取材日記

TOKYO FMが誇る報道スポーツチームが総力を挙げて取材します。
ラジオならではのハートフルなスポーツ報道をお送りします。

女子バレー、リオ出場決定!

4大会連続のオリンピック出場を決めた女子バレーを
ピックアップ!



東京体育館で行われた、
オリンピック最終予選のイタリア戦で、
日本は2対3で敗れはしましたが、2セットをとりました!
これで、この大会の4位以内が確定。
試合の途中に、リオ出場が決まりました!!!

会場では、「ニッポン!ニッポン!」と大きな声援がとぶ中、
オリンピック出場が決まった瞬間、選手は笑顔に。
そして、お客さんは立ちあがって、
スティックバルーンを激しく叩く、
大きな日の丸を振る、と大盛り上がり!!
また、観客席には「リオ出場おめでとう!」のプレートも
すぐに出て、会場全体が興奮状態に!
 
主将でエースの木村沙織選手は、
気迫に満ちたプレーでチームをぐいぐい引っ張り、
なんと31得点をあげる活躍で、オリンピック出場権をつかみました!
試合後、木村選手は、この試合にかけた強い想いを
こう打ち明けてくれました。

「絶対に今日(オリンピック出場を)決めたいという気持ちも
強かったですし、変な迷いもなく、
もう思いっきりいこうというふうに思ったので、
やっぱり自分たちで、自分たちの力で、
オリンピックの切符っていうのは取らなきゃいけないし、
勝ってはいたけど、あまり内容がよくなく勝ち進んできたので、
まず今日(オリンピック出場を)決めれたことに
良かったと思います」

木村主将は、このイタリア戦で
力強いスパイクをバンバン決め、
相手の高いブロックを打ち抜いていました。
真鍋監督は、「久しぶりに木村のスパイクがすごかった。
背中から『炎』が出ているような感じがした」と絶賛!

前回、4年前のロンドンオリンピック最終予選では、
オリンピック出場が最終日まで分からず、
しかも、他のチームの結果も踏まえてようやく決まる、
という苦しさがあっただけに、
今回の出場決定の嬉しさは格別のようでしたね。

木村選手は、出場決定の嬉しさをかみしめながらも、
「自分たちの弱さや、もろさを
みんなが試合を通して感じていると思うので、
オリンピックでもっと日本らしいバレーをするために、
この大会の反省を
しっかり皆でしなきゃいけないと思います」
と本番に向けて、早くも気持ちを切り替えていましたよ。

最終戦で、日本はオランダに3対2で競り勝って、
アジアで最も上位の3位で大会を終えた。
オリンピック本番の1次リーグでは、日本は、
オリンピック3連覇を狙う地元・ブラジルのほか、
ロシアや韓国などと同じ組。厳しい戦いになりそうです…

女子バレーチームは、
オリンピック2大会連続のメダル獲得へ向け、
ここからさらなる成長を目指します!


■鈴木晶久

  • 17:00

日本生まれの五輪競技“ケイリン”に注目!

きょうは、自転車種目のなかでも、
日本生まれのオリンピック競技“ケイリン”に注目します!
ご紹介したいのは、
今回が初めてのオリンピック出場となる、脇本雄太選手!



脇本選手は、福井県出身。
中学時代までは運動経験はほとんどありませんでしたが、
高校から競技を始めて、すぐに才能を開花。
高校2、3年時には、国体1キロタイムトライアルで連覇しました。

競技の支えとなったのは、母子家庭ながら、
女手一つで5人兄弟を育ててくれた脇本選手のお母さん。
高校時代の国体優勝を喜んだ母から
「日本一になったんだから、今度は世界一になって」と言われ、
オリンピックを目指す原動力となったそうです。

そのお母さんが2011年に癌のため、亡くなります。
母との約束を守るためにも、
脇本選手はリオ五輪でのメダル獲得を目指しています

そんな脇本選手、
今年3月のトラック世界選手権ではケイリン5位入賞!
メダルが狙える位置につけています。
脇本選手は、
リオに向けた意気込みについて、こんな風に語っています。

『僕を育ててくれた母親が
「オリンピックを見てみたい」と言っていたので、
僕も、その気持ちに応えようと必死で頑張ってきました。
今回、初めてのオリンピックの大会に出ることが出来て、
本当に光栄です。
先日行われた世界選手権でも良い成績が取れたので、
もっと自分が改善できるところを改善して、
メダル獲得へ、しっかり頑張っていきたいなと思っています。』

ちなみに、脇本選手の弟の勇希さんも、
脇本選手が通った福井県立科学技術高校で
自転車競技に取り組んでいて、
アジア・ジュニア自転車競技選手権大会の日本代表に選ばれています。

脇本選手には、「弟にリオでの自分の活躍を見せたい。
そして東京五輪には弟と一緒に出たい」という想いもあるそうです。

亡くなったお母さんとの約束、
そして弟との東京五輪出場という夢に向かって、
脇本選手がリオの舞台で
どんな活躍をみせてくれるのか、楽しみですよね!

