「美」を追求する

中塚翠涛さん(書家)×神崎恵(美容家)

2018

07.06

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物事がうまくいかない時のリフレッシュ法



神崎
作品を書いていて、自分が書き出したものに今の自分を気づかされることはありますか?

中塚
いつもですね。

神崎
そういう時はどうしているんですか?気持ちが濁っているなというのが自分でわかった時は、どうやってその濁りを取ったりとか、そこから脱出するようなことをします?

中塚
書き続ければ出ていくこともあれば、いったん休憩というかお散歩する時間があればいいけど、そういう時間もない時には自分の馴染みのコーヒー屋さんだったりとか、そういったところに行くことが多いんですよね。そこのコーヒー屋さんって焙煎機の音がするんですけど、静かすぎるよりも実はその雑音が心地よかったり、新しい発想をもらえる場所なんです。仕事の内容によって行きたい場所がいくつかあって、それをルーティーンで自分の中でコントロールしているところはありますね。

神崎
心がほぐれるような場所に行く感じですか?

中塚
そうですね。それがだんだんこの年齢になってくると経験を積んで、自分にとってここが心地いいって場所があるじゃないですか、なんかそれをいくつかストックがあれば自分の中で落ち着くかなとか、その中でも好きな席があったりとか、そういうのでなんとかいつも気分を切り替えているというところはありますよね。

神崎
わたしはできるだけひとりで過ごす時間を大事にしたいなと思っていて、もちろん家族や友人と過ごす時間も大事なんですけど、本当に何も考えずに自由に奔放に自分の声や気持ちにピントを合わせられる時間を作っています。15分でも20分でもいいから例えばお茶を飲んでみるとか、歩いてみるとかドライブしてみるとか極力群れない、無理をして、人といる時間を多く作ろうとしないようにしています。どうしても削いでいかないと自分の心が耳に届かなくなってきてしまうんです。本当に何もない透明感のある空気の中で自分ってどうなんだろうっていう声などいろんなものに傾けられるような環境を持つようにしています。

中塚
わたしは今、はまっていることがあってすごくシンプルなんですけど、呼吸を深くすること。子供の頃から深呼吸しなさいとか、落ち着く時には深呼吸するといいよとか緊張すると人って3回書いてねって言っていたんですけど、実際、深呼吸の仕方がわかっていなくて。そこで、すべてをゆっくり吐き出して同じ速度でゆっくり吸い込むということを1日3回というのを決めているんですね。何十分とやるともう続かないんですよ。1日3回だとエレベーターの中とかでもやるようになって、歩きながらや、人と会話しながらとかも得意になっちゃって。そうしていると、字を書くとき、どんな風に書きたいのかなとイメージする時にもまずはすべて吐き出して、悪い邪気じゃないですけど、自分の中に新しい空気を取り入れていますね。


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神崎流、女性を美しくする3つのポイント



神崎
わたしはいつもポイントが3つありますよと言っていて、まず、「毛」。顔の中の毛は、絶対に綺麗にしてくださいって言っていて、髪の毛、眉毛、まつ毛は綺麗にしたほうが、顔が0-100で変わるので、顔まわりのうねりは取ってあげてアイロンでもいいし、ぴたっと結ぶのでもいいですけど、うねうねしないこと、あとは、眉毛も本当に顔が変わります。自分の骨格にあった眉毛を描けるようになるといい。あとは手を抜かないで描くと本当にいいです。まつ毛も綺麗に長くすればいいとかカールすればいいという問題ではなく、自分のお顔に合ったカーブをつけて丁寧にマスカラを塗ってあげるだけお顔が変わります。次は血色感。これも大事で頬と唇の血色感。ちょっとほわんと赤かったり、ピンクに染まっているだけで、お肌も透明に見えるし、存在そのものがハッピーな感じになるので、これはとっても大事。もうひとつは透明感。濁ってないというのがとても重要だと思っていて、普通にしていると透明感は失くしていくものなんですよ。赤ちゃんを見ると何から何まで透明じゃないですか。

中塚
透明ですね。

神崎
町を歩いていても男の人にはまったく目がいかなくて、女の人に目がいくんですよね。おもわず振り向いたりとかちょっともう一回見たくて、走って行ってもう一回みるようなことするんですけど、決まってみなさん共通するのは透明感でお肌だったり、声だったり、雰囲気や空気そのものに透明感があると無条件に美しい。なので、スキンケアにしてもコスメにしても自分の肌やパーツを透明に見せてくれるものを揃えておくとよくて、それが日焼け止めであるかもしれないし、ファンデーションやリップであるかもしれないし、自分の顔に塗ってみてください。すっぴんの状態で顔に塗ってみて透明感がちょっとあがったかもと思うものを持っておくといいなと思います。その3つを心にとめて、向き合ってもらうといいんじゃないかなと思います。


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