バレエを見るために海外に
桜沢エリカさん(漫画家)×谷村志穂さん(小説家)
2016
12.04
お互い、プライベートでは、情熱を注ぐものがある谷村さんと桜沢さん。今回は、筆を休めたオフのおふたりにフォーカス。趣味のお話や母親としての顔も覗かせてくれました。
おふたりとも、プライベートで大切なものは、やっぱり、「家族」。創作活動の原動力になっていますし、特に谷村さんは、お子さんが大きくなるまでの時間は、「とても貴重」だと意識しているそうです。
谷村志穂:北海道絶景の地の実話も元にした奇跡の物語「大沼ワルツ」が小学館より発売中
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バレエを見るために海外に
- 桜沢
- 自分の仕事以外で続けていることや趣味はある?
- 谷村
- あるある。それよりも桜沢さんのバレエへの愛はすごいよね。
- 桜沢
- バレエへの愛ね。
- 谷村
- いつ頃から?
- 桜沢
- 見るようになったのが30歳過ぎ位から。20代は、たくさん働いて、30代になって、仕事が落ち着いたり、やりたいことがやれるようになったら、歌舞伎やバレエを見たくなって、その中から、私にはバレエが残ったんですね。
- 谷村
- ものすごく見に行っているよね?
- 桜沢
- 公演数は見ていますね。
- 谷村
- 私は、見ると言えば、落語かな。とくに春風亭 一之輔さんが現れてから独演会は追いかけていますね。
- 桜沢
- けっこうまめに足を運んでいるの?
- 谷村
- 全部行こうと思ったら、一日に何公演もされていらっしゃるから。
- 桜沢
- そんなに?
- 谷村
- 人気の落語家さんは一日にいくつか高座を持っているの。
- 桜沢
- そういう世界なんだ〜。
- 谷村
- 落語は自分の仕事が終わったら、ふらっと見に行ける感じが好きかな。
- 桜沢
- それはいいね。
- 桜沢
- 私は、バレエを理由にしないと出かけたり、旅行も行けないの。家族ができると家族単位の行動が増えて、理由がないと気分的に独りで出かけられない。だからバレエを見ると思うと外国にも行ける。今は、どこか行くにも家族も連れていかないとという気持ちになっちゃって。
- 谷村
- すごくわかる。喜んで送り出されるの?
- 桜沢
- 喜んで「いってらっしゃい。楽しんで」と言われるけど、さすがに海外になると「なんで?日本でやらないの?」とか言われるけどね。
- 谷村
- いいご家族ですね。いってらっしゃいとか言われるんだもん。 当たり前だけど、普通はなかなか趣味は尊重されないから。
成長する子どもたち
おふたりとも、プライベートで大切なものは、やっぱり、「家族」。創作活動の原動力になっていますし、特に谷村さんは、お子さんが大きくなるまでの時間は、「とても貴重」だと意識しているそうです。
- 谷村
- 私はいつも夏に1ヵ月間、北海道に行くんだけど、娘はいつまでもこれには付き合わないだろうなと思っている。
- 桜沢
- 今年は来た?
- 谷村
- 来たけど、今年までかなと夫婦で話していて。でも、函館から大沼にかけての風景とかすごい好きなんだけど、どっかで残ると思うんだよね。残ってなくてもいいんだけど、小さい時、いつもここにいたよというのが。東京で生まれて育っているから、もうひとつそういう場所を意図して作りたかったっていうのはあった。あと向こうで私が毎回行っている朗読会もあって、娘も一緒に出てもらったりとか。あとは大沼湖畔にキャンプに行くとか。大切にしようと思って、大切にしているんだけど、みんなで大切にするのもけっこう大変で、ひとりでは出来ても、合わなくなってくるので、今年はそれをすごく感じた夏ではあったんだけど。
- 桜沢
- 子どもは、あっていう間に大きくなりますもんね。すごい早かったと思いますよ。
- 谷村
- 思いますね。
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