仕事へのモチベーション
松尾スズキさん(作家、演出家、俳優)×優香さん(女優)
2017
10.29
NHKのドラマ「ちかえもん」での共演がきっかけで、交流を深めてきたおふたり。ともに新婚ということで、幸せいっぱいな新生活やお仕事の話などをお聞きしてきましたが、
今朝は、今後、やってみたいことについてお話ししてくれました。
ともに新婚のおふたりにとっての心地いい暮らしとは?
松尾スズキさんの新作エッセイ「東京の夫婦」はマガジンハウスより発売中です。
今朝は、今後、やってみたいことについてお話ししてくれました。
暮らしの中からアイディアを得る
ともに新婚のおふたりにとっての心地いい暮らしとは?
- 優香
- 気持ちいいのは、殺風景ではなくて、物はごちゃごちゃしていないんだけど、色味がポップなものですね。椅子の色を全部同じで揃えないで、色を変えるとか。基本的にはあったかい色で揃えたいな。ホテルみたいなかっちりしたのも憧れるけど、おうちで安らぎには北欧系とか。
- 松尾
- マリメッコとか。
- 優香
- マリメッコ好きですね。
- 松尾
- うちはシンプルなんですよ。奥さんが無印良品で8年くらい働いていたので、無印の香りがすごいするんですよ。
- 優香
- インテリアもそうなんだ。
- 松尾
- 無印のものがいっぱいあるわけではなく、いろんなところで買っているけど、トータルな見た目は無印良品。僕はこだわりがほぼないので全然いいんですけど、自分の部屋をもっと変なもので溢れさせてみたいという気持ちに今、なった。独りで考えごとをしていると煮詰まって、YouTubeとか、見たりするんだけど、そんなところからヒントが出たりするもので、今、北斎漫画という葛飾北斎が描いた図案集があって、アイディアに困ったら、ぱらぱらとそういうのを見るんですよ。日本の四季折々の風俗とか景色とかあって目から入ってくる刺激はいいみたいで、発想の源になるなぁと思って。
新しいチャレンジ
- 松尾
- 正直、昭和の時代なら、僕今年、55歳だから引退の年齢なんだよね。引退したいのではなくて、もうそんな年になっちゃったんだと思うと、自分が仕事ができなくなる年齢から自分のやりたいことを逆算して考えていかないとと思った。蜷川幸雄さんみたいに70歳過ぎてまで舞台をつめこんでやりたいかなというと微妙だなと思いますね。蜷川さんはそれが生きてるモチベーションになっていたと思うんですよね。自分が70歳になった時に自分にどんな仕事のモチベーションがあるのかは、わからないもん、吉田類さんみたいな酒場放浪しているみたいな番組だけやれるようなことになっているかもしれないし。
- 優香
- 舞台はなるべく長くやっていたいですか?
- 松尾
- そんなことない。やりたいことが全部できれば別に終了してもいいと思う。まだやりたいこと全部やりきれていないので、例えば、歌舞伎を演出してみたいとか思うし、日本製のミュージカルのもっとちゃんとしたものを作りたいとか、いくつか夢はあるんですよ。
- 優香
- それができるまでは。
- 松尾
- 優香ちゃんは、年取ったらどんな感じになるだろうね。
- 優香
- どんな感じになるんですかね。
- 松尾
- 「ベスト10」みたいな番組の司会とかやるんじゃない?
- 優香
- 徹子さんみたいに。どうなっているんだろう?考えないといけないんだけど。
- 松尾
- 優香ちゃんは仕事に対する意識の低さというか。
- 優香
- ダメみたいじゃないですか(笑)。
- 松尾
- 違う違う!言い方おかしかった。
- 優香
- 仕事はしたいですよ。
- 松尾
- そこが漠然としてる感じが俺は好きだなと思うんですよ。ハードな女優業もやるしグータンヌーボーもやるみたいな。
- 優香
- バラエティ?楽しいことは好きなので、芸能界は楽しいこといっぱいあるじゃないですか、お仕事はしていたいと思いますけど、年齢に制限ないからその年に合ったものがきちんと対応できるような人でありたいなと思いますけど。
- 松尾
- 最近、絵を描くのがた楽しくなってきた。久々に大きめの絵を描いているんだけど、楽しくて。
- 優香
- どういう絵ですか?
- 松尾
- かわいい絵。僕、絵本とか出しているんだけど、こういうのを続けていけたらと思ったね。
- 優香
- 松尾さん多才だから。
- 松尾
- 器用貧乏ですからね。
- 優香
- いろんなこと出来るってすごいですよね
- 松尾
- 僕、グータンヌーボーできないもん。
- 優香
- もうやっていないから、全然見ていないじゃないですか!!
松尾スズキさんの新作エッセイ「東京の夫婦」はマガジンハウスより発売中です。