出会って10年!強烈な出会いを振り返る
野口健さん(アルピニスト)×藤巻亮太さん(ミュージシャン)
2018
10.05
7大陸最高峰世界最年少登頂記録を25歳で樹立された野口さん。そして、「レミオロメン」として数々のヒット曲を生み出し、現在は、ソロアーティストとして活動されている藤巻さん。すでに10年来の友人関係を続けていらっしゃいます。
10月7日(日)に、藤巻さんの地元である山梨で、ご自身がオーガナイザーを務める、野外音楽フェス「Mt.FUJIMAKI」を初開催されます。
「Mt.FUJIMAKI」
2018年10 月7日(日)に山梨県・山中湖交流プラザ「きらら」にて開催。
【「Mt.FUJIMAKI」公式ホームページ】
一気に距離が近づいた出来事
- 藤巻
- どうも、健さん!
- 野口
- どうも!どうも!久しぶりかな?
- 藤巻
- ちょっと久しぶりですよね。ラジオのブースでマイクが2つあってというのは。
- 野口
- 2年ぶりくらい?
- 藤巻
- こういうの久しぶりですよね。
- 野口
- 以前、TOKYO FMで3ヶ月間くらい番組作ったよね。
- 藤巻
- 健さんが95%しゃべるという。
- 野口
- おしゃべりなミュージシャンと寡黙な登山家でね。
- 藤巻
- (笑)。それ逆なんですよ!ほんとうに健さんがよくしゃべるからな。
- 野口
- 登山家というのは寡黙な生き物なんだよ!
- 藤巻
- そもそも僕が30歳になる手前、地元が山梨なので、一回、富士山に登り、山登りっておもしろいと思ったタイミングで、雑誌の対談があったんですね。その時に「今一番会いたい人」ということで「登山家の野口健さんに会いたい」と言って
- 野口
- 男を選んだのは珍しいね!
- 藤巻
- でもそうじゃないですか!健さんに対談していただいたのが僕と健さんの初めての出会いですね。
- 野口
- あれがもう10年経ちます?
- 藤巻
- 9年か10年経ちますね。
- 野口
- ちょうどヒマヤラに行く直前の頃で。
- 藤巻
- レミオロメンで音楽を10年やっていて、その中で培った経験値と健さんが生き死の中で山を登られているリアリティが違いすぎて。
- 野口
- こっちは歩いてるだけだからね。歩いてる事に疑問を持たなければ、誰でもエベレスト登れるね。
- 藤巻
- 深いなぁ。それを機に、健さんに登山にたくさん連れて行っていただいています。
- 野口
- そうだよね。偶然だけど京都で対談して僕がヒマラヤに行く前の日に亮太さんと寿司を食べにいったんだよね。
- 藤巻
- 健さんのいきつけのお寿司屋さんに連れていってもらって。その後、スナック的なところに行きませんか?みたいな感じで、ちょっと女の人も横にいてね、みたいな。
- 野口
- いたいたいた!
- 藤巻
- (笑)。
- 野口
- 僕と亮太さんは話をしていて、他のお客さんが歌を歌っていたでしょ、僕らの上にスピーカーがあってうるさかったの。そしたら亮太さんが「僕はスピーカーに詳しいんです」って言って、ソファーから上がって、スピーカーのコードを抜いちゃったでしょ。
- 藤巻
- そうなんですよね。
- ふたり/dt>
- (笑)。
- 野口
- 他のお客さんが歌っている時に。
- 藤巻
- 10デシベルぐらい下がりましたね。
- 野口
- そうしたらママさんがすごい顔で怒って、それで僕と亮太さんは、ずっと関係ないよって顔をして下向いていたんだよね。それでママさんが行った後に亮太さんがそろそろ俺が歌うかなってことになったら、またソファーからあがって、コードを元に戻したんだよ。
- 藤巻
- (笑)。自分が歌う時はね。
- 野口
- 自分が歌う時だけ戻したよね。それで歌ったよね。
- 藤巻
- 歌いましたね。「♪粉〜」って!