■中村
  • 18:13

ママさん選手にも注目!

多くのオリンピックプレーヤーがいる中で、
ママをしながらリオでの戦いに臨む選手もいます!

ママさん選手でいうと、
バレーの荒木絵里香選手をはじめ、
フェンシングの佐藤希望選手、
7人制ラグビーの兼松由香選手らは、
ママさん選手として競技生活と子育てを両立している日々。

出産で競技生活を離れたブランクを埋めて、
オリンピック出場権をとる、というのは実に険しい道ですが、
そのぶん、オリンピックに行けることが決まると、喜びは格別!

その一人、リオ出場を決めた、
フェンシング・エペの佐藤希望選手は、
こんなふうに話してくれましたよ。

「もう最初はホントに筋肉も全部落ちて、
 (オリンピックに)行けるなんて
 まったく思ってもないぐらい一般の人の体形に
 戻ってしまっていたので、
 正直初めのスタートはちょっと不安でいっぱいでした。
 (オリンピック出場が)決まったときはすごく嬉しかったです。
 フェンシングの練習しているときは、
 もう子どものことは忘れてフェンシングを集中してやって、
 終わってからは子どもとの時間で、
 すごいリラックスしてのON、OFFのメリハリができたのが、
 すごい子どもができてからよかったなというふうに思います」

2歳の男の子をもつ佐藤選手は、
「子どもがいるから精神的にゆとりが出るようになった」と、
出産がフェンシングにいい影響を与えてくれるようになった、
とも明かしています。
遠征などで移動するときは、子どものムービーを見るそうで、
リオにも「子どもが踊っているムービーなどを持って行きます!」
と話してくれました。

また、7人制ラグビーの兼松由香選手は、
小学校2年生の女の子をもつママさんラガー選手。
チームメートからは「ゆかあさん」と呼ばれ、
他の選手の相談にものる存在です。
子どもが小さいときは、遠征で離ればなれになると、
やっぱり「さびしかった」とそうですが、
いまとなっては「そこは乗り越えた。
そんなことは言ってられないですよね」と笑って当時を振り返って、
ラグビーだけでなく、子育てを通して
自分も成長したと明かしてくれました。
OFFのときは、なるべく子どもと過ごすように心がけていて、
「娘との時間を最優先しています!」とも。


ママさん選手からは、子育てとの両立は大変なところもあるけれど、
競技生活とプライベートにメリハリがつくとか、
子どもの存在がモチベーションになるとか、
競技の結果を子どもが喜んでくれるのが何より嬉しい、
といった声もありましたよ。

リオでは、ママさん選手の活躍にも注目ですね!


■鈴木晶久

  • 20:00

実力を兼ね備えた陸上界のアイドル!土井杏南選手!

きょうは、昨日もお届けした陸上短距離界から
美上アスリートとしても人気の高い
【土井杏南(どい・あんな)】選手をご紹介しました。



土井選手と言えば・・・
現在は大東文化大学に通う20歳。
4年前のロンドン五輪では、高校2年生(16歳)で
4×100mのリレーメンバーとして五輪に初出場!
日本陸上界で「戦後最年少」の五輪出場選手となりました!

現在も破られていない「中学100m」の日本記録保持者で
100mの自己ベストは「11秒43」だそうです。 

その可愛らしいルックスから「陸上界のアイドル」とも!
直接インタビューさせて頂いたのですが、
素直で礼儀正しく、誰からも好かれる素晴らしい女性!
私もお会いして一瞬で大好きになっちゃいました。

そんな土井選手にお話し伺いました。
「中学や高校の記録を残せた時や、1位でゴールした時に
ワーっという声が響き渡って、それは好き。
このためにやってきたという思いもあるので
とても嬉しく思う。
一度経験しているので、リオでは個人種目に出て
しっかり出場して、良い結果を残すというのが目標。
今、ディズニーのツムツムというゲームにはまっていて
時間さえあればツムツムしている。
古いんだけど、ジュディマリのオーバードライブは
お母さんがよく聴いていて。車でよく流してくれていて、
たまたま小学校の陸上クラブに行くときや
帰る時に車で流れていて、好きになった。
テンション上がる!試合の時は聴いている。」

