恋と料理の関係性

古内東子さん(アーティスト)×落合務さん(料理人)

2016

04.10



「恋愛の神様、教祖」と称えられた歌手の古内東子さんとイタリア料理の先駆者で、日本一予約が取れないイタリアンレストラン「LA BETTOLA」の落合務シェフ。十年来の友人で、かつてはよく一緒においしいものを食べに行っていたというおふたり。今回のテーマは「恋と料理」。料理で恋愛はどう左右されるのか?

はじめてのデートはレストランへ!


古内
デートといったら食事ですよね。

落合
気楽にお話をしたい時にはお食事どうですかって誘うのがいい!お食事に行くと、普段、しないような話もするようになって、楽しいなと思うと、また一緒に食事に行きたいと思うしね。食事は自分の欲求を満たす部分だから、相手の隠れた部分が見えるとラッキーという感じになるね。


古内
食事って凝縮した時間ですもんね。

落合
相手に対する思いやりもあるし、相手への気遣いも知ることができる。


古内
男性はガツガツ食べる女性好きですよね?

落合
うまげに食べるのはいいね。口の周りを手の甲で拭いたりする仕草がいいんだよね。

古内
それが、かわいいんだ!

落合
かわいい。僕、今独身だから何言ってもいいんです(笑)。



料理上手は恋愛上手?


古内
プロフェッショナルな男性シェフからすると、女性が料理上手や下手かは気になるんですか?

落合
僕は気にならないな。料理が出来なかったら食べに行けばいいじゃない。そのほうが楽だし、美味しい料理が食べられるし、後片付けの心配もしなくていいし、失敗もない。家でばかりで食べるのも寂しいし、食事にいくこと自体が楽しみ。相手の違う部分も発見できたりするしね。

古内
今まで好きになってきた女性たちはどうでした?

落合
お料理の上手な女性とはあまり出会わなかったかなぁ。僕が料理作るからイヤだっただけかもしれないけどね。でも、一生懸命作ってくれたなら、焦げても食べようと思うじゃないですか!


古内
でも、褒めもしないとか?

落合
いやいや、どっかはいいところを見つけますよ。作ってくれたことに対するお礼や労いの気持ちは伝えないと。例えば、お皿いいねとかね。

古内
お皿褒められたら、薄く傷つきますけどね(笑)

落合
ランチョンマット素敵だねとか。

古内
それも薄く傷つく!

落合
薄味でおいしいねとか、僕の年齢考えてくれているんだねとかは言えるでしょ。何も悪く言う必要はないじゃない。商売ではないんだから気持ちを無にしたらダメ。

古内
お料理上手は恋愛上手ではないんですね?

落合
料理というより、思いやりでしょ。俺は今まで思いやりが足りなかった。だから最近、反省しているもん。

古内
それなら、古内東子の歌を聞いたら染みちゃうかもしれないですね。


日曜日の朝はパンケーキ!


古内
日曜日の朝は、パンケーキを焼くのが定番なんです。サンデーパンケークス。オシャレでしょ(笑)

落合
そういうことやるんだね。どんなスタイルのパンケーキなの?

古内
甘くない粉で、いいバターといいメイプルシロップのみ。

落合
シンプルでおいしそう!メイプルの甘さもいいんだけど、ちょっとお砂糖をかけるとおいしいよ。バターもフライパンで溶かして、焦がす寸前になったのをかけるとおいしいよ。その他に固まりのバターも乗せる。そうすると香りが違うんだよ。

古内
なるほど!いいこと聞いた。

落合
たぶん凝ると思うよ。もしくは、バターが溶けた時にグラニュー糖をスプーンで一杯くらいかけるとキャラメルっぽくなっておいしいよ。その時はメイプルいらないね。



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