自分スタイルの見つけ方
五明祐子さん(モデル)×福田麻琴さん(スタイリスト)
2019
05.17
歳を重ねるにつれて、どんな服を着ればいいのかわからない、洋服はたくさんあるのに、毎朝、コーディネイトに悩んでいる、そんな人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ファッションのプロであるお二人によるファッション指南!自分スタイルの見つけ方を教えてもらいます。
ベーシックアイテムは更新する
- 福田
- 一回、服を全部出してみるのはどうですか?五明さんも本の企画だったり、私も雑誌の企画だったりで、私物を出す時に自分の持ってるものをパッと見ると「私、好きだねこれ」みたいなのないですか?
- 五明
- 同じようなものばかりで。
- 福田
- でもそれは結局やっぱり好きなもので、自分としてはベーシック、定番にしているものだから、結構そこで軸が見えるというか、黒のぴたっとしたトップスが好きだとか、ちょっとビックシルエットのシャツが好きなんだとか、改めて自分を知る。そうすると自ずと軸が見えてくる。そこからスタイルが見つかることもあるのかなあと思うと、一回、手持ちのものをベッドにとかに出してみて、色だと「私、赤好きなのかも」とか、「ボーダーが好き」とか「パンツばっかりだな」とかが見えてくるのかなと思います。
- 五明
- でも年々、3年ごとに似合う服が変わっていく気づきがあったのが、どんどんスパンが短くなって、これ1年前に着ていた?嘘でしょみたいな。好きだけど無理みたいな服があるのよね。
- 福田
- 体型とかではないんですよね。モデルさんは服が似合うと思うし、綺麗な体でヘルシーな雰囲気も作れるから、そういう人でもちょっと違うかもって思うと・・・。
- 五明
- 体型もあると思う。体型も絶対変わっているし、20代と30代も変わっているし、私は今、46歳ですけど、それが3年ごとだったのが、1年ごとになって、この先、たぶん半年後とかになっていくのを見据えて、ちょっと自分により敏感になるというか・・・。
- 福田
- アンテナをはっていつもちゃんと見ていないと
- 五明
- そうそう。カジュアル好きで好きなものをおしゃれに着こなしたいという気持ちはあるけど、そこに鈍感になっていくと、見た目が悪くなって人に迷惑をかけるかなと思うから髪型もそうだし、着こなしとかアイテム選びとかは、ここ2〜3年で期間が短くなってきている。何年か前に買って似合わなかったものが今似合うこともあるし。
- 福田
- ベーシックは更新するものが多い気がしません?例えば10年前のデニムを今履くとちょっと恥ずかしいかもみたいになったりするものもあるし、でも、またそれが来たりもするから、すごい不思議なサイクルがあるんだなって。
- 五明
- 10年前のデニムとってあるんですか?
- 福田
- ありますね。代表的なものとか、すごい好きだったものとか。でも結構ベーシックなものを更新することが多いですね。ボーダーもサイズ感が20歳の頃は上がぴったり、
- 五明
- わかる!セントジェームスの0番。サイズ0をぴたっと着ていたけど、あれは絶対今着られない。
- 福田
- そうですね。今、サイズ4くらいですね。ちょっと大きく着て、パンツで細く合わせるとかやっぱり同じアイテムでも更新してるので、ベーシックなアイテムほど、更新を気をつけないと取り残されてしまう感じがあるんですよね。だから逆を言えばベーシックは更新すれば、いつまでもベーシック、そう思うと軸にしやすいなと思うんですよね。
ちょっとしたテクニックで大人の女性が素敵に見えるコツ
- 福田
- 五明さんは、ボーダーみたいなカジュアルな時は、アクセサリーを付けていますよね?
- 五明
- つけるつける。
- 福田
- 私も絶対つけるかも。
- 五明
- ボーダーとデニムだけで大丈夫なのは、20代までですよ。やっぱり、いろいろつけてツヤを足して、リップの色を赤っぽくしたりね。
- 福田
- ボーダーとデニムは光ってなくて吸収し、マットでかさっとしているので、この年齢になるとツヤでバランスをとるみたいな。20歳のときはツヤがあったんですよ、
- 五明
- 肌とか髪にもね。何もしていなくても光ってるから。
- 福田
- でもいいんですよ。足すことができるんだから。
- 五明
- わたしもボーダとかTシャツは「non-no」をやりはじめた18歳のときからずっと着ているアイテムで今も仕事でもプライベイートでも着ているけど、アクセサリーをつけたりとかリップをつけたりとか着方が変わってきた。20代のときはそういうのをちょっと憧れていたんですよ。でも大ぶりのものが、全然似合わなくて、今、40代になったら、大きくなくちゃだめ(笑)。憧れていたものが似合う年齢になったなと思います。
- 福田
- そうですね。雑誌の企画でも大ぶりアクセ特集は増えています。
- 五明
- それを悲しいことではなくてツヤを入れて素敵になるみたいに楽しめばね。
- 福田
- 「ゴールドとシルバーは一緒に付けていいんですか?」という質問がよくあるんですが、いいと思うんですよ。その辺は自由だと思う。1個大きめにしてみるか、初心者は、まずは、大ぶりなのに華奢というアクセではじめてみるとかがおすすめ。大きくてボリュームがあると、苦手な人もでてくると思うんですね、でも華奢なアクセサリーはいままでチェーンに一粒ダイヤのペンダントとかしてきている人も多いと思うから華奢をベースに大きくしてみるとか。
- 五明
- つけていると慣れてくるというのもありますよね。
- 福田
- 確かにね。最初は細いので大きいのからはじめて、だんだんとボリュームを足していく、徐々に慣れていくのもあるかもしれませんね。そうですね。挑戦したら慣れてきてつけやすくなったり、服も全般的にそうですよね、これ苦手だなぁとか、私、色とかすごい苦手とずっと思ってたんですけど、ピンクが似合うねと人に言われて、わたしピンクが似合うのかと思ったら、ちょっと色のもの挑戦しようかなと思って、そしたら慣れていく。
- 五明
- 挑戦する気持ち、素直な心ですよ!
- 福田
- (笑)。
- 五明
- 素直にやってみたらと言われたことを「いやいや、できないし」ではなくて、ちょっとやってみようかなって
- 福田
- 挑戦したら気分も世界も変わるかもしれませんね。