タレントやモデルが絶大な信頼をよせる風間さんは、大人かわいいブームの火付け役としても知られている人気スタイリスト。一方、日本中を旅して集めた個性あふれる植物を器とあわせて提案する「叢」。広島にあるこのお店を営むのが、小田さんです。

響きの直感で選んだ相手

風間

こんにちは。はじめまして。

小田

小田です。よろしくおねがいします。

風間

風間ゆみえです。よろしくおねがいします。今日はお受けいただきありがとうございます。

小田

とんでもないです。光栄です。

風間

番組スタッフの方から、対談のお相手はどんな方でもいいですよと言われて、ちょっと人見知りがちなので、最初は、もちろん知っている人と思ったんですけど、会ったことのない人に会ってみたいというのがすごくあって、仕事仲間の一人に今、興味がある人を聞いたところ、彼女が5名くらい名前を挙げてくれたんです。そして、「叢」の小田さんって言った時に、「叢」の小田さんって何？

小田

社名がちょっと変ですよね。

風間

「叢」っていうのにすごい惹かれて、その人に会ってみたいとなったんです。

小田

まず植物屋や植物に携わる人はまぁまぁいるんですけど、その中でも僕はアンダーグラウンドなので、なんで僕に話がきたのかな？もしかしてどっかでお会いしたのかな？と思っても出てこないから、なんてチャレンジャーな人なんだと思いました。

「叢」の由来

叢は、広島県広島市の繁華街から外れた地域にあるにもかかわらずアートやデザイン関係者たちを虜にし、世界的ビッグメゾンから仕事のオファーを受けるなど、注目を集めているお店です。

小田

叢ってゴロがいいとか、イメージが緑っぽいとかそういう意味でつけたんじゃなくて、以前、自分の価値観で植物を得ることが面白いんじゃないかなと思って、ワクワクしながら鹿児島に行ったんです。いっぱい仕入れられると思って行ったら、モンステラというよくある観葉植物が10万鉢くらいかな、ぶわーと同じサイズで並んでいて、がっかりしたんですね。

風間

クローンみたい。

小田

そう。こんなに遠くまで来て、ようやく探せると思ったら同じ商品が並んでいて、これは来た意味ないじゃん。それでも忙しいのにお金もかけて来たので、なんとか探すんです。そのモンステラのハウスのことを僕は皮肉を込めて、当時、叢って呼んでいたんですよ。僕にとって植物はいっぱいあるんだけども全く興味がない植物ばかり。だけどせっかく来たからそこで自分が何とかして力を発揮しないといけないから、そこから価値のあるものをチョイスする戦場は僕にとっては叢なんだなっていうのを当時から言っていたんですよ。そして、新しく、サボテンを扱う会社を作った時に、自分が戦う場所、当時は叢と呼んでいたなってことで、叢と名付けたのが理由です。