取材日記

TOKYO FMが誇る報道スポーツチームが総力を挙げて取材します。
ラジオならではのハートフルなスポーツ報道をお送りします。

日本生まれの五輪競技“ケイリン”に注目!

きょうは、自転車種目のなかでも、
日本生まれのオリンピック競技“ケイリン”に注目します!
ご紹介したいのは、
今回が初めてのオリンピック出場となる、脇本雄太選手!



脇本選手は、福井県出身。
中学時代までは運動経験はほとんどありませんでしたが、
高校から競技を始めて、すぐに才能を開花。
高校2、3年時には、国体1キロタイムトライアルで連覇しました。

競技の支えとなったのは、母子家庭ながら、
女手一つで5人兄弟を育ててくれた脇本選手のお母さん。
高校時代の国体優勝を喜んだ母から
「日本一になったんだから、今度は世界一になって」と言われ、
オリンピックを目指す原動力となったそうです。

そのお母さんが2011年に癌のため、亡くなります。
母との約束を守るためにも、
脇本選手はリオ五輪でのメダル獲得を目指しています

そんな脇本選手、
今年3月のトラック世界選手権ではケイリン5位入賞!
メダルが狙える位置につけています。
脇本選手は、
リオに向けた意気込みについて、こんな風に語っています。

『僕を育ててくれた母親が
「オリンピックを見てみたい」と言っていたので、
僕も、その気持ちに応えようと必死で頑張ってきました。
今回、初めてのオリンピックの大会に出ることが出来て、
本当に光栄です。
先日行われた世界選手権でも良い成績が取れたので、
もっと自分が改善できるところを改善して、
メダル獲得へ、しっかり頑張っていきたいなと思っています。』

ちなみに、脇本選手の弟の勇希さんも、
脇本選手が通った福井県立科学技術高校で
自転車競技に取り組んでいて、
アジア・ジュニア自転車競技選手権大会の日本代表に選ばれています。

脇本選手には、「弟にリオでの自分の活躍を見せたい。
そして東京五輪には弟と一緒に出たい」という想いもあるそうです。

亡くなったお母さんとの約束、
そして弟との東京五輪出場という夢に向かって、
脇本選手がリオの舞台で
どんな活躍をみせてくれるのか、楽しみですよね!

■中村
  • 18:13