失敗しないワイン選びのコツ
行正り香さん(料理研究家)×田中麗奈さん(女優)
2018
12.07
行正さんは、「ワインパーティーをしよう。」という本を出されたり、毎月、ワインをセレクトし、それに、合わせて楽しむ料理レシピ集付きで配送するサービスを行うなどワインにも精通されていらっしゃいます。
行正り香さんは、肉好きの、肉好きのための、肉のレシピ本「肉の本 今夜は、お肉を食べよう。」を扶桑社より出版、おもてなしに役立つお肉料理がたくさん掲載されています。
駒沢公園ハウジングギャラリーにある三井ホームのモデルルーム「プレミアムレジデンス駒沢」にて公開収録
最低限の品種を知っておく
- 田中
- り香さんの本を読んでいると、私もワインが飲みたくなってしまうんですよ。美味しい食事には必ずワインが出てきますよね。
- 行正
- わたしは焼酎もウイスキーもどんなお酒も好きなんですけど、ワインは、ボトルによって品種がすごく違うので、変化の幅がものすごく多いんですね。例えば、同じ日本酒でも純米吟醸から初めて、吟醸に行くとか、そこら辺の変化はあるんですけれども、ワインは、スパーク、泡からはじまって、あっさりした白、それからコクのある白、あっさりした赤、濃くのある赤という風にステップを踏んでダンスをするように楽しめる。
- 田中
- お料理に合わせて、少しずつ味が重たくなったり、フルーティなものになったり、でもやっぱり最後は濃い、まったりした赤でシメたいって言うのはありますよね。ワインを選ぶコツはありますか?
- 行正
- 一番大切なことは、ある程度の最低限の品種を知っておくこと。インテリアも同じなんですけれど、自分の好みの品種がわからないだけで、入り口がぐっと狭まるんですね。例えば、白だったらソーヴィニヨンブランは、すごく、さっぱりしていて、リースリングは、甘みがあって、シャルドネは濃くがある。
- 田中
- なるほど。私はすごく感覚でちょっと辛口とか、さっぱりとかフルーティ、甘いと、なるんですけど、ちゃんとブドウの品種で考えた方が広がりますよね。
- 行正
- 広がるし、楽しい。お友達をマッチングさせるような感じなんですね。
- 田中
- どういうことですか?
- 行正
- お料理とあなたは、合うわよね、という感じのお友達マッチング。今日はピノノワールのすごく色が薄くて、ほんのり酸味があって、でもいちごの香りをするようなものを飲もうかなと思ったら、そこからも逆算して、お友達になる人はこってりした肉料理ではなくて、あっさりした料理が合う。モザイクを合わせるみたいで楽しい。
- 田中
- そう思うとお料理とお皿の相性とか考えるように、お料理があって、ワインを考えると、また世界が広がって楽しいですね。
価格別おすすめワイン
- 田中
- 例えば、気楽に1,000円以下で選ぶなど値段で決めるときもあったりするんですか?
- 行正
- あります。例えば、800円以下で、選びたいっていうんだったら、チリ、アルゼンチンなど、南アメリカには、すごく優秀なワインが多いですね。
- 田中
- そうなんですね。
- 行正
- チリ、アルゼンチンでいろんな品種を冒険して、1,000円台になったらイタリア、スペインという道が口を開けてくるんです。
- 田中
- なるほど。
- 行正
- チリはとても優秀ですよね。どちらかと言ったらソーヴィニヨンブランとかシャルドネとか基本的な品種を覚えるにはチリは素晴らしいんですね。そこで1,000円、1,100円、1,200円出せるとなったら今度イタリア、スペインの間口が開くんですよ。
- 田中
- 段階があるんですね。
- 行正
- そこで、フランスにいくのはちょっと冒険。もうちょっとお金をかけたほうがフランスは美味しかったりするんですね。
- 田中
- ちょっと気楽に飲むとかは、やっぱりイタリアとか。
- 行正
- もし赤を飲むんだったら、南。シチリアに行くと反対に高くなるので、アブルッツォとかプーリア、ここらへんが一番安くて1,000円台で美味しい赤ワインが飲めますね。
- 田中
- 例えば、ちょっと贅沢にお友達の家に持って行って喜ばれるというか、飲みやすい感じ。お友達のとこに行くと、何の料理か、どんな段階で出されるのかわからないので。
- 行正
- 私が個人的にもらって嬉しいのはシャンパンなんですね。赤で2,000円以上だったらカリフォルニア、オーストラリア、ニュージーランドがおすすめですね。
- 田中
- 好きですね。爽やかで飲みやすいですね。
- 行正
- 開けて、すぐおいしいのが特徴なんですね。ニュージーランド、オレゴンとか、立ち上がりが早い。
- 田中
- なるほど。
- 行正
- なので友達の家で赤ワインを飲む時は、イタリア、スペインインは7時間かけるといいものがあるんですけど。
- 田中
- 7時間開けておくんですけ?
- 行正
- 開けっ放しにしておくんです。
- 田中
- そんなに待てないですよね。7分も待てない。開けたら飲みたくなっちゃうので。
- 行正
- お友達の家で7時間はちょっと待てないので、前日に開ける時もあるし、その日の朝に持って行って、蓋をすることも。
- 田中
- 持っていったらその場で開けるという固定観念があったのでびっくりです。
- 行正
- 赤は圧倒的に開けておいた方が美味しいです。
- 田中
- でも、それってやっぱり知識がないと。
- 行正
- 私は観察するのが好きなんですよ。
行正り香さんは、肉好きの、肉好きのための、肉のレシピ本「肉の本 今夜は、お肉を食べよう。」を扶桑社より出版、おもてなしに役立つお肉料理がたくさん掲載されています。
駒沢公園ハウジングギャラリーにある三井ホームのモデルルーム「プレミアムレジデンス駒沢」にて公開収録