今月ご乗船いただいているのは、カー・デザイナーの和田 智さんです。

日産自動車やアウディで、数多くの美しいクルマのデザインを手がけ、
独立された現在は、幅広い分野でプロダクト・デザインも手がけていらっしゃいます。

世界的なカー・デザイナー 和田 智さんに旅のお話をうかがっていきます。


ー その厳しさの中に得られるものがすごく多いから、これはお金にかえられない ー



干場「和田さんは、ヨーロッパに長く暮らしていたと思うのですが、今日はバカンスについて伺っていきたいと思います。日本人って、バカンスの楽しみ方って難しいと思うんですけど、どんな風に過ごされていたんですか?

和田「私はアウディに行って、わりと時間的にも仕事をしてましたから。バカンスのアイデアを練るのは、実は家内の役割なんですよ。当時はナビが無かったので、彼女が地図を持って、”本当に行けるのか?”みたいな山奥だったり、秘境の地に行くんですけど。
そういったナビも彼女の役割で、バカンスは家内が担当してやっていただいたなという感じですね(笑)。ヨーロッパにいたときは、暮らすと言っても、ドイツのメーカーに勤めているので、暮らし自体がドイツの暮らしそのものなんですよね」

干場「ドイツの暮らしとは、どういうものですか?」

和田「バカンスで4週間休むのは当たり前で、ホテルに行って、そこからは観光もしないんですよ。本もいっぱい読んで、美味しい料理をいただき、プールがあったり。出ても散歩に行く程度で、一日をのんびり過ごします。ヨーロッパの夏は23時くらいまで日が暮れませんから、ゆっくり散歩したりします」

干場「日本人って、どうしても、どこかに行くと急いじゃうじゃないですか」

和田「これから、特に日本の若者に世界に出てもらいたいと思うんですよ。別に日本の企業に勤める必要はなくて。世界の人達が日本の文化や感性を求めているから、どんどん出るべき。そうしたら、日本とは違う暮らしをする。旅行ではなくて、暮らさないと駄目なんですよ。
そうする事によって、暮らしの色んな見方、考え方、人の接し方、社会の接し方、社会の構成。自然に勉強しなければならないですから。そうすると、今度は日本との比較が出来るの。日本の良い所と悪い所がダイレクトに伝わってくるんです」

干場「そうする事で、さらに日本を良く出来るという事ですよね」

和田「その通りですよ。日本だけを見てても、成長出来ないですよ。世界に出て、どこでもいいんですよ。厳しい生活ですけど、その厳しさの中に得られるものがすごく多いから、これはお金にかえられない」

干場「プロヴァンスでのバカンスのお話をうかがいたいのですが、プロヴァンスはどのへんになるんですか?」

和田「僕らがいつも行っていたのはアヴィニョンにあるホテルで、少し内陸に入ったところですね」

干場「なぜ、そこに行かれたんですか?」

和田「家内が、色々調査していて、プロヴァンスに行くというのでぶ厚いホテルガイドを見ていたんですよ。そしたら、とてもいい感じのヴィラで、ちっちゃめで、プールの横にとっても可愛い犬がいたんです。彼女が『この犬に会いにいきたい』って(笑)」

干場「また、発想がすごいですね(笑)。それ、写っていても、いるかどうか分からないですよね?」

和田「でもね、いたんですよ(笑)。名前がジャスパーと言って、僕らは『ジャス』と呼んでいたんです。部屋の中にちょこちょこと入ってきて、昼寝をしていると横で寝たりしてるんですよ」

干場「名物犬ですね(笑)」

和田「彼女が素晴らしいと思ったのは、あの犬に目をつけて、実際に行ったら、これだけ僕らになついて。もう、ラブリーという言葉以外にはない状況ですね(笑)」


「クルーズのデッキから観る絶景や、クルーズでの食事は?」

保木「連休を利用して、イタリア地中海に行ってきたんですよ。
今回初めてポルトヴェーネレに行って、港が可愛かったですね。

小さな港町なんですけど、建物の壁の色がピンク、オレンジ、イエロー、薄いブルー、全部集まっているんですよ。
あれって、日本で行ったら東北の小さな港町の様な感じですね。

「チンクエ・テッレ 」って、イタリアの世界遺産なんですよね。

「チンクエ」はイタリア語で「5」という意味。
「テッレ」が、土地なんですよね。
「5つの土地」と書いて、「チンクエ・テッレ」

5つの小さい港があるんです。3つ回ったんですけど、海から観る景色は絶景だと思います。
陸の旅とはちょっと違う景色を船のデッキから眺められる、すごく良い街ですよ。

お食事についても、その土地の食事を楽しむというのは良いですね。
「チンクエ・テッレ 」であれば、魚介類のフリット、フライなどが新鮮です。旅ならではの楽しみですね」

クルーズ情報

「クルーズのデッキから観る絶景や、クルーズでの食事は?」

保木「連休を利用して、イタリア地中海に行ってきたんですよ。
今回初めてポルトヴェーネレに行って、港が可愛かったですね。

小さな港町なんですけど、建物の壁の色がピンク、オレンジ、イエロー、薄いブルー、全部集まっているんですよ。
あれって、日本で行ったら東北の小さな港町の様な感じですね。

「チンクエ・テッレ 」って、イタリアの世界遺産なんですよね。

「チンクエ」はイタリア語で「5」という意味。
「テッレ」が、土地なんですよね。
「5つの土地」と書いて、「チンクエ・テッレ」

5つの小さい港があるんです。3つ回ったんですけど、海から観る景色は絶景だと思います。
陸の旅とはちょっと違う景色を船のデッキから眺められる、すごく良い街ですよ。

お食事についても、その土地の食事を楽しむというのは良いですね。
「チンクエ・テッレ 」であれば、魚介類のフリット、フライなどが新鮮です。旅ならではの楽しみですね」