取材日記

TOKYO FMが誇る報道スポーツチームが総力を挙げて取材します。
ラジオならではのハートフルなスポーツ報道をお送りします。

きょうは、日本のお家芸!柔道界から、
中でも日本の伝統階級!女子48キロ級代表の
【近藤亜美(こんどう・あみ)】選手をご紹介!



近藤亜美選手は・・・
「2代目柔ちゃん」とも評される48キロ級の新エース!
19歳で世界チャンピオンになり、一気に頭角を表します。
現在、若干21歳!東京オリンピックでの活躍も期待される
若手のホープなんです。
先日のマスターズ大会でも、全て違う技で勝ち抜き、初優勝!

楽しみな存在ですよね!

私もインタビューさせて頂いたり、大会取材で顔を合わせますが
天真爛漫で常に笑顔をたやさない、という印象の近藤選手。

小さい体からは想像できない「1本柔道」が信念で
相手を投げ飛ばすことに関しての執念が凄い!
相手が空中でキレイに舞って、周りがワーってなる感じが好き!
なんだそうです(笑)。

「思い切りの良さ」と「勢い」は群を抜いていて、
得意技は「払い腰(はらいごし)」!

吉田秀彦さんを生み出したことでも有名な
「大石道場」のご出身。
そこで先輩にいた谷本歩実さん(五輪2大会・金メダリスト)の
オリンピック金メダルも、小さい頃に触らせてもらい、
「重たくて、これ、良いなぁ」と思って、
自分もいつの日か取りたい!と思いを強くされたとか。

ちなみに、当時小学3年生だった近藤選手は、
谷本さんに「オマエには負けねぇ」と
挑戦状をたたきつけていたという、負けん気の強さも(笑)!

そんな近藤選手にお話し伺いました。

『(アピールポイントは・・・)技術がない分、キモチ!
前に出る力で1本を取りに行くというのが魅力で、
どんなに強い人でも1秒は隙があるので、
そこを見逃さないようにやっている。
この人はこれがくる、ってわかっていても、
あれ、かかっちゃった!というビックリな技をこれから。
(名前は・・・)「ビックリ払い腰」
魔法のようにかかってしまう払い腰を・・・
出来るかわからないけど考えて行きたい。
(伝えたいのは・・・)諦めないキモチ。
どんなに強い相手でも必ず勝てるんだという所を見せて行きたい。
金メダルとって親にかけてあげることが小さな夢でもあって、
両親の喜ぶ顔がみたい。
(チアアップソングは・・・)マイペースっていう曲を進められて。
マイペースに行きなよ!っていうメッセージソングなんだけど。
待っているときはずっと大音量で。他の声を聴くと緊張するので、
ずっとそれを聴いて、刷り込ませて、言い聞かせて自分はやっている。』

とにかく「キモチの柔道」が特徴の近藤選手!
見ている方にも伝わってくるモノがあるんです!

ちなみに・・・お父様は学生相撲で腕を鳴らした元力士!
近藤選手も小学生の頃、ちびっこ相撲で優勝していて、
それが「足腰の強化」に繋がったそう。

また高校時代には地元・愛知県内にある至学館大学のレスリング部で
吉田沙保里選手とも一緒に稽古を積んでいたという経験も
お持ちなんですね。

ただ・・・柔道は「階級」のある競技。
年頃の女の子なので、スイーツや焼き肉など食べたい物も沢山あるけど
減量があるため、たまにしか思う存分食べられないそう。
そんな女性ならではの悩みにも気を使いながらの競技生活!

それでも笑顔を絶やさず、時には闘志むき出しで果敢に挑む小さな戦士!
近藤亜美選手にも、是非注目していきましょう!

■柴田幸子
  • 16:53