取材日記

TOKYO FMが誇る報道スポーツチームが総力を挙げて取材します。
ラジオならではのハートフルなスポーツ報道をお送りします。

200キロを意識‐重量挙げ・八木選手

リオデジャネイロオリンピックの開幕まで、
今日であと50日となりました!
リオオリンピックの選手村が、
このほど建設事業主のリオ市から
大会組織員会に引き渡されました。
開幕がだんだん近づいてきてますね!

さて、今回は、重量挙げ女子53キロ級代表の
八木かなえ選手に注目。
2大会連続のオリンピック出場をきめた23歳は、
前回のロンドンの頃からキュートなアスリートとして
注目されている存在です。



神戸生まれの八木選手。
重量挙げを始めたのは高校に入ってから。
大学時代は金沢で過ごして、大学を卒業してからは
神戸の母校で高校生と一緒に練習しています。
ここ数年はケガもあって苦しみましたが、
それでも、5月の日本選手権では
トータル194キロで連覇を達成して、代表入りを決めました。

その八木選手は、
リオに向けての意気込みをこう話していました。

「今までは結構試合で緊張してしまって
 力が出し切れなかったりとか、
 練習で挙がってた重量なのに
 試合で挙がらなかったりとかってことが
 多かったんですけど、
 そういう経験をたくさん積むことで、
 しっかり試合にあわせることができるようになってきました。
 記録も大事ですけど、
 やっぱり一つでもいい順位をとれるようにって思ってると、
 おのずと記録もついてくるんじゃないかなと思ってます」

八木選手は、
前回のロンドンは、
先輩がとってきた出場枠に入って出たけど、
今回は自分の力で選手権優勝をもぎとり、
オリンピックに行く、その違いがあるとも話していて、
リオでは8位入賞を目指して戦います。


ちなみに、これまでの自己記録はトータル199キロ。
「頭の中では200キロというのはある!」とも話しています。

高校時代の2008年から指導している横山コーチと
二人三脚で歩んできて、2度目の大きな舞台に
臨むことになります。

重量挙は、リオでは開幕直後の
8月6日から競技が始まりますよ!


■鈴木晶久
  • 20:30

トップアスリートを支える秘密基地!トレセン!

昨日は、トレーニングセンターの中にある「託児所」が大活躍!
というお話をご紹介しましたが、
今日はトップアスリートには欠かせない
その「ナショナルトレーニングセンター」をご紹介します!



トップレベルの選手たちをサポートし育てていこうということで、
ナショナルレベルのトレーニングの活動拠点として
2008年にオープンした施設。

トレセンには競技別の専用練習場である
「屋内トレーニングセンター」、「陸上トレーニング場」、
「屋内テニスコート」、
そして宿泊施設の「アスリートヴィレッジ」が併設されています。
 
屋内トレーニングセンターは、地上3階、地下1階からなり
柔道や体操、卓球など10競技の専用練習場を設けている他、
プールやウエイトトレーニング室、研修室、
コーチ室などの共有施設も設けられているんですね。

体操の跳馬で使う器具は、普段国内大会で使用しているものと
今回のリオ大会で使われるものが大きく異なるということで
先日、このリオで使われるタイプのものがトレセんにも導入され
選手たちはその器具で練習に臨んでいます。

また同じ敷地内には「国立スポーツ科学センター」も併設。
ここではスポーツ科学・医学・情報などの先端的な研究のもと、
充実した最新施設、器具・材料を活用しながら、
各分野の研究者、医師など専門家集団が連携しあって
選手たちをサポート!
つまり、スポーツを科学的に分析してサポートする施設なんです。

そんなトレセンの施設内は機密事項も多いということで、
普段はなかなか入ることが難しいのですが、
しっかり取材してきましたよ。

まずお話しを伺ったのは・・・
広いトレセン内で清掃を担当しているベテランの方!

とにかく初めは、その広さ・大きさに愕然としたそうですが、
気さくに、そして元気よく挨拶して下さる選手たちに
感動したそう。
そして、清掃に入っても、意外と練習場がキレイで驚いた!と。

つまりそれは、選手たちが練習後、自分たちで使った場所は
ちゃんと自分たちで掃除している!ということ。

「一流のアスリートはやはり違うなぁ!」と感じたそうです。

確かに体操の取材に行っても、練習後、
モップを持った選手たちが一列に並んで
一斉にモップ掛けをしている姿をよく目にしますね。

以前、ある選手にインタビューした際、
自分たちの練習場には常に感謝の気持ちを持っているので、
その思いを込めてキレイに保てるように努力していると
話されていました。

そしてトレーニング施設の隣に位置するのが
「アスリートヴィレッジ」と呼ばれる宿泊棟!

来日したIOC(国際オリンピック委員会)の統括部長が、
民間のホテルではなくこのアスリートヴィレッジに宿泊し、
「5つ星ホテルのようだ!」と感激したことでも有名。

食堂やインターネットルーム、図書学習室など
様々な施設が集まっていて
特に注目なのが、男湯・女湯がそろう「大浴場!」

ちなみに大浴場の隣には売店があるのですが・・・
その売店の方に調査した所、売れ筋商品は・・・
「アイスクリーム」と「雑誌」でした。
ガリガリ君が人気だそうです。
一流アスリートも意外と普通なのですね(笑)

そしてラストは、アスリートヴィレッジにある食堂
「さくらダイニング」。

このさくらダイニングには常に栄養士の方がついていて
相談に乗るなど、キメ細やかな対応がなされています。
食事の出し方にも工夫があって、和洋折衷、
バリエーションに富んだいくつもの種類の小鉢が用意され、
その小鉢ことにカロリーなどが表示。

つまり、自分でカロリー計算をしながら食事をとることが出来るのです!

