今月ご乗船いただいているのは、 雑誌『GOETHE』の編集長、舘野 晴彦さんです。
館野さんは、雑誌のお仕事だけでなく、書籍でも数多くのベストセラーを手がけていらっしゃいます。
また、テレビのコメンテーターとしてもご活躍されています。
編集者として、取材旅行をすることも多いという舘野さん。本日は舘野さんが学生時代に訪れた沖縄の旅についてうかがっていきます。

館野「大学1年の時に、入ってすぐに先輩から夏を空けておくようにと言われたんですよ。「はい」と、ただ答えて。18歳くらいの時ですね。しばらくしたら、「沖縄行くから」と言われて、「わかりました」と。それで、しばらくしたら「向こうでアルバイトするから」と言われたんですよね。いよいよ出発の日になって、うちの母親に「あんたどこ行くの?」って、聞かれたんですよ」
干場「それは言われますよ(笑)」
館野「それで、「沖縄のどこ行くの?何しに行くの?」と聞かれても、「わからない」(笑)、呆れられたのを覚えてますね。沖縄の那覇に行くと、マンションみたいなところに連れていかれたんです。「しばらく、ここで添乗員のアルバイトをしてもらう」と言われるんですよね(笑)」
干場「え?添乗員ですか(笑)」
館野「沖縄は初めてなんですけど。もう時効だから許されると思うんですけど、どんなお客さんに何聞かれても、初めてとは絶対に言うなと一番最初に言われました(笑)」

館野「僕なんか、当時は真っ白で、どう考えても"らしく"ないんですよ。格好も普通にスラックスはいて、ポロシャツ着てて、先輩はそれっぽく振る舞えと言ってましたね。それで、お客さんのお迎えに行ったりして、2日目くらいには与論島に行ってもらうという事になったんですよ。お客さんは添乗員だと思ってるから、色々聞いてくるんですよね。「あっちの島はなんですか?」とか、それは想定問答だから、前日に教えられてるんですけど、いきなりはわからないじゃないですか?だから、「なんだと思いますか?」って聞きましたね(笑)。本当、無茶苦茶でしたね」
干場「ひどい先輩ですね(笑)」
館野「それでも、ほとんど、毎晩の様に地元の人と食事に行ってました。女の子とは一回も行ってないんですよ。バイトの先輩も、学生の東京から来た人達も、みんなごはんが終わると、楽しくどっか出かけたり、花火とか行っちゃうんですよね」
干場「それは完全にあてがわれてましたね(笑)」
館野「そのおじさん達は素敵だから、すごい可愛がっていいただいて、生涯忘れないくらいに感動しました。島を出る人達は、送り出すんですよね。その時に港で残る人間は踊る風習があるんですよね。そこで、男気がある残る人間は激流に飛び込むという儀式があって、それで毎回飛び込まされてました(笑)。必死になって帰って来たら、先輩達は帰ってるんですよ」
干場「それは先輩達にやられましたね(笑)。でも、最高の思い出ですね」
館野「僕が帰る時は、バイトの先輩達や地元の人達が海に入ってくれたんですよ。それには泣きましたね」
干場「良い話ですよね、ウルルン滞在記みたいな感じですね」
館野「編集者をやってると、旅を生活に盛り込んでる方が、色んなクリエーターとして創造されてる気がするんですよ。じっとしてないというか、今は言葉も堪能だし、カードもあるけど、やっぱり言語とか貨幣価値が違うところに行くと、言ってしまえば丸裸にされる状態じゃないですか。その状況に身を置く事を、心がけてらっしゃる方が、すごく色んな事をしてる気がしますね。今思えば、僕の原点は連れていかれた沖縄だったと思います。お金も持ってなかったし、環境もわからない、地元の言葉もわからなかったですからね」

「たくさんのツアーや船がありますが、自分に一番合った船。旅先を見付けるコツを教えて下さい」
保木「今、世界を周遊している船は300隻~400隻くらいあるんですよ。
日本の船は3隻なんですよ。それだけ多くの船があると迷いますよね。
33歳の男性という事なので、ラグジュアリー船になるとお値段もはるし、
年齢層も高い事が多いので、私のオススメはプレミアム船とかカジュアル船の、
施設が充実してる船に乗ると楽しいかもしれないですね。
料金的には抑えられるんですけど、お食事が別だったり、お酒が別だったりするので、
予約の時に、旅行代理店さんとちゃんと何が含まれているか、含まれていないか、
そのあたりも相談をしてからご予約された方がいいですね」
クルーズ情報
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