ジュディマリ」が・・・お母さん世代!
わ、わ、若いですよね(笑)

そして今の大学生の流行は「ツムツム」だそうです(笑)

土井選手と二人三脚で頑張る大学陸上部の
佐藤真太郎コーチは、
実はボブスレーの元オリンピック代表選手!
あの「下町ボブスレー」で話題になった
ボブスレー日本代表の一員で
2年前のソチオリンピックに出場されました。

土井選手もその時のコーチの雄姿は見ていたそうで、
「オリンピックの舞台は違うけど、
先生もトップで戦っているので
自分自身も、もっともっと頑張らなければ!」
と思ったそうです。

東京五輪でも期待がかかる若手のホープ!
その夢の舞台ではずっと昔からの目標である
「100mを10秒台」で走りたい!という夢があるそうで、
その夢を実現させるためにもまずはリオで
結果を残してほしいですよね。



陸上のオリンピック代表は
来月行われる日本選手権で決定します。
土井杏南選手にも注目していきましょう!

■柴田幸子
  • 16:55

陸上・男子100メートルの熾烈な戦い!

リオ代表をめぐって
陸上・男子短距離では熾烈な戦いが!!

先日おこなわれた
陸上の「ゴールデングランプリ川崎」では、
男子100メートルの山県亮太選手と
桐生祥秀選手との直接対決が注目されました。



日本人初の9秒台も期待されたこのレースは、
山県選手が力強い走りを見せ、
(向かい風0.4メートルの中)10秒21で
日本人トップの2位に入りました!

山県選手は、ここまでケガや腰痛に苦しむことが多く、
その間に、桐生選手らライバルの活躍に
歯がゆい思いもしたことも。
それでも下半身の筋力トレーニングなどで準備を重ね、
今回のリオにつながる力強い走りに結びつきました。

このレースで優勝した
アメリカのジャスティン・ガトリン選手は10秒02。
このガトリン選手に、
山県選手は中盤まで並走していたんですよね。


そして、今回が国内初戦となった桐生選手は、
10秒27で4位。
2人のタイム差は、実に「0秒06」!!

山県選手は、まさに僅差で、
およそ3年ぶりに桐生選手より先にゴール、
となったわけです。
山県選手の走りですが、
スタート直後はバランスを崩したものの、
中盤からしっかり加速。
一つ隣のレーンの桐生選手をとらえ、ゴールとなりました。
スタートのミスを取り返し、
自信にあふれた「復活の走り」でした。

このレースの記録が場内に出ると、そのハイレベルな戦いに
観客からは「おー」という声が響いていましたね。


直接対決を終えて、山県選手と桐生選手は、こう話していました。

山形選手
「一つこれで自信がついたというか、
 日本選手権に向けて自信もって臨めるところがあるので、
 今までの取り組みというところにしっかり自信をもって、
 次回以降の試合に臨みたいなと思いました。
 次はしっかりオリンピック(参加)標準(記録)、
 狙いたいと思います」

桐生選手
「次、勝ちます。
 山県さんに負けたんで、もう二度と負けないようにします。
 もうホントに敗者がいうことは何もないと思うんで、
 今日はボクは敗者として帰りたいと思います。
 最終的に勝てばいいと思うんで、
 今日のことを前向きにとらえて、
 次の大会で頑張りたいと思います」


今回のレースで存在感を示した山県選手は、
手ごたえがしっかりあった感じで、
話をしているとき、
「エースは譲らない」という気持ちの強さも出ていました。

一方で、桐生選手は、
日本人トップを譲り渡したことへの悔しさを
前面に出していました。
スタートが「出遅れた」と話し、
厳しい表情で「ごちゃごちゃ言っても仕方がない」と繰り返し話して、
すぐに次の戦いへと切り替えようとしている姿には
順位の低さへのいらだちを感じました。


復活の走りの山県選手と、悔しさをバネに勝利をめざす桐生選手、
この戦いからは今後も目が離せません!
(ちなみに、リオオリンピックの参加標準記録は10秒16!)

今月の実業団選手権や、来月の日本選手権と、
リオをめざした陸上・短距離の戦いは続きます!!


■鈴木晶久
  • 19:30
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