取材日記

TOKYO FMが誇る報道スポーツチームが総力を挙げて取材します。
ラジオならではのハートフルなスポーツ報道をお送りします。

競泳界のレジェンドに突撃!

きょうは、メダルに期待のかかる競泳界をピックアップ!
競泳界を語る上では欠かせない、
あのレジェンドにお話しを伺ってきました。

それは・・・岩崎恭子さん!!



岩崎恭子さんと言えば・・・皆さんご存知!

バルセロナ・オリンピックの女子200m平泳ぎの金メダリスト!
当時14歳!競泳史上、最年少で金メダルを獲得!
有名なセリフ「今まで生きてきた中で、一番幸せです」は
覚えている方も多いのではないでしょうか。

当時は、金メダル取るという気持ちは全くなかったそう。
ベスト記録と当時の世界記録は「6秒」も差があった!
これは距離にすると8mを超える差になるのです!

それが、五輪の予選で自己ベストを「4秒」も縮めて2位通過!!
自身も周りもビックリしたと(笑)
常識では考えられないけれど・・・それが「伸びしろ」「若さ」だと
岩崎さんは語ります。

そんな岩崎さんに、あのメダルを取った時のレースを
振り返ってもらいつつ、
今の競泳日本代表について聴いてみました!

「バルセロナの時は気持ちよく泳げたのだけど、
最後の10m位はジャンプしていく位の感覚で進んでいく。
その感覚を美化しすぎたのかな。ほんとは苦しかったのかな。
苦しながらもそれが気持ちよかったという。
集中していないってことではなく、冷静な部分はあったんだなと。
声援聞こえたり、不思議と100m折り返しの時に
タイムが目に入った。
あ、私結構早いペースで泳いでいるな、とか冷静に泳いでいた。
14歳で達成感なんて全くない。
やり遂げた感は1mmもなかった。
(今の代表は)若い選手はまだ世界のレベルに
達していないところもあるけど、私の例もあるし、
記録が伸びている時って本当にどんどん伸びていく。
勢いって凄く大事。それが出来るのが若さだし、
20歳超えてくると本当にちょっとずつの積み重ねになってくる。
タイムを上げるのが。
1秒パンっと挙がることって中々なくなってくるので、
今出来る時にどんどん出して記録を伸ばしていってもらいたいなと。
(チアアップソングは)バルセロナの1年前に
槇原のりゆきさんが「どんなときも」をだされて、
曲のテンポや歌詞が前向きになれるとう歌だったのでよく聴いていた。
海外の合宿では先輩たちがもってきたCDラジカセで音をだして。
静かな所で練習するってないかも、音は何かしら流れていた。
好きな曲は癒し。」

当時はとにかくビックリしたけど
「やり遂げた感は1mmもなかった!」そうですね。
競技人生始めたばかりで、五輪のためにこれだけ費やしてきました!
というのがなかったからで。
「わ!私の名前の後に1位って書いてある!」と
ビックリしたというのが本音だったようです。

今の日本代表については・・・
代表に10代が「男子1名・女子5名」も入りましたが、
とにかく若い選手の「伸びしろ」には、
想像を超える可能性がある!と。

特に池江梨花子選手は、ここの所、毎大会ごとに、
自己新記録を塗り替えて行っている感じ。
「勢いに乗ることこそが大事」!!

そして、メダルを狙える萩野公介、瀬戸大也・両選手!
確実にとってくれるだろう、という選手が実際にメダルを取ると
一気にチームの雰囲気も良くなって、メダルって続いていくので
お2人には特に注目だそうです!

何が起こるか分からない競泳チーム!
もちろん、実力的にみたメダル候補もいますが、
グングン記録を伸ばしている若い成長盛りの選手たちの
「伸びしろ」にも期待したい所ですね!

■柴田幸子
  • 16:55