ヴィーガンスイートとオーガニックコスメの共通点
長谷川理恵さん(モデル、ヴィーガンスイーツパティシエ)×CHICO SHIGETAさん(ホリスティックビューティーコンサルタント)
2017
12.24
長谷川さんは、1993年からファッション誌のモデルとして活躍。いまでは身近となったランニングですが、そのブームの火付け役としても知られています。一方、オーガニックコスメブランド「SHIGETA」を主宰し、世界で活躍するセレブリティーを顧客に持つCHICO SHIGETAさん。ともにヘルシーなライフスタイルが多くの女性たちから支持されているおふたり。野菜ソムリエの資格も持つ長谷川さんの新しい”食”への挑戦、さらには、おふたりのものづくりへのこだわりについてお話を伺っていきました。
ヴィーガンスイーツパティシエとして、情熱的にお菓子作りに取り組んでいる長谷川さん。今は、イベントなどでそのお菓子を提供されています。実際に、CHICOさんは、先日、そのヴィーガンスイーツをいただく機会があったそうです。
ヴィーガンスイーツとの出会い
ヴィーガンスイーツパティシエとして、情熱的にお菓子作りに取り組んでいる長谷川さん。今は、イベントなどでそのお菓子を提供されています。実際に、CHICOさんは、先日、そのヴィーガンスイーツをいただく機会があったそうです。
- 長谷川
- おはようございます。
- CHICO
- おはようございます。
- 長谷川
- 今日会うのは、実は3回目?
- CHICO
- 4回目か!
- 長谷川
- そうだそうだ!
- CHICO
- 今年になって理恵ちゃんが始めたヴォーガンスイーツへの情熱は感じていて、ヴィーガンのお菓子は、硬かったり、ごりごりしたりするイメージで・・・。
- 長谷川
- どうしても、ぼそぼそごりごりね、わかる。味気ないとかね。
- CHICO
- 逆に油っぽ過ぎたりして、そういうのがスタンダードだと思うんだけど、理恵ちゃんのは、それを昇華させていて、サクサクだし、ひとつひとつが洗練させていて、おいしさと優しさで幸せだった。そもそも息子さんのアレルギーからヴィーガンに燃え始めたんだよね?
- 長谷川
- そうなの。たまたま乳製品と卵がダメで、いまだにパンも食べたことないし、一切食べようとしないのね。いまだに牛乳も飲んだことないし、ケーキもお友達が食べていても欲しがらない。でもやっぱりおやつを食べたいという時があるので、なんとなく自分でヴィーガン系を作っていたの。そんな時に鎌倉で先生に出会ったんだよね。
- CHICO
- 運命的だよね。
- 長谷川
- その先生は当時、鎌倉でケーキ屋さんをやっていて、たまたま息子と入った時にどうみてもショートケーキなんだけど、マクロビでヴィーガンなのね。それを息子は、はじめて、クリーム、スポンジ全部を食べて、びっくりして。
- CHICO
- 鳥肌だよね。
- 長谷川
- 自分も食べたら、優しい味だし、わたしはヴィーガンではないショートケーキの味を知っているけど、変わりないんだよね。ヴィーガンだからといってスポンジがごわついているとかないし、クリームが豆腐くさいとか、食べにくいとかなくてそこに感動して、この先生だと思った。
本物を目指すなら、地道に研究を続ける
- CHICO
- ものは感性でクリエイションされていくと思うんだよね。だから、理恵ちゃんがパリに来て、パリの洗練されたお菓子を見て、それをヴィーガンにしたらどうなんだろう?というセンスとトライがすごい。納得いくまでトライして、そこで、ダメでもへこたれず自分でオリジナルのレシピを作っていく、それってそれぞれのバランスがよくないとできないと思ったんだよね。
- 長谷川
- パリに弾丸で行って、いろんなパティスリーをまわって、CHICOちゃんからもヴィーガンのおすすめのパティスリーを教えてもらって、ああいうのは日本にはないの。
- CHICO
- あそこは、ちょっとびっくりするよね。
- 長谷川
- 何が違うって、デザインがすごいすてきだし、言われないとヴィーガンとわからない、確かにタルトはバターが入っていない感じがするんだけど、そういうのとか関係なく、ひとつのケーキ、タルトとしておしいし、身体にすっと入っていく感じがすごく感動した。ヴィーガンでなくてもパリのお菓子屋さんの色使い、スパイスとかカルダモンとかレモンのクリームとか使うところが多いなと思ったの。そういうのが頭に焼き付いていて、これをなんとかヴィーガンで再現したいなと思っていて、そんな簡単にはできないけど、CHICOちゃんもそうだと思うけど、何度もやって、試行錯誤してね。
- CHICO
- ゴールってなんとなく漠然とあるじゃない、それが自分で作っていると明確なゴールがなく、自分で体験してみて、あ!これだ!みたいな、そこに行き着くまでには、いつまでにやろうと思ってもできないこともあって。例えば、うちは小さいオーガニックの化粧品ブランドだから新製品の発表時期は、自分で決めて、遅れていることもすごくあって、そんなことよりも使った時に気持ちがよくて、香りやテクスチャーにこだわりたい。いくらリラックスするよと言われても自分がフィットしないとダメじゃなん。
- 長谷川
- ダメ!
- CHICO
- そういうバランスという意味では近くて、サイエンスとフィーリング、そのセンスの融合をきちんとやると最終的にそれを体験してくれた人には届くと思う。わたしも理恵ちゃんのお菓子、一口目で、「わー」となったし、一口口に入れた瞬間に世界が広がるんだよね。
- 長谷川
- 嬉しいな。
- CHICO
- それがカルダモンだったり、レモンの皮だったり、果汁だったり、なんかすごいシンフォニーみたいな、そういう感動がバランスの中にあると思って、わたしもそういうのを目指しているんだよね。
- 長谷川
- CHOCOちゃんの化粧品にも「わー」っていうのがあるよ!一緒一緒!その感覚は、ダイレクトに脳にきて、細胞が今、喜んでいるっていうのを感じる。真面目に地道に作らないと本物はできないし、それを知っていると
- CHICO
- 戻れないよね。
- 長谷川
- それは、すごい感じた。