富山県人が語るディープ富山の魅力

室井滋さん(女優)×山内マリコさん(作家)

2017

04.16



女優としてだけではなく、エッセイスト、絵本作家、また、声優としては映画「ファインディング・ドリー」のドリーの声でもお馴染みの室井滋さん。一方、山内マリコさんは、1980年生まれ。2008年に「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞し、2012年、『ここは退屈迎えに来て』でデビュー。主な著書に、『パリ行ったことないの』、さらに、昨年、映画化された『アズミ・ハルコは行方不明』などがあり、現代を生きる女性のリアルな気持ちを描き、特に、若い女性たちから支持を得ている小説家です。おふたりの共通点は、富山県出身であること。地元愛を感じる富山トークから、出身者ならではの富山県の楽しみ方も教えてくれました。

富山のラジオ局を通じてのコミュニケーション



室井
けっこう富山に帰っているんですよね?

山内
月に一回、ラジオのお仕事で富山に帰っているんですけど、初めて室井さんにお会いしたのが、FM とやまでした。

室井
私、山内さんのデビュー作「ここは退屈迎えに来て」を番組で推薦させていただいて

山内
私、リアルタイムで見ていたんです。

室井
それでFMでお会いした時に挨拶していただけて

山内
私が、結婚した時に室井さんからFM留めでお祝いの品をいただいて、それで今度は私が、室井さんにお礼状を渡しておいてくださいと、FMを介しての付き合いですね。

室井
山内さんは、あまり富山の人っていう雰囲気はしないよね。

山内
18歳までがっつりいましたし、父も母も富山なので100%富山以外の血は、入っていないんです。

室井
でも、訛らないでしょ?

山内
親と話す時は訛りますけど、一歩外に出たら、全然。

室井
私はほんとひどくて、富山って聞いた瞬間に、もう訛るから。例えば、富山の友だちと電話でしゃべっていて、その後、ナレーションの収録になると、ものすごく、訛ってしまうんですよ(笑)。それくらいコテコテなのでバイリンガルというか、気持ちは富山なんだと思うのね。だから、今日も訛っていいがかなと思ってきたんだけど(笑)


富山は、つかみ所がない



室井
富山は、すごくいい所だと思っているんですけど、富山の良さを人に説明するのが難しいというか、つかみ所がないのが富山じゃないかな。それが証拠に、撮影隊を連れて、4〜5日いるとファンになって、老後は絶対にここがいい!とみんなが言うの。あと、富山は、水がすごくいいんですよ。湧き水が出ている所が県内に山ほどあって、そういうところを巡るだけでもおもしろいし、美術を巡ってもたくさんあるし、温泉も山のようにあるし、私、トロッコ列車のナレーションもやっているんですけど。

山内
聞きました!乗りました!

室井
あんなところに行ったら3日間くらいずっと楽しいですよ。黄金茶室があるお寺とか変なお寺もいっぱいあるけど、意外と市内が難しいかもね。

山内
そうなんです。

室井
世界一のスターバックスとかになっちゃうよね。

山内
環水公園にあるスタバですね。

室井
美術館関係もすごくて、今年の8月26日に、そのスタバの近くに富山県美術館がリニューアルオープンするの。金沢の21世紀美術館を超えくらいのすごいのが出来るんですよ。それ以外にも去年オープンした、日本刀の「森記念秋水博物館」とか。

山内
まだ行っていないんですよ。

室井
富山の銭湯も気持ちがよくて。

山内
どこに行っていますか?

室井
黒い温泉みたいのが出るところとか、あと、炭酸のお湯が出て、まわりに魚が泳いでいるの。

山内
え?

室井
熱帯魚が泳いでいるの!

山内
市内で?

室井
市内で。そこは、すごくよくて!その手の変なものがけっこうあるから笑えるというか楽しいですよ。


■室井滋さんの新刊「おばさんの金棒」は毎日新聞出版より発売中。

■CDアルバム「8つの宝箱〜いとしの毛玉ちゃん〜」発売記念し、しげちゃん一座のスペシャルライブが
5月28日(日)に東京・墨田区にあるYKK60ビルAZ1ホールで開催されます。

【しげちゃん一座 オフィシャルサイト | 日本コロムビア】

■山内マリコさんのエッセイ「皿洗いするの、どっち? 目指せ、家庭内男女平等!」はマガジンハウスから発売中。

「皿洗いするの、どっち? 目指せ、家庭内男女平等!」 - マガジンハウス公式ホームページ

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