- 野口
- あの時、みんなお店にいた人は酔っ払いでしょ、藤巻亮太さんがそこにいるのは誰も気づいていないでしょ、でも「♪粉〜」って歌ったらお店中の人がみんな立ち上がって、キョロキョロ探しだすんだよね。
- 藤巻
- そうでしたっけ?
- 野口
- それがおもしろくて、カラオケでいきなり本人がばーんと歌った時にどうなるのか、わかってすごい新鮮でしたよ。
- 藤巻
- あらあらあら!
藤巻亮太の新しいチャレンジ
10月7日(日)に、藤巻さんの地元である山梨で、ご自身がオーガナイザーを務める、野外音楽フェス「Mt.FUJIMAKI」を初開催されます。
- 藤巻
- 実は僕自身が大層な名前を付けさせていただいたんですけど、「Mt.FUJIMAKI」という野外音楽フェスを今年開催することになりまして、山中湖村さんも共同で主催してくださり、世界文化遺産5周年記念とあって、初めて自分で主催しようと思ってるんですね。
- 野口
- けっこう思いっきりやりましたね。街を歩いても、この「Mt.FUJIMAKI」の看板をいろんなとこで見るしね、勝負かけてるなと思ってね、すごくいいよね。
- 藤巻
- 20年間、音楽をさせてもらって音楽仲間もたくさん増えたし、いよいよその音楽を通して、もう一回、山梨地元にコミットして、僕自身もいろんな地元の問題を知りたいし、いろんな人に会いに行きたいし、いろいろと学びながら、ゆくゆくは県外の方にも山梨の魅力をたくさん知ってもらえるようなイベントにしていきたい、育てていきたい。この「Mt.FUJIMAKI」というイベントでは僕自身が、藤巻バンドを組みまして、そこにゲストボーカルの方を招いて歌っていただく、その中には地元山梨の大先輩でもある元 THE BOOM の宮沢和史さん、そしてFLYING KIDSの浜崎貴司さん、そして、富士山と関わりのあるフジファブリックの山内総一郎くん、そしてTRICERATOPS 和田唱さん、この方々が歌っていただいて、そしてバンドアクトでASIAN KUNG-FU GENERATIONが演奏してくれます。素晴らしくて、僕もリスペクトするミュージシャンです。そして、野口健さんにはスペシャルサポーターということで。
- 野口
- もう発声練習をはじめた。
- 藤巻
- (笑)。
- 野口
- この時は、短パンでサスペンダーで蝶ネクタイつけて「♪はーー」ってやろうかな。
- 藤巻
- できれば話していただきたい。
- 野口
- 話がいいの?俺話なの?
- 藤巻
- 「Mt.FUJIMAKI」に来ていただくお客さんの前で、富士山の活動の話をしていただければと。
- 野口
- この会場すごく気持ちいいところだからね。
- 藤巻
- 山中湖畔にある交流プラザきららというところで、僕らはステージで演奏しますけど、そのステージの後ろにどんと富士山が見える場所なんですよ。
- 野口
- 後ろが開いているんだよね。
- 藤巻
- 開いているんです。
- 野口
- 抜けがいいんだよね。
- 藤巻
- お客さんも富士山を見ながら音楽を聴ける場所で、10月10日は天気がいいから体育の日となっているんですけど、10月7日くらいは、晴天が続くので、夏は結構富士山は雲がかかって見えないことも多いんですけど、10月ぐらいはきっと富士山が顔を出してくれる時期だと思うので、その景色も楽しんでいただけるんじゃないかな。そして、最高の音楽を皆さんに届けられたらなと思いますので、是非とも遊びに来てください。
「Mt.FUJIMAKI」
2018年10 月7日(日)に山梨県・山中湖交流プラザ「きらら」にて開催。
【「Mt.FUJIMAKI」公式ホームページ】