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暮らしに役立つ情報や気になるトピックを深掘りしていく番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」。
番組パーソナリティの青木源太と足立梨花が、毎回、専門家をゲストに招きトークを繰り広げ、
印象に残った“推し”をコレクションしていきます。

青木源太・足立梨花 Sunday Collection

暮らしに役立つ情報や気になるトピックを深掘りしていく番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」。番組パーソナリティの青木源太と足立梨花が、毎回、専門家をゲストに招きトークを繰り広げ、印象に残った“推し”をコレクションしていきます。

2022.09.25

#(ハッシュタグ)で語ろう! 2025年大阪・関西万博



2年半後に開催される【2025年日本国際博覧会】いわゆる万博に向けて、様々な企業や人が一つのテーマに沿って、動き出しています。
また、今回の万博は見て、体験するだけでなく、あなたも参加できるプロジェクトも!
今回は、「#(ハッシュタグ)で語ろう! 2025年大阪・関西万博」というテーマで深掘りしました。


青木  足立さんは万博に行ったことはありますか?

足立  万博跡地には行ったことがあるんですが、開催中の万博に行ったことはないです。
青木さんはありますか?

青木  私は、当時2歳の時に1985年開催のつくば万博に行っていたらしく、その時に書いた手紙が20年後に届いて、行ったことを知りました。

改めて万博を簡潔に説明しておくと、その始まりは1851年。
ロンドンのハイドパークで開催された『第1回ロンドン万国博覧会』です。
万博と言っているんですが、現在の正式名称は国際博覧会です。
万博では、人類が築き上げてきた最先端の技術や芸術を世界に発信していて、実際、1853年に開催されたニューヨーク万博では「エレベーター」が、1876年のフィラデルフィア万博では「電話」が展示され話題を集めたそうです。

足立  今では当たり前ですが、当時は画期的だったんですね。

青木  万博を通じて、いろんな文物が世界中に広がっていったし、影響を受けた方も多いんです。
例えば、渋沢栄一はパリ万博に行き、西洋の最先端の技術に触れ、日本に取り入れようと思ったとか。

足立  万博ってすごいんですね。

青木  そんな世界が注目する万博、これまで日本で開催されたのは5回です。
1970年大阪で開催された『日本万国博覧会』、
1975年の『沖縄国際海洋博覧会』、
1985年茨城県の筑波で開催された『国際科学技術博覧会』、
1990年再び大阪で開催された『国際花と緑の博覧会』、
そして、愛知で開催された『2005年日本国際博覧会』。

足立  愛知の万博は『愛・地球博』とも言っていましたよね。
モリゾーとキッコロが公式マスコットキャラクターですよね。
当時、私は13歳でした。

青木  では、この五つの万博のうち、もっとも総入場者数が多かったのは、どの万博だと思いますか?

足立  1990年の大阪でしょうか?

青木  答えは、1970年の『日本万国博覧会』、大阪万博だったんです。
総入場者数は約6,422万人。
当時の日本国民のおよそ半分以上が行っているんです。
アジアで開催される初の国際博覧会であり、また日本の高度経済成長期の勢いなどもあり、今でも語り継がれるほどの一大イベントになったんです!
この時のテーマは【人類の進歩と調和】。
展示された新しい技術や商品の一部をご紹介しますと、『ファミリーレストラン』『ワイヤレステレフォン』『電気自動車』『動く歩道』
今、私たちの生活を便利してくれている物も、当時から展示されていたんです。

万博は、地球規模の様々な課題に取り組むために、世界各地から英知が集まる場所です。
技術の進歩がいかに私たちの暮らしを豊かにしてくれるのか、そんなことも感じさせてくれるイベントなんですよね。

足立  何が展示されるのが楽しみですね。

青木  アポロ宇宙船が持ち帰った「月の石」を見ようとアメリカ館には行列だったと当時のニュース映像が流れたり、芸術家・岡本太郎さんがデザインした『太陽の塔』とか。

足立  『太陽の塔』を見ると、大阪来たな〜と感じますね。

青木  ちなみに、あのパリのエッフェル塔も、渋沢栄一が行ったという1889年のパリ万博の時に建てられたものだそうですよ。
このように万博で披露された人類の英知はミャクミャクと今に受け継がれているんです。