栄養士の方にお話を伺ったところ・・・
「トレセンにこもり、外の季節感を味わえない選手たちも
多いことから、せめてお料理だけでも
四季を感じられるものにしたい」と話していました。
色んな所に気遣いが施されているのですね。

正に、縁の下の力持ち的な存在のトレセンスタッフ!
様々な角度からサポートしてくれる方たちがいるからこそ、
選手たちも最大限の力を発揮できるんでしょうね!

■柴田幸子
  • 10:50

ママアスリートを支える「託児室」

きょうは「ママアスリート」を支える取組について!

以前このコーナーでもご紹介したように、
リオではママとして子育てしながら競技生活を送る
「ママアスリート」の活躍も期待されています。

そんなママアスリートの一人が
フェンシング女子エペ代表の佐藤希望選手なのですが、
佐藤選手の競技生活と子育ての両立を支えたのが
ナショナルトレーニングセンターに設置された
『託児室』なんです。



日本のトップアスリートが集う、
ナショナルトレーニングセンターには
3年前に、「託児室」が開設されました。

佐藤選手は復帰後からずっとこの託児室を利用。
毎朝、2歳の長男・匠君を託児室に預けてから、
トレーニングに励み、お昼には1時間、ふたりでお昼寝。
その後、午後のトレーニングをして、
夕方、匠君のお迎えをするという生活を送ってきました。

匠くんもこの生活に慣れていて、
「ママは練習。ぼくは先生と遊ぶ」と話しているそうです。

佐藤選手は、
「今後の若い選手たちにとって、
ママでもオリンピックやメダルを
目指すことが出来るという見本になれたらと思うので
リオでは、メダルは獲得してきたいと思っています。」
と語っています。

実際、ママアスリートの数はまだまだ少なく、
ナショナルトレーニングセンターに
託児室があることを知っている選手も多いとは言えません。

佐藤選手がリオで活躍することで、
若手の選手たちにとっても、
「ママアスリート」という選択肢が浸透していくといいですね!

■中村
  • 19:32

大会中に大統領が失職!?

リオオリンピックの開幕まで2カ月を切りましたね。
開幕が近づいてくると、たいてい準備は間に合う?
間に合わない? なんて話になりますが…(笑)
準備とは別に、
いま、ブラジルでは政治の混乱が深まるばかり!

ブラジルのルセフ大統領は、
国家会計を不正に操作したとして休職中。
さらに、ブラジル上院の特別委員会は、このほど、
ルセフ大統領の弾劾手続きの日程を決め、
8月のオリンピックの真っただ中にも、
「大統領失職!」の可能性が出てきたんですね。
オリンピックで世界が注目する時期に
ブラジルでは政治の混乱ぶりがあらわになりそうです…


そして、南米初のビッグイベントに向けて、
現地では準備が大詰めに!
メイン会場のオリンピック公園は
「98%完成!」ということですが、
夜になると、臨時の照明のもとで
建設作業が続いている現場があって、
多くの空調設備がむきだしのままになっているとのこと。

また、6月12日までオリンピック公園の中の
「カリオカアリーナ」で行われていた、
バレーボール女子のワールドグランプリでは
日本チームもプレー。
コートや観客席は完成していましたが、
競技場の外では、いろいろなところで工事が続いています。
真鍋監督は、舗装されていない道路を見ながら、
「皆さん、ここに来たら『オリンピックができるのかな』って
 思うんじゃない?」と話した一方で、
木村沙織選手は、
「想像通り。海外ってそんな感じかなと思って、
 あまりびっくりも してないけど、
 ちょっとは心配」と笑顔を見せていました。
オリンピックを3回も経験していると、余裕です!

会場以外にも、交通網の整備にも不安要素が。
地下鉄の新しい路線の開通に遅れが出ています。
リオ市のなかで、宿泊施設が集中する東部と、
メイン会場のオリンピック公園がある西部をつなぐ
地下鉄の新路線は工事が続いています。
はじめは7月5日開通予定だったのが、
開幕4日前の8月1日に延期。
多くの人が移動に使うと思われますが、
ある作業員は「期限内に引き渡せるかは神のみぞ知る」と
笑って話していたそう…

このほか、治安や「ジカ熱」も心配されます。

開幕が近づく中、テスト大会はすべて終わり、
25以上の競技会場が試されました。
オリンピックスタジアムの陸上トラックなどの会場が
選手に高い評価を受けましたが、
体操の会場では何度も停電が起きて
運営に不安を残しています。

予断を許さない作業は
8月5日の開幕直前まで続きそうですね。


■鈴木晶久

  • 19:30

「感謝ノート」で叶える金メダル!

きょうは、トライアスロン女子・リオオリンピック代表の
上田藍選手をピックアップします!

上田選手は、今回のリオで、
オリンピック3大会連続出場の日本女子のエース。

そんな上田選手が2006年から続けているのが、
夜、眠る前に書くという「感謝ノート」。
「感謝ノート」とは、未来のことを実現した、と想定して
「ありがとうございました。」と感謝の気持ちを書くというもので
イメージトレーニングの一環として行っているそうです。
前回ロンドン大会は39位に終わりましたが
上田選手は、その夜から
「リオオリンピックで金メダルを獲得することができました。
ありがとうございました。」と書き続けています。

上田選手は「感謝ノート」を続ける理由について、
「自分は、感謝ノートを書いて目標を実現してきている、
失敗しても書いたことで、克服してきた経験も目に見えるので、
ノートは欠かせない必需品です。」と
話しています。

ちなみに、これまでノートに書いた7割程度は
達成できているそうですよ。

イメージを描き続けてきたリオでの金メダル獲得、
是非実現してほしいですね!

■中村
  • 17:00
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