、
- 神田
- 私の中で、くららちゃんのイメージは、俳句タイプだと思ってた。575できゅっと終わって、「柳に風って」と思っていて、でも短歌をいくつか拝見させてもらったら、湿度高めね(笑)。
- 知花
- そうなんです。
- 神田
- 沖縄だから(笑)?表現に向いてる方なんだって思った。
- 知花
- でも確かに今回の歌集の出版にあたっては読んでいただく方皆さんからイメージと違いましたと言われることが多くて。
- 神田
- 今、新しい魅力が開花しているじゃない、一つの大人の女性という意味とそれからおそらく表現をすることによって自分がどんどんほぐれていって開放して自由になっているという気持ちもあると思うんですけど、それによって本来のくららちゃんの良さがどんどん出ていて、それまでは、私モデルとしてみなさんに見ていただくという背筋をはって、頑張っていた魅力と違う魅力にいま、突入してるから、それは竜ちゃんとの出会いと、短歌の自分をどんどん露出している感じの開放感なのかな。
- 知花
- 独学で、57577と指おり数えながらはじめてみたんだけど、短歌の中では意外と脱げるなという、すごい自由になる感じが、
- 神田
- ではここで、「包丁でしやばらしやばらと削がれゆくあなたが触れた背中の鱗」くらら
- 知花
- (拍手)