そんな万博が2025年、再び大阪で開催されます! あと931日です。
ここからは、スペシャリストに伺っていきましょう!
経済産業省 博覧会推進室長の土屋博史さんです。

足立  早速ですが、土屋さん!
2025年の大阪・関西万博について教えてください。

土屋  今回の大阪・関西万博の正式名称は【2025年日本国際博覧会】です。
2025年4月13日から10月13日まで184日間、大阪市臨海部の夢洲で開催されます。

青木  7月の1,000日前カウントダウン記念イベントでは、公式キャラクターの愛称が【ミャクミャク】と発表されました。
ミャクミャク、どんなキャラクターだっけ? と気になった方は、是非、SNSで【#ミャクミャク】と検索してみてください。
画像や動画がいろいろアップされていて盛り上がっています。
ちなみに、ミャクミャクは細胞と水が一つになったことで生まれた、不思議な生き物。正体は不明。いろいろな形に姿を変えられるとか。
ミャクミャクのイントネーションも自由なんだそうです。

また、今回の万博のテーマは【いのち輝く未来社会のデザイン】、コンセプトは【未来社会の実験場】と、既に発表されています。

土屋  はい。「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマは、万博に関わる全ての方々に「いのち」について、改めて考えていただくきっかけとなり、一人一人が持つ可能性を最大限に発揮できるような社会の実現を目標として掲げたものです。
そして、このテーマの実現に向けて、「未来社会の実験場」をコンセプトに掲げました。
未来社会を考えるだけでなく、参加者の皆さんに体験いただくことによって、未来社会をリアルに描き出そうというこの試みが、2025年大阪・関西万博の最大の特徴です。

足立  「未来社会の実験場」ということは、今回も新しい技術がたくさん披露されると思っていていいんですよね?

土屋  はい。具体的には、空飛ぶクルマといった未来のモビリティや、自動運転による新たな移動体験をご紹介できたらと考えています。
このほかにも、多言語同時通訳や最新デジタル技術を活用しながら、世界中の方々が万博に参加できるような取組も計画しています。
また、今回の万博は展示を見るだけでなく、世界中の方々がアイディアを交換し、未来社会を「共創」、つまり共に創ることなどもコンセプトに掲げていて、皆さんにも参加してもらえるプログラムもあるんです。

青木  ここからは、まず今回の万博の目玉となる【いのちの輝きプロジェクト】をご紹介していきます。
このプロジェクトでは、各界で活躍する8人のプロデューサーがそれぞれの担当テーマを基に、「いのち」を考えるきっかけを与え、創造的な行動を促すような体験を提供する展示パビリオンを展開する予定です。
小山薫堂さん、落合陽一さんなど、テーマ「いのち」というのはありますが、それぞれのアプローチでパビリオンを展開するということです。

足立  どうやってテーマである「いのち」にもって行くんでしょう。

青木  石黒浩さんは、人と関わるロボットやアンドロイドサイエンスが専門ですから、ロボットを使ったパビリオンになるかもしれませんし、福岡伸一さんは、生物学者ですから、正に、「いのち」そのものを研究されている方です。
土屋さん、楽しみですね!

土屋  「いのち」をキーワードにそれぞれの企画概要を拝見していますが、食、ロボット、生き物、遊び、メタバースなどいろんな要素が盛り込まれて、着々と準備が進んでいます。是非、楽しみにしていただけたらと思います。

青木  これからベールが一枚ずつ剥がされていくのが楽しみです。
そして民間パビリオン、こちらも非常に気になります。

土屋  民間パビリオンは、出展する企業や団体が、この万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に沿って様々な工夫が凝らされ、それぞれの個性を活かした展示や演出を行うことにより、来場者に未来社会を体験してもらい、感動と共感を与えるパビリオンの実現を目指しています。

青木  足立さん、何か気になるのはありますか?

足立  よくぞ聞いてくださいました。
手元にある資料の中で、最初に目に入るのは、やっぱり、バンダイナムコですね。そして、やっぱりガンダムをやるでしょ! と思っています。

青木  パビリオンの名称は『ガンダムパビリオン』。まだ仮の名称ですけども。

足立  世界中に知っている方もたくさんいますし、アニメとしても有名ですから、いろんな人が気になるパビリオンを展開してくるのでは? と思いますね。

青木  あと、吉本興業社は“waraii”(ワライ)が世界語になることを夢見て、笑いの「チカラ」を世界の子どもたちと一緒に示していく何かを構想中みたいです。
今の資本主義社会においては、企業が果たす役割というのは影響も含めて大きいですから、企業も民間パビリオンに出店することで、万博に関わっているんですね。

そして、今回の万博は見るだけでなく、私たちが誰でも参加できる『TEAM EXPO 2025』というプログラムもあるんです。

土屋  はい。『TEAM EXPO 2025』は、皆さんから万博に関連する様々なアクションを募集する参加型プログラムです。
例えば、「ゆるミュージックほぼオールスターズ」は、「世界の音楽弱者をなくす」をテーマに、誰でもすぐに弾ける「ゆる楽器」を使いながら、誰もが合奏に参加できる体験を提案・提供されています。
独自に万博の応援ソングも作成していただきました。
こうした様々な取組を、非常に多くの方々から、9月現在、850件を超える勢いで登録いただいています。

足立  850件を超える、それはすごいですね。
他にはどのような活動が登録されているんですか?

土屋  例えば、大阪府内の高校の軽音楽部の学生さんたちが万博の応援ソングを作成しYouTubeで動画を公開しているほか、認知症や高齢者の方々による2025年に向けた折り鶴100万羽プロジェクトなどが登録されています。
このほか、大阪以外でも、愛知県ではVTuberを用いたリアルとバーチャルでの情報発信、福井県では高校生が未来社会について考える全国高校生プレゼン甲子園の開催など、全国各地で多くの方々に万博の盛り上げに貢献いただいております。

青木  『TEAM EXPO 2025』はこのほかにもたくさんの取組があり、今も募集をしているとのことです。
是非、大阪・関西万博の公式サイトから『TEAM EXPO 2025』の取組をチェックしてみてください。
サイト内の共創チャレンジを参考に、自分でも万博開幕までにできることに挑戦してみてもらいたいですね。

土屋  2025年大阪・関西万博まであと931日です。これから2年とおよそ半年を掛けて、皆さんと一緒に「いのち輝く未来社会」を創り上げていければと思っています。
また、SNSなどで大阪・関西万博について「#Join2025(ハッシュタグ ジョイン ニーゼロニーゴー)」を付けて、発信や検索をしていただけたら嬉しいです。
一緒に大阪・関西万博を盛り上げていってもらえたらと思います!

足立  今日の話の中で気になるものがたくさんあったんですが、私が一番印象に残ったのは「ミャクミャク」。「ミャクミャク?」
公式キャラクターのイントネーションが自由で、今の時代にも合っているし、魅力的だと思いました。
一部、ネット上では「ミャクミャク“様”」と呼ばれているそうです。
もっと多くの方に知って欲しいと思いました。気になる存在になりました。

青木  そうですよね。受け止め方は自由と言われた方が積極的に関わりたいと素直に思いますよね。
私が今日の話の中で印象に残ったのは「未来社会の実験場」です。
未来社会を考えるだけでなく、参加した皆さんが体験することによって、未来社会をリアルに描き出そうとする試み。
今の段階では、未来のことでしょ! と思うことも、いずれは現実になる訳ですから、先取して体験できるのは楽しみですね。


【 関連リンク 】
・公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
 https://www.expo2025.or.jp/

・大阪・関西万博(METI/経済産業省)
 https://www.meti.go.jp/policy/exhibition/osaka2025.html