意外な素顔

大貫妙子さん(シンガーソングライター)×小松亮太さん(バンドネオン奏者)

2016

06.19


 
シンガーソングライターの大貫妙子さんと、バンドネオン奏者の小松亮太さん。15年来の親交があるおふたりは、昨年、“ 大貫妙子と小松亮太”名義でかねてから構想があったというコラボレーションアルバムを発表されました。音楽にはストイックなおふたりですが、今回は、意外な素顔に迫っていきます。


家での過ごし方





小松
大貫さんとうちの子はいつも、ゲームの話で盛り上がるんですよ。<

大貫
最近、ゲームしていないんですけど。<

小松
うちの子どもたちは大貫さんの偉さがわかってないので、「ゲーマーの人いたじゃん」って。ゲーマーって大貫妙子様ですよ。<

大貫
音楽以外で何をしているのが楽しみかって、庭の草取りなんですよ。一日中していますよ。草を取っている時は瞑想状態に近く、無心になってしまって。あと、家の近くでものすごく綺麗に鳴く鳥がいて、その声を聞くのが毎日の楽しみ。本当によく歌うんですよ。複雑なメロディで音程が異常にいい。飼われている鳥かなと思ったら、別のところでも鳴いていて。一人で鳴いているのでオスだったらガールフレンド募集しているのかもしれないけどね。<


アンテナを立てていたからこその出会い





大貫
いわゆるネットとか、SNSとか全然に近い程やらないのですが、小松さんは好きですよね。

小松
ネットは、世界中の誰とでも、しゃべれるのがおもしろいんですよ。チャットで挨拶やディスカッションできるのが楽しい。かつてアルゼンチンの方との連絡は電話もFAXも高かったけど、今は無料。そのありがたみを謳歌しているんですよ。あと、英語のトレーニングだと思っていますね。日本に住んでいて、外国に出ないといけないという焦燥感があって、なるべく海外でいろんな人に味方になっておいてもらおうと思っています。

大貫
小松さんらしいね。小松さんがまた偉いのは、出演するライブの情報などをみんなにメールで送っていること。

小松
昔は、一通80円のダイレクトメールしか告知の方法がなかったから。今はネットがあって便利なんですよ。

大貫
見ると、行かないゃまずいかなと思って、でも、江古田・・・?ちょっと遠い、とか思いますよ(笑)。

小松
大貫さんにとって江古田は遠いですよね。

大貫
でもアンテナは立てています。自分のキャッチしたいものだけを立てているんですよ。そうすると、海外でも必ずキャッチできる。アンテナは磨いておくと、世の中、こうあったらいいなと自分が思っていると、同じことを思っている人はどこかにいる。それは、日本だけでなく。そのためにはいろんなところをひっくり返すのではなく、待っていると出会いがあるんです。

小松
なぜか、類は呼び寄せる。

大貫
そっちのほうが、男女、年齢、地域関係なくポイントで出会っていって、そうやって繋がっていくほうが、自分の好きなネットワークになる。あえて探したりしないでアンテナを出しているんです。

小松
それは素晴らしいですよね。

大貫
あとは、ずっと携帯を見ている人が多いけど、俯瞰力がないとダメ。がーんと空の上のまで行って、自分の今いる場所とか、環境とか社会や川の流れを見る。鳥のように上に行かないと見えないじゃない。実際に行っているわけじゃないですよ(笑)。イメージなんだけど、必ず見ようとしていますね